健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

断食療法

2014-05-09 08:30:08 | 研究
欧州最大の経済大国ドイツで、断食療法を行うクリニックが人気を集めているそうです(AFPBB NEWS)。断食ムーブメントの発祥の地の1つであるドイツでは、断食療法が医療保険の対象になる場合さえあるそうです。ドイツの富裕層の間では、「less is more」(少ないほど、豊かである)という考え方が広がりを見せ、病気の治療に断食療法を取り入れる動きがますます強まっているということです。断食療法に関しては、多数の被験者を対象としたランダム化比較試験はほとんど行われていないものの、関節リウマチに断食療法が有効だとする論文が1991年、英医学誌ランセット(Lancet)に掲載されたほか、さまざまな健康問題にこの療法が有効だという主張する人もいるそうです。ドイツの権威あるニュース週刊誌シュピーゲル(Der Spiegel)は2011年、断食療法に好意的な特集記事を組んだことがあるそうです。以前から代替治療が受け入れられてきたドイツでは、エッセン(Essen)やイェーナ(Jena)、ベルリン(Berlin)といった都市の大学病院で断食療法の研究と教育が行われてきたそうです。ベルリンのシャリテー(Charite)大学病院では50年にわたり、医師たちの指導による断食療法プログラムを提供しているそうで、12~14日のプログラムの費用は、少なくとも部分的に医療保険が適用されるため、富裕層にとどまらない幅広い所得層の人々の手に届く存在だそうです。
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