健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

オリーブオイルによる血圧低下作用

2014-05-30 08:30:22 | 研究
オリーブオイルなどに含まれる不飽和脂肪を野菜と一緒に摂取すると、血圧を下げるタイプの脂肪酸ができるということが発表されたそうです(AFPBB NEWS)。硝酸塩や亜硝酸塩を多く含むホウレンソウ、セロリ、ニンジンを、体に良い脂肪を含むアボカドオイル、ナッツオイル、オリーブオイルと一緒に摂取することでニトロ脂肪酸が形成されるというのです。マウスを用いて行った研究によると、このニトロ脂肪酸が血圧を調節するエポキシド加水分解酵素の働きを抑制し、血圧を下げる効果があることが分かったそうです。地中海式ダイエットでエキストラバージンオリーブオイルやナッツを摂取すると脳卒中、心不全、心臓発作といった心血管障害の発生頻度が減ることは、これまでの研究で分かっていたそうです。野菜や魚類、穀物、赤ワイン、ナッツ、植物性オイルを用いた料理の地中海式ダイエットについては、科学者のほとんどが健康に有益だと認めてきたというのですが、その仕組みについての一致した科学的説明はまだなかったそうです。ヨーロッパの人々が高脂肪のチーズや肉類を食べる機会が多いにもかかわらず全体的に米国人よりも健康的なのは、赤ワインを飲む習慣があるためだとの見方もあるようです
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする