黒岩から磨墨岩への間道探検
毎日天候が不順で一日コースは計画が立て難くなって居る。こんな時は空模様を見ながら気軽に探検に行くに限る。探検だからどうしても目的地に到着しなくてはならないと言う重荷は無い。駄目ならさっさと撤退して再挑戦をすれば良い。ガラメキ温泉探検でもこの調子で二度目に成功している。
そのガラメキへの途中で気になる登山口が二つある。一つは「黒髪山表登山口」から入る相馬山南登山道、もう一つは何処かにある風穴と榛名白川源流を遡り磨墨岩へ南から登る道である。どちらも余り人が入らないので探検も面白そうである。今日は「群馬の野山を歩く100選」に「榛名山黒岩の道」として紹介されている磨墨岩南コースを行く事にした。
もう馴染みになった県道28号のガラメキ温泉への林道脇に車を止めて、黒岩でクライミングトレーニングをしている人影を見上げながら林道に入る。入り口には新しい看板で「私有地・公道、道路ではないので管理されておらず危険」とある。若しかすると途中で又、崩落があったのかもしれない。今日のコースは崩落危険地帯より手前を山に入るので余り気にせず林道を下る。連日の雨のせいか山から染み出した水が林道上を流れている。暫くで左側に錆びた鉄柵のある林道が分岐している。これは旧黒岩キャンプ場入り口であるが、現在はこの村営キャンプ場は同じ榛東村の唐松キャンプ場に移転されてしまった。
林道を左折しダラダラ登りの杉林を10分程で標識は無いが右折道があるが、ひとまずそこは直進すると道は左旋回しながら黒岩方面に向かって登りになる。僅かの距離で「黒岩の風穴」に到達する。
かってガラメキの帰りに何回も探し回っても見つからなかったのは、榛名白川の東側を探していたからであった。
ここの風穴は明治時代に蚕種の保存を目的として設立された「榛名風穴合資会社」の貯蔵庫跡であり、同じ風穴でも伊香保森林公園の「ワシの巣風穴」のような冷気の噴出は今は無い。再び先程の分岐に戻り右の道に入る。直ぐに白川に注ぐ小さな沢が崩落しているが何とか岩伝いに渡れる。この道は白川の西岸であるが大雨の時には沢になるらしく道は流れによってずたずたに削られていて歩きにくい。右下に見える白川には所々巨石防波堤が建設されているのが見える。四つ目の防波堤を過ぎた辺りに標識は無いが再び右への分岐がある。右折すると白川の河原を突っ切って対岸に渡れる。
そこには「デ・レーケの巨石堰堤」の看板があり周辺は整備されて小公園のようである。明治時代にオランダ人デ・ケーレによる堰堤工事の事跡を示したものであるが、平成十四年とあるので最近見直されたものであろう。榛東村の隠れた史跡と言うところか? もっと自慢しても良いと思う。
対岸の崖を這い登ると広い熊笹の雑木林に出て歩きやすくなる。左手には遥か彼方に磨墨岩が、右手には少し紅葉の始まった相馬山が樹間から望める。変化の無いダラダラ登りが続くが杉林ではなく落葉の樹林なので気分は爽快である。渓流とは離れたようで沢の水音も聞こえず、静まり返った空間に落ち葉を踏む自分の足音だけが響く。時々立ち止まって熊などの野獣の足音が聞こえないか?確かめるのも適度の緊張感を伴い単調な山道を飽きさせない。木に付けられている赤いテープがあるので道に迷う事は無く安心であり、相馬山がぐんぐん近づいて頂上が直ぐそこに感じるので、どうやら相馬山の西中腹を巻いている感じである。南から見る磨墨岩も魁偉と言えるくらいの眺めになり角度の違う展望が得られるのが、こんな探検の醍醐味である。
再び分岐にぶつかる。ここも標識は無いが右にはっきりとした踏み跡があるし、直進の道が荒れているので迷う事もなく右の土手を登る。落ち葉の散り積もった昔の沢跡のような窪んだ道を進むと右に何本か分かれ道があるが何れも途中で崩落していたり踏み跡が消えてしまうので直進する。間も無く大きな空沢にぶつかる。これが先程離れた白川の上流なのか?しかし、ここで困った事にテープが見つからない。
上流方面とか沢の右岸沿いに探したが何も無く進退極まった。余りに山が近くてここからは相馬も磨墨も見えない。単独行の不安で本日はここまでと諦めて帰途につく。帰り道、堰堤の所でキノコ取りの地元の人に出会ったので状況を話して道を確かめたら空沢は直角に渡れば踏み跡があると教えられた。
写真は登山道途中から遠望出きるスルス岩。
