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疲労困憊・角落山
国道406の権田信号から長野原・倉渕線で二度上げ峠に向かうと、左手に特別尖った峻峰がある。これが角落山である。烏川源流域にあり角落火山の名残が残る険しい登山と聞いていたので今まで敬遠していたが、万騎峠からの管峰成功に自信を得て、挑戦することにした。倉渕のはまゆう山荘の向かい側から分かれる赤沢林道から入る。この林道入り口にはきちんと角落山登山道との表示があるが、看板位置が低いのと、はまゆう駐車場入り口より少し手前なので、はまゆう山荘を確認してから左を探すと通り過ぎてしまう。
この林道は最初から前途多難を思わせるダート道である。最近は大概の林道が整備が行き届き舗装してあるのが多いので意外である。荒れ方は相当なもので水は染み出しているし、何箇所もの崩落修復の跡が新しいので、気味悪く両側から雑草が道に張り出し激しく車のボデーを叩く。殆ど歩くのと変わらない速度で慎重に路肩を確認し、落石を避けて進むが、この林道が又長い。途中に男坂登山口があるが、一般の登山者には手に負えるコースではないとされるので、そのまま車を進ませる。
腰を浮かせ前方注視での運転は不慣れなので肩が凝る。やがて分岐に来るが指示板は左を指す。数キロも進んだろうか?林道入り口から既に33分、赤沢橋を過ぎて 突然前方が舗装されているのが見えるが、二枚目の指示板はその手前を再び左折するようになっている。ここからが本当の赤沢林道らしい。この林道は登りながらくねくねと迂回していく。解説書に、荒れていて終点までは行けないと書かれていたのが頭を掠め、何度も何処かに車を置いたほうが安全だと思いながらも停める場所もないので腹を括って前進する。2枚目指示板から更に22分、突然左に広場が現れた。漸くここで駐車場で10台は停められるほど大きく、大型の案内図もあった。林道に入って55分も走ったが超低速であったから仕方がないが、登る前に相当神経が参ったようだ。
登山道は案内図の横からであり、堰提をよじ登って沢に入る。前方を見て驚いた。見える限り火山レキで埋まった沢で、黄ペンキの大きな丸印が10㍍おきぐらいにつけられている。林道の整備の悪さに比べると何と親切な登山道であろうか? しかし、瓦礫は沢の飛まつで濡れていて滑る事、危険極まりない。
今まで沢を登ったことはあるが距離が短かったし、空沢が多かったのでかえって歩きやいかったのに、今回は一寸違った。
下ばかり見て黙々と400から500㍍も登った時、突然大きな黄色矢印によって、左の沢に誘導される。同じことをもう一度繰り返すと沢を離れ熊笹原になり、左への指示板によって東南に進む。どうやら正面に巨大な山塊があるので「剣の峰」の下辺りを左に巻いている感じである。ここまで30分経過。
ここから13分で漸く鞍部に到着、左は角落山0.4㌔、右は剣の峰0.5㌔とあり一安心。角落方面を見ると成る程、巨大な山が遠くに見える。毎回のことだが、コルから見ると怖気づくような山塊も実際に突入して登り始めると、思ったほどではないと言う実感があるので、目の前の山に素直に取り付いた。
だか、簡単ではなかった。崩落個所が二箇所もあり、修復されていなく鎖を張ってあるだけであった。今まで岩井洞でも妙義でもカニの横ばいの鎖場はあるが、何れも足元はしっかりした岩場であり、今回のような崩れ掛けのザラ場を渡るのは初体験であった。
ここを何とかすり抜けると本格的な急坂が続き、岩場には鎖もついている。漸く頂上に着いて吃驚した。そこは前山であり、角落山は未だ遥か彼方に聳えていた。気を取り直してさらに前進し小さなコブを二つ超えてから最後の急坂の登りに掛かり、はまゆう口から2時間半、歩き始めて一時間半で到着。
鞍部に書いてあった0.4㌔とは地図上の直線距離のことだったのか? 頂上は比較的変化に富み、西に剣の峰、北側からは浅間隠山の雄大な姿が見え、遥か下に406号が走る。
頂上標識も大が2枚、小2枚と満艦飾で、角落神社の立派な社殿と鳥居・石祠がある。社殿の扉を開けると賽銭箱があるのが、ご愛嬌。鳥居の下に道があるがどうやら男坂への道らしい。
登りがきついと下山も厳しい。足が疲れているので踏ん張りが利かず、段差は屈んで慎重に下りる。下山時に何時も感ずるが、良くもこんな急峻を延々と登れたものだと我ながら感心する。まだまだやれそうであるが、ゴルフと同じで老体は意識通りには動かないから油断は禁物であろう。鞍部から剣の峰を仰いだがとても解説書にあるようにセット登山など出来様がない。こちらは比べ様もないほど厳しいと聞いているので私の行く山ではないと思う。下山は58分で駐車場に着いた。
帰り道のついでにはまゆう山荘の一寸下から、3.5㌔北に登って「わらび平キャンプ場」に寄った。ここの駐車場右手に高倉山(1.319m)への登山口があるし、左手に登ると浅間隠山の須賀尾コースとなるから様子を見に行ったのである。其れに数ヶ月前に寄ったとき、丁度捕らえられた小熊がどうなったか見たかったからである。キャンプ場はシーズンの終結で閑散としていたが、小熊は健在で生後9ヶ月になり歯も生えそろって大分大きくなった。しかし、何時までもここに飼われるわけではないだろう。写真にも撮ったので又機会があったら寄ってみよう。
写真はわらび平キャンプ場から角落山遠望。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/0c/4a5745915184be27fd3f5e0adc290ce6.jpg)
