汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

見つめれば見つめ合う程に

2016年06月03日 | 妖艶の詩
口から零れ落ちる言葉
流れてしまう 吐息を混ぜた声に 胡乱な表情

酩酊の眼差し あなたを捕まえて この瞳で絆してあげる
もう二度と這い上がれないように きつく抱き締めて
心が求める あなたの事が好きだから
見つめれば見つめる程に 熱くなるの

この赤くなる果実が蕩けてしまう前に その手で殺して欲しい
瑞々しく剥き出しの唇は まるで熟れた果肉のよう
その手で触れて そして握り潰して欲しい
あなたの泣く姿 まるで子猫のように 怯えた瞳が愛しいから

あなたの声で この唇を塞いで
ねえ もう後戻りは出来ないから
何処までも 深く朽ちて行きましょう
口元から零れ落ちる言葉が 優しさで汚れてしまわない内に
この唇で感じて居たいから

ねえ あなたの事が好き
ああ 見つめ合う程に 壊れてしまいそう
だからもうこれ以上 優しい言葉を掛けないで

唇から溢れ出す 吐息が切ないから
ずっと抱き締めて居て欲しいの
そう きつくこの身体が窒息してしまうまで

もう後戻りはしたくないから
ああ 見つめれば見つ合う程に あなたを求めてしまうの

降り注ぐ雨に打たれて
ねえ 苦痛に歪むあなたの顔が可愛いの
ああ この眼で感じてしまうから
もうこれ以上 優しくしないで
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