汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

淡い月の陰り

2014年04月18日 | 奇想の詩

 甘い恋の味 せめぎ合い 崩れ行く 命の警告

怯えた瞳の 想い強ばる 愛ゆえの 流れを意識する

 

静寂と 安らぎの気配 それは刹那の 歓び 

崩壊する愛の 叫びを聴く 過ちは生まれ

それは寂れた欲望の 囚われた身体を締め付ける

 

やがて輝きは失われ 満ち溢れた太陽の凋落に

命の宿命は 刻まれる 争いの絶えない心に 一途なる愛の矛先

過ちは繰り返され いつとも知れない終焉を待ちわびる


淡い月の陰り 重なり合えぬままの二人 

甘い声に 導かれ その手に堕ち やがて愛は張り裂けるだろう

凍える身体の 鮮やかな死相を見るように 

コメント

刻み入れる時を

2014年04月18日 | 奇想の詩

総てが 虚ろに歪んで行く その切ない瞳の 優しさも

果ての無い 記憶に埋もれて行くのなら

瓦礫に築かれた この関係も いずれ砂の形跡に 消えて行く

 

重なり合い 静かに待つ 死の香りは 愛に塗れた 憂鬱の涙

炎に 取り囲まれ もがき それは輝きを放つ

 

怯えたその手は とても優しい 感情の償い

悪い夢は続き 想いの果てに あなたは さり気なく 手を添えた

この心の在処を 凍える瞳の寂しさに 重ねる

 

儚い 生命の悪戯 いつの日にも絶え間ない 愛は咲き誇り

その胡乱な瞳に 想いは溢れる この欲望も 

その鮮やかな血の色に染まる 最愛の徴を 刻み入れる時を

コメント

時の静寂

2014年04月18日 | 奇想の詩

天を仰ぐ 塞がれた口に もがく肢体

失くしていた 意識が もう戻りはしない夢の果てへ

いつまでもと 口走った言葉が 胡乱に歪む

夕日の沈む 心に刻まれる 時の静寂

 

終幕を感じて せせらぎの流れに 身を任す

身じろぐ 背中に疼く気配 僅かな吐息の漏れる音

さざめく波が 弾ける 紅に咲く花の 寂しげな瞳に

流されて行く孤独が 音を立てて崩れて行く

 

やがて幕は上がり 遣り切れない感情が 膨れ上がる

すれ違う 儚い夢の途を辿る ここは天に見放された荒れ地

 

息を潜め 求める言葉を 掛けられないまま

怯えた瞳が 風の流れの中で せめぎ合う

静寂の冷たい眼も その連れない 感情の淋しさも

ここまで生きてきた その輝きの 切ない闇の果てに

コメント