汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

夜闇の白馬

2015年01月21日 | 奇想の詩
せめぎ合い 胡乱に歪む 世界を観た
宛も無い道の先には 宇宙の声が蠢く
鮮やかな 夢を視て 眠る
漆黒にくすむ 夜闇に彷徨う 光

宛も無い 風の行く 幻に ちらつく
夢の果てへと 導く
明ける事の無い 夜の寒さに
怯える手が 肉体を引き裂くように
探し求めた 幻想の街

まだ焔が揺れている この命
翳す手の温もりを 忘れないように 口を紡ぐ
瞳の色が 微睡む あやふやな夢
夜闇を駆け抜ける白馬が風ように 消えて行く
涙が流れ 一瞬の灯火に 崩れ堕ちる 感情

焔の波が 絶え間なく 揺れる
夢と現の境界が 溶けて無くなり
闇の果てへと 引く手に 導かれる
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胡乱な瞳の月

2015年01月21日 | 奇想の詩

形の無い 留めどなく溢れる 水の音
残響が微睡む 陽の翳る 時は幽玄を映す
暗鬱なる景色が 過る 音の弾ける 水滴に揺られ
何処までも 浮沈を繰り返す

水面の輝きに照らされて 躍る 魚の群れ
浮上する 波に浚われ 腐食して行く
この眼に映る 森羅万象の嵐が
音も無く 瓦解して 脳髄を侵す

速く滴る 水滴の音 時間は乱れ 墜ちて行く
意識は 鼓動を打ちながら 腐乱し 匂いを放つ
明かりの消えた 水面に 月影の胡乱な瞳が覗き込む

この身体は 流れて行く 抑制の外れた感情
総てを呑み込む 抑えられない欲望に
潰えた世界が 泣いている
胡乱な瞳の月が 覗き込む 鮮やかな海が
朽ち果てた 身体を抱き締める
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