汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩

2011年10月20日 | 初期中期の詩
水面に映る あなたの死相 孤独は造られた
この草原を行く 一人の旅人 彼は見つめる 赤い夕陽を
心に射す 暗鬱な狂気の影を 旅人は言った

「私が恐れているのは死ではない それは死に張り付いている思想だ」と

旅人は死に行く生命の旅路の途中に居た 命は朽ちて行く
それは鬱然とした美しさを造り出した 彼は魂に微笑みかける
僅かな温かみも消失した この世界の中で泣いている生命の声色
彼は心の中心へと向かう恐れを 掻き出そうとした
それは命を削る作業にも思えた 熱くなる心臓の鼓動
体中からは汗がほとばしり出る そうして無情の時は過ぎて行く
彼は恐れた 死の意味について 彼はあらゆる想像を働かせ
この狂気に立ち向かった 心を邪推する悪魔の存在
彼は悪魔と戦った 何千年も昔から続いていたかのように
それは絶えず彼の生命を削り続けた 赤い夕陽が暮れて行くのを見ながら
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