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毎日天候が不順で一日コースは計画が立て難くなって居る。こんな時は空模様を見ながら気軽に探検に行くに限る。探検だからどうしても目的地に到着しなくてはならないと言う重荷は無い。駄目ならさっさと撤退して再挑戦をすれば良い。ガラメキ温泉探検でもこの調子で二度目に成功している。
そのガラメキへの途中で気になる登山口が二つある。一つは「黒髪山表登山口」から入る相馬山南登山道、もう一つは何処かにある風穴と榛名白川源流を遡り磨墨岩へ南から登る道である。どちらも余り人が入らないので探検も面白そうである。今日は「群馬の野山を歩く100選」に「榛名山黒岩の道」として紹介されている磨墨岩南コースを行く事にした。
もう馴染みになった県道28号のガラメキ温泉への林道脇に車を止めて、黒岩でクライミングトレーニングをしている人影を見上げながら林道に入る。入り口には新しい看板で「私有地・公道、道路ではないので管理されておらず危険」とある。若しかすると途中で又、崩落があったのかもしれない。今日のコースは崩落危険地帯より手前を山に入るので余り気にせず林道を下る。連日の雨のせいか山から染み出した水が林道上を流れている。暫くで左側に錆びた鉄柵のある林道が分岐している。これは旧黒岩キャンプ場入り口であるが、現在はこの村営キャンプ場は同じ榛東村の唐松キャンプ場に移転されてしまった。
林道を左折しダラダラ登りの杉林を10分程で標識は無いが右折道があるが、ひとまずそこは直進すると道は左旋回しながら黒岩方面に向かって登りになる。僅かの距離で「黒岩の風穴」に到達する。
かってガラメキの帰りに何回も探し回っても見つからなかったのは、榛名白川の東側を探していたからであった。
ここの風穴は明治時代に蚕種の保存を目的として設立された「榛名風穴合資会社」の貯蔵庫跡であり、同じ風穴でも伊香保森林公園の「ワシの巣風穴」のような冷気の噴出は今は無い。再び先程の分岐に戻り右の道に入る。直ぐに白川に注ぐ小さな沢が崩落しているが何とか岩伝いに渡れる。この道は白川の西岸であるが大雨の時には沢になるらしく道は流れによってずたずたに削られていて歩きにくい。右下に見える白川には所々巨石防波堤が建設されているのが見える。四つ目の防波堤を過ぎた辺りに標識は無いが再び右への分岐がある。右折すると白川の河原を突っ切って対岸に渡れる。
そこには「デ・レーケの巨石堰堤」の看板があり周辺は整備されて小公園のようである。明治時代にオランダ人デ・ケーレによる堰堤工事の事跡を示したものであるが、平成十四年とあるので最近見直されたものであろう。榛東村の隠れた史跡と言うところか? もっと自慢しても良いと思う。
対岸の崖を這い登ると広い熊笹の雑木林に出て歩きやすくなる。左手には遥か彼方に磨墨岩が、右手には少し紅葉の始まった相馬山が樹間から望める。変化の無いダラダラ登りが続くが杉林ではなく落葉の樹林なので気分は爽快である。渓流とは離れたようで沢の水音も聞こえず、静まり返った空間に落ち葉を踏む自分の足音だけが響く。時々立ち止まって熊などの野獣の足音が聞こえないか?確かめるのも適度の緊張感を伴い単調な山道を飽きさせない。木に付けられている赤いテープがあるので道に迷う事は無く安心であり、相馬山がぐんぐん近づいて頂上が直ぐそこに感じるので、どうやら相馬山の西中腹を巻いている感じである。南から見る磨墨岩も魁偉と言えるくらいの眺めになり角度の違う展望が得られるのが、こんな探検の醍醐味である。
再び分岐にぶつかる。ここも標識は無いが右にはっきりとした踏み跡があるし、直進の道が荒れているので迷う事もなく右の土手を登る。落ち葉の散り積もった昔の沢跡のような窪んだ道を進むと右に何本か分かれ道があるが何れも途中で崩落していたり踏み跡が消えてしまうので直進する。間も無く大きな空沢にぶつかる。これが先程離れた白川の上流なのか?しかし、ここで困った事にテープが見つからない。
上流方面とか沢の右岸沿いに探したが何も無く進退極まった。余りに山が近くてここからは相馬も磨墨も見えない。単独行の不安で本日はここまでと諦めて帰途につく。帰り道、堰堤の所でキノコ取りの地元の人に出会ったので状況を話して道を確かめたら空沢は直角に渡れば踏み跡があると教えられた。
写真は登山道途中から遠望出きるスルス岩。
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