健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

急性膵炎発症の引き金となる遺伝子

2011-09-07 08:30:35 | 研究
アルコールの多量摂取などが引き金になるとされる急性膵炎の発症にかかわる遺伝子が特定されたそうです(YOMIURI ONLINE)。急性膵炎とは、膵臓は、消化酵素を十二指腸に分泌する臓器ですが、自分自身の内部ではこうした消化酵素が働かないように制御されています。しかし、消化酵素が何らかの原因で膵臓内部に長く留まると、膵臓が消化酵素で消化されいてしまいます。これが急性膵炎です。今回、膵臓分泌される消化酵素の排出を調節する遺伝子「インターフェロン制御因子2」を特定したようです。この遺伝子を持たないマウスの膵臓では、膵臓から消化酵素が排出されず、膵臓内に消化酵素が蓄積することが明らかになったそうです。この消化酵素が膵臓自体を消化して炎症を起こし、急性膵炎と同じ症状になることがわかったそうです。遺伝子が特定できたということは、次は治療法の開発ですね。
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