健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

3Dプリンター活用した移植手術

2014-05-22 08:30:26 | 研究
3Dプリンター。様々なものが作成できるとして、その功罪が議論されていますが、今回はその「功」のニュースを紹介します。重い肺の難病を患う妻の左肺として、夫の右肺の一部を裏返して移植する手術が成功したと発表したというニュースが先日ありましたが、その裏で3Dプリンターが活用されていたそうです(時事通信)。事前に3Dプリンターで夫妻の胸の模型を作り、裏返しによってずれる血管などの縫合が可能か確認したというものです。人間の肺は右側が上葉、中葉、下葉に、左側は上葉、下葉に分かれています。また、右肺は心臓に近い左肺より少し大きくなっています。ですので、左右の肺を逆に移植する場合、気管支や肺動脈などをうまく縫ってつなげるかが大きな課題になるそうです。そこで、3Dプリンターで夫妻の胸の模型を作り、無事世界初の生体肺移植に成功したというものだそうです。
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