汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

心の闇よ

2014年04月06日 | 妖艶の詩

凍える指の その重い宿命 歴史の流れに 委ねる

潰えた身に 過ちを犯す その瞳を 相克する想いが駆け巡る

淡い夢の 甘い唇の感触 重なり合えぬ二人は 未練の涙に

時の流れ 燃え上がる炎を 抱く刹那の愛欲

 

淫らに咲く花のように あなたは唇を開く 

わずかに滴る真実を憂うその瞳 渦巻いた感情 あなたは何処へ

やがて堕ち行く 涙は流れ 歴史の闇に やがて消えて行くのなら

見失ったあなたの優しさ それはまだ知らぬ 未知の孤独を連れて

 

どれだけ抱き合い お互いを見失う程に 愛を契っても

この孤独を癒す その手は 解かれたまま

愛は寂しさを誘う 香る閃光の ほとばしる鮮やかな血の薫り

艶やかさに揺れ 想い鮮やかな 枯渇していく心

 

触れられないままの 静寂なる心の闇よ

強くあなたを抱いても 薄れ凪がれる 時の寂寞に流されて行く

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落葉

2014年04月06日 | 妖艶の詩

焼き尽くされた身体 景色は愛と欲情で歪み

あなたは嗤った 悪戯に翻弄されたままの 落葉に

覚醒された 瞳の恍惚を 

 

寒さに身を沁みながら 何処までも深い 闇のさざ波を感じる

幼い瞳の まだ知らぬ怨嗟を 呼ぶ蝶の群生は

傷を刻み付ける為に 愛をもてあそぶ

身体を求め 愛故に 願うが故に 凍えるあなたのその頬に

血とその誇りは 流れて行く

 

やがて満ち行く 海は朝焼けの静寂

争い 命を燃やし尽くした 荘厳なる闇の彼方へと

瓦礫に埋もれた優しさは 欲望の要に

禁断がちらつく この淡い記憶に その瞳が滲む

涙は果てに 時間の徒の 崩れ行く交わりに その最期の優しさが

狂おしい程に 愛するが故の罪を造り出す

 

消せない記憶 宿命に生きるあなたと共に 消えて行く

忘れ去られたまま 降り掛かる雨に 身体を寂しさに染めるだろう

愛情は止まない 重なり合い ふと瞳を見つめる ふしだらな想いに

徒な感情の恐怖心は その更なる奥底への 真実に踏み出せないままで

悪い夢を見ているようだ あなたへの想いを 募らせる

輝きを放つ 紅の太陽 鮮やかな接吻の後の わだかまる熱に

瞳を伏せ 何処までも深い安らぎへと 堕ちて行くのだろう

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夢の狭間

2014年04月06日 | 妖艶の詩

幼い 心の奥底を見つめる 瞳

在りもしない 此処は 夢の狭間

奪われて行く身体の 心地良い響きに

色褪せぬ詩を紡ぐ

 

静寂の中で うろたえる

非情を噛み締め あなたの血で 掌を染める

張り付けられた愛を 盲目の舌で 掻き回す

羽をもがれた蝶のように 

 

寒さに震える 途切れた口先の 滴る愛よ

欲望に餓えた瞳は あなたの身体の裡に 目醒める

この世に絶望し 胡乱な口元から はみ出る言葉の蠢く

抑えられない羨望 影に染まる月 跡形も無い生命

 

閉ざされた感情 締め出された表情に くゆる苦悶の痕

身体を引きずり命の儚さを知った 艶やかな肢体を眺めながら

何処までも終わる事の無い 夢と現実の相克へ

はぐれた途の只中で あなたは燃え尽きる

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