健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

天然痘ウイルス

2014-05-11 08:30:18 | 研究
世界保健機関(WHO)の最高意思決定機関である年次総会は今月、天然痘に関する今後の研究について協議を行い、残されている生きたウイルスを廃棄するか、保管して研究を継続するか決定するそうです(AFPBB NEWS)。発疹などの症状を引き起こし、失明や死亡の原因ともなり得る生きた天然痘ウィルスは現在、厳重な警備体制の下、ロシアと米国の研究所で保管されているそうです。天然痘の感染が最後に報告された1977年以降、新たな患者の発生は確認されていていませんので、もう研究の必要はないという意見が出てくるのでしょう。ですが、このウイルスに関する重要な研究は現在も継続中だと主張し、保存されている生きた天然痘ウイルスの廃棄に反対する意見を科学者らは表明しているそうです。WHOによると、1980年に根絶が宣言された天然痘はヒトに感染するウイルスのうち、人類が根絶した唯一の感染症だそうです(AFPBB NEWS)。
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