健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

2時間で急性心筋梗塞を発見

2014-05-05 08:30:05 | 研究
心筋梗塞のマーカータンパクが発見されたそうです(朝日新聞デジタル)。血液中のこのタンパクを測定することで、判定が難しい急性心筋梗塞の早期診断が可能となるというものです。心筋梗塞の発病直後の患者5人について、心筋をレーザーを使って調べたところ、あるタンパクが患部では減るが、血液中ではその濃度が3、4倍に増えていたというのです。心筋梗塞は、心臓の血管がつまってその周り(血管の流域)の心筋細胞が壊死するものです。心筋細胞が壊死すると、このタンパクが心筋から血液中に流れ出すと考えられるそうです。これまで急性心筋梗塞は症状と心電図で判断していましたが、早期診断は難しかったそうです。発症5時間後ぐらいでないとわからなかったのが、血液中のこのタンパク濃度を測定することで発症2時間後ぐらいから診断がつき、重症度もわかるそうです。さらなる救命率の向上と予後の改善が期待できるのではないでしょうか。
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