汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩

2011年10月01日 | 初期中期の詩
朝露の冷たさ 冷ややかな空気の流れ
あなたは私に囁いた つぶらな心に湿る想いを 空には流れる雲
溌剌とした私の態度の 情けなさ あなたは孤独を行く まるで後悔するように
肩越しに判る 哀切に満ちた幼心が 私を通して 流れる時間を

矛盾を抱えたあなたの瞳 その宇宙を駆け巡る 光 脆さを胸に抱いた
実体の無くなった想い出が 私を涙に誘う あなたが壊れそうな思いでいる
寂しげな微笑み 造られた楽園の中で 廻る夢の儚さよ 五月雨はついこの間のこと

あなたは寒そうな肌の色をしている 琥珀色のその肌を 私の涙で濡れる
あなたの微笑みは空虚な心を映し出す鏡 それは私の表情を 切なくさせる鏡
刹那な夏の幻想のような響き やがて時間は過ぎ 秋の紅葉を迎える

連れ添って歩いた道のり 二人だけの現世での夢 淡い太陽が 茜に染まる
冷たい風が吹き始めたのは ついこの間のこと 割れた空き瓶が 道の上に転がる
あなたの手を取って見上げた視線 虚無の向こうの世界を見る 私たちは愛で繋がる
季節は巡り行く あなたと私を残して 憂愁を奏でる 枯れ葉の舞いが 
無欲な青年の無為を叱った 訪れる事のない安らぎを 待ち続ける虚構の時間

当てもなくさ迷い歩いて 調子付いた心が あなたの唇を奪う 瞬間の冷めやかさ
その時 抱いた羞恥に 頬は紅く染まり 哀愁の恋に 胸は引き裂かれる
愛欲を求める情緒が たとえ淫乱な夢に変わってしまっても 
二人の間を流れる空隙は 晩秋の季節に 淡い色影を落とすだろう
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