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国道406の権田信号から長野原・倉渕線で二度上げ峠に向かうと、左手に特別尖った峻峰がある。これが角落山である。烏川源流域にあり角落火山の名残が残る険しい登山と聞いていたので今まで敬遠していたが、万騎峠からの管峰成功に自信を得て、挑戦することにした。倉渕のはまゆう山荘の向かい側から分かれる赤沢林道から入る。この林道入り口にはきちんと角落山登山道との表示があるが、看板位置が低いのと、はまゆう駐車場入り口より少し手前なので、はまゆう山荘を確認してから左を探すと通り過ぎてしまう。
この林道は最初から前途多難を思わせるダート道である。最近は大概の林道が整備が行き届き舗装してあるのが多いので意外である。荒れ方は相当なもので水は染み出しているし、何箇所もの崩落修復の跡が新しいので、気味悪く両側から雑草が道に張り出し激しく車のボデーを叩く。殆ど歩くのと変わらない速度で慎重に路肩を確認し、落石を避けて進むが、この林道が又長い。途中に男坂登山口があるが、一般の登山者には手に負えるコースではないとされるので、そのまま車を進ませる。
腰を浮かせ前方注視での運転は不慣れなので肩が凝る。やがて分岐に来るが指示板は左を指す。数キロも進んだろうか?林道入り口から既に33分、赤沢橋を過ぎて 突然前方が舗装されているのが見えるが、二枚目の指示板はその手前を再び左折するようになっている。ここからが本当の赤沢林道らしい。この林道は登りながらくねくねと迂回していく。解説書に、荒れていて終点までは行けないと書かれていたのが頭を掠め、何度も何処かに車を置いたほうが安全だと思いながらも停める場所もないので腹を括って前進する。2枚目指示板から更に22分、突然左に広場が現れた。漸くここで駐車場で10台は停められるほど大きく、大型の案内図もあった。林道に入って55分も走ったが超低速であったから仕方がないが、登る前に相当神経が参ったようだ。
登山道は案内図の横からであり、堰提をよじ登って沢に入る。前方を見て驚いた。見える限り火山レキで埋まった沢で、黄ペンキの大きな丸印が10㍍おきぐらいにつけられている。林道の整備の悪さに比べると何と親切な登山道であろうか? しかし、瓦礫は沢の飛まつで濡れていて滑る事、危険極まりない。
今まで沢を登ったことはあるが距離が短かったし、空沢が多かったのでかえって歩きやいかったのに、今回は一寸違った。
下ばかり見て黙々と400から500㍍も登った時、突然大きな黄色矢印によって、左の沢に誘導される。同じことをもう一度繰り返すと沢を離れ熊笹原になり、左への指示板によって東南に進む。どうやら正面に巨大な山塊があるので「剣の峰」の下辺りを左に巻いている感じである。ここまで30分経過。
ここから13分で漸く鞍部に到着、左は角落山0.4㌔、右は剣の峰0.5㌔とあり一安心。角落方面を見ると成る程、巨大な山が遠くに見える。毎回のことだが、コルから見ると怖気づくような山塊も実際に突入して登り始めると、思ったほどではないと言う実感があるので、目の前の山に素直に取り付いた。
だか、簡単ではなかった。崩落個所が二箇所もあり、修復されていなく鎖を張ってあるだけであった。今まで岩井洞でも妙義でもカニの横ばいの鎖場はあるが、何れも足元はしっかりした岩場であり、今回のような崩れ掛けのザラ場を渡るのは初体験であった。
ここを何とかすり抜けると本格的な急坂が続き、岩場には鎖もついている。漸く頂上に着いて吃驚した。そこは前山であり、角落山は未だ遥か彼方に聳えていた。気を取り直してさらに前進し小さなコブを二つ超えてから最後の急坂の登りに掛かり、はまゆう口から2時間半、歩き始めて一時間半で到着。
鞍部に書いてあった0.4㌔とは地図上の直線距離のことだったのか? 頂上は比較的変化に富み、西に剣の峰、北側からは浅間隠山の雄大な姿が見え、遥か下に406号が走る。
頂上標識も大が2枚、小2枚と満艦飾で、角落神社の立派な社殿と鳥居・石祠がある。社殿の扉を開けると賽銭箱があるのが、ご愛嬌。鳥居の下に道があるがどうやら男坂への道らしい。
登りがきついと下山も厳しい。足が疲れているので踏ん張りが利かず、段差は屈んで慎重に下りる。下山時に何時も感ずるが、良くもこんな急峻を延々と登れたものだと我ながら感心する。まだまだやれそうであるが、ゴルフと同じで老体は意識通りには動かないから油断は禁物であろう。鞍部から剣の峰を仰いだがとても解説書にあるようにセット登山など出来様がない。こちらは比べ様もないほど厳しいと聞いているので私の行く山ではないと思う。下山は58分で駐車場に着いた。
帰り道のついでにはまゆう山荘の一寸下から、3.5㌔北に登って「わらび平キャンプ場」に寄った。ここの駐車場右手に高倉山(1.319m)への登山口があるし、左手に登ると浅間隠山の須賀尾コースとなるから様子を見に行ったのである。其れに数ヶ月前に寄ったとき、丁度捕らえられた小熊がどうなったか見たかったからである。キャンプ場はシーズンの終結で閑散としていたが、小熊は健在で生後9ヶ月になり歯も生えそろって大分大きくなった。しかし、何時までもここに飼われるわけではないだろう。写真にも撮ったので又機会があったら寄ってみよう。
写真はわらび平キャンプ場から角落山遠望。
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