健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

加齢黄斑変性の発症に関係する遺伝子の発見

2011-09-15 08:30:17 | 研究
今度は、加齢黄斑変性の発症に関係する遺伝子が発見されたというニュースです。目の網膜の黄斑と呼ばれる部分、この部分は最も光に対する感受性が高い場所です。この黄斑の異常で視力が低下する中高年の病気「加齢黄斑変性」の発症に関係する遺伝子が発見されたそうです。この病気は網膜の中心の黄斑の障害で、視野の中心が暗く見えたり、ゆがんで見えたりするものです。厚生労働省によると、50代以上で発症し、日本では成人の失明原因の4位で推定患者数は約35万人。研究では、日本人患者約1500人と正常な約1万8千人の遺伝子のわずかな個人差を調べ、「TNFRSF10A」と呼ばれる遺伝子の塩基配列の違いが影響していることを発見。患者に多く見られるタイプでは、遺伝子が特定のたんぱく質と結合し、網膜の炎症などを引き起こしやすくしているとの結果が出たそうです。この遺伝子が特定のタイプだと、発症のリスクが約1.4倍高まるそうです。この遺伝子を調べれば事前に発症のリスクが高いかどうかを判断でき、早期の発見、予防につながるということです。どんどん、いろいろな病気の原因遺伝子が発見されていきますね。
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