凍える指の その重い宿命 歴史の流れに 委ねる
潰えた身に 過ちを犯す その瞳を 相克する想いが駆け巡る
淡い夢の 甘い唇の感触 重なり合えぬ二人は 未練の涙に
時の流れ 燃え上がる炎を 抱く刹那の愛欲
淫らに咲く花のように あなたは唇を開く
わずかに滴る真実を憂うその瞳 渦巻いた感情 あなたは何処へ
やがて堕ち行く 涙は流れ 歴史の闇に やがて消えて行くのなら
見失ったあなたの優しさ それはまだ知らぬ 未知の孤独を連れて
どれだけ抱き合い お互いを見失う程に 愛を契っても
この孤独を癒す その手は 解かれたまま
愛は寂しさを誘う 香る閃光の ほとばしる鮮やかな血の薫り
艶やかさに揺れ 想い鮮やかな 枯渇していく心
触れられないままの 静寂なる心の闇よ
強くあなたを抱いても 薄れ凪がれる 時の寂寞に流されて行く