健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

脳出血を起こす虫歯菌

2011-09-29 08:30:05 | 研究
衝撃のニュースです。脳出血を引き起こす危険性が高い特殊な虫歯菌が発見されたそうです(YOMIURI ONLINE)。この菌に感染した人が高血圧になったり喫煙したりすると、発症率が高まるそうです。この虫歯菌は、皮膚や骨などになるコラーゲンと結合するたんぱく質を作る特殊な種類で、脳出血患者74人の内27%が感染していたそうです。健康な35人でも9%が感染しており、この菌に感染することで脳出血の危険性は4倍高まることがわかったそうです。さらに、人から採取したこの菌をマウスに感染させて実験した結果、脳の血管内皮に傷をつけると、この菌が下層のコラーゲン繊維にどんどん集まり、血小板による傷の修復が間に合わず出血を起こしたそうです。この菌があってもすぐに脳出血を起こすわけではないそうですが、高血圧や加齢、喫煙で血管内皮が弱ったり、傷ついたりすると、発症率が上がるとみられるそうです。歯をよく磨けば感染を防げるのでしょうか?一度感染してしまうと、もう除菌することはできないのでしょうか?興味深いところですね。

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