健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

脳のどこで味覚を感じるか?

2011-09-04 08:30:04 | 研究
甘みや塩味などに反応する脳内の部位を示した「味覚地図」が発表されました(毎日jp)。味覚は食べ物が有毒かどうかを認識するといった「危機管理役」を担うと考えられていますが、五感の中で唯一、脳地図づくりが遅れていました。5種類の味覚(酸味、甘み、塩味、苦み、うまみ)を別々に感知する舌の細胞を発見した研究グループが、舌の細胞から各味覚の神経が脳のどこにつながっているのかを調べたそうです。だた、装置の解像度の限界から解明が遅れていたそうです。そこで、脳細胞の反応の状態を0.35ミリ四方で識別できる特殊な装置を開発したそうです。その装置を使用して、マウスの舌に各味覚をつけた水を乗せ、味覚野と呼ばれる大脳の部分を調べた結果、酸味を除く甘み、塩味、苦み、うまみに応じて反応する場所が異なることを突き止めたそうです。今後、味覚障害の原因解明に役立つ可能性があります。しかし、まだ酸味を感じる場所は見つかっていません。さて、どこにあるのでしょうか?興味深いですね。
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