汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

二人の眠り

2014年04月12日 | 奇想の詩

強く抱いても いずれ離別の訪れる 浅はかな一途の苦悶よ

その怯えた瞳が いつまでも忘れない 鮮やかな記憶に 彩りを添える

華奢な腕の 白い憂鬱よ 悪い夢の最中に 潰える旅の憂悶は

新たな朝の迎える この孤独に彷徨う 儚い生命の 詩

 

凍える身体の 相反する 感情 互いの言葉の綾に 斜交い

繰り返す歴史の闇に 消えて行く 定め

 

凄然とする景色 淡い影の揺れる陽炎 

胡乱な海原に消え行く 甘い時間は 二人の眠りを誘う

そっと瞳を伏せる 時のなよやかな 憂い

 

やがて幕は降りる 見失った心を 見まがう 

忘れられない その優しき瞳の 虚ろな愛に 触れたくて

誓いを立てた 降り積もる雪の哀切さを 胸に

舞い上がる 花びらは あなたへの想いを綴る

輝きを放つ 遠浅の海に散る 雄大な恒星の 夥しい死相の陰に

幾つもの夢の跡を 辿る 卑劣さに歪む 世界の終焉を

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争いの火は燃え立つ

2014年04月12日 | 奇想の詩

凍えそうな 空に 失くしていた想いが 谺する

不思議な心地 そびえ立つ岬の底に 胡乱な瞳の影が揺らめく

やがて行き着く その終焉の園に 争いの火は燃え立つ

 

見えないままの 欲望と怒りを 誇らしげに 嗤う

淡い記憶の 海に揺蕩い 重なり合えぬ身体の 孤独を映す

 

時の悪戯に 怯えた瞳 枯れ果てた感情は 憂う

時雨にわだかまる 残像 渦巻いた 悪夢の寂寞を

輝く恒星に 馳せた願いよ

 

暗い途の果てに 目まぐるしい 喧噪の淀んだ愛が 綻ぶ

夢と現実の境目に 繰り返す歴史の面影が 揺れている

その穢れた 身体で 創世の闇を彩るのなら

淡い色彩に咲く 花は その実が弾けるように 赤く散って行く

 

予期せぬ 鼓動の 導かれ行く 悲しみよ

その舟は傷み 叫びをあげる 仄暗い海原の 遠い追憶に

 

この想いは果ての無い 砂漠 恍惚と哀愁が やがて追憶に散る

身体は愛を求め彷徨い やがて渚に揺蕩う 感情の流れに

汚れたままの この不穏な叫びに 燻る言葉の 魅惑

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