一昨日まで、山口県下関市で開催されていた第66回日本体力医学会大会に参加していました。この学会大会は、国民体育大会(国体)の開催地で、夏の国体と秋の国体の間に毎年開催されています。ですので、国体も今年は山口県で第66回大会です。学会大会は16日(金)から18日(日)までだったのですが、大会前日の15日に開催されました第28回筋肉の会での講演と学会の委員会への出席などがあり、4日間の滞在でした。筋肉の会は以前(10年ほど前までの数年間)世話人を仰せつかっていた研究会です。日本体力医学会大会の開催に合わせて行われる研究会は他にもありますが、そうした研究会の中でも一番歴史のある研究会です。現在の状況はあまり把握できていませんが、少なくとも以前は日本の生理学とくに筋肉生理学は世界をリードしていたため、体力医学会会員の中にも多くの筋肉研究者いたからだと思います。随分前に一度話をさせてもらっていたため、二度目でした。最近、若い研究者が多くなってきたという印象を強く持ちました。また、筋肉の研究者が増えているのでしょう。研究者が増えれば、研究が活発になり、世界中に発信されるようなよい研究成果が覆う出るようになり、日本が世界をリードするようになる日も来るかもしれません。
「敬老の日」を前に、総務省は15日時点の推計人口を発表したそうです(ASAHI.COM)。65歳以上の人口は2980万人で、前年から24万人の増加だそうです。どんどん増えていきますね。ちょうど団塊の世代ですね。そして、65歳以上が総人口に占める割合は23.3%だったそうで、実数と割合のいずれも過去最高を更新したそうです。今回の調査では、初めて都道府県別の人口移動数も集計したそうです。それによると、65歳以上に限ると、2010年中の転出から転入を引いた転出超過数は東京都が最も多く、4348人だったそうです。つまり、東京から別の件へ引っ越すということですね。この原因としては、定年退職後に出身地や地方に引っ越す人が多いとみられているようです。東京以外に転出超過数が多かったのは、大阪府の1435人、北海道の345人、山口県の277人。逆に転入超過数では、千葉県の2029人、埼玉県の1993人、神奈川県の1268人と、東京近郊が多いそうです。北海道と山口県も高齢者が転出している人が多いというのは驚きですね。
歯のかみ合わせ。歯医者に行くと指摘されることもありますね。さて、こ歯のかみ合わせが悪いと、アルツハイマー病の原因とされる「アミロイドベータ」と呼ばれるタンパク質が脳の海馬に増えることが明らかになったそうです(MSN産経ニュース)。アルツハイマー病はアミロイドベータが脳内に蓄積し、海馬では神経細胞に影響して記憶障害を起こすのが一因とされるています。ということは、歯が抜けたり、入れ歯が合わなかったりする人は、要注意ということになるのでしょうか。しかし、噛み合わせは治療可能ですね。でも、原因は他にも考えられる場合もあると思います。ですので、噛み合わせに問題がなければアルツハイマー病にならないという訳ではないかと思います。あくまでも、噛み合わせが悪いとリスクが増加するということだと思います。
古くなった骨を壊す細胞である破骨細胞を増やし、骨の新生サイクルを促すたんぱく質が「骨細胞」という細胞から作られていること確認したというニュースが報道されています(YOMIURI ONLINE)。骨が作り替えられる時、表面にある破骨細胞が一度古い骨を壊し、骨芽細胞が新しい骨をつくります。この時、骨の深部に埋まっている骨細胞はこうした仕組みを調節すると考えられてきたが、取り出すのが難しいため、詳しく分析されていなかったそうです。遺伝子操作で骨細胞だけが光るマウスをつくり、光を目印にして骨細胞だけを取り出すことに成功し、骨細胞が破骨細胞を増やすたんぱく質をたくさん作っていることを確認したそうです。さらに、骨細胞がこのたんぱく質を作れないようにした遺伝子改変マウスでは、古い骨がたまりもろくなる「大理石骨病」になったそうです。骨は破壊と新生のバランスが大切です。骨粗鬆症やがんの骨転移などは破骨細胞の働きが強すぎ、大理石骨病では弱すぎると考えられています。現在は、骨を壊す働きを抑える治療薬が開発されているが、今回の発見は骨の破壊を促して大理石骨病などに効く薬の開発に役立つ可能性があるそうです。
血液を作り出す細胞に異常が起きる難治性の血液がん「骨髄異形成症候群(MDS)」の原因となる遺伝子が発見されたそうです(MSN産経ニュース)。MDSは白血病などと並ぶ代表的な血液のがんで、発症すると正常な血液が作れなくなり、貧血や感染症にかかりやすくなったり、出血が止まらなくなったりし、急性骨髄性白血病に進行することもあるというものです。高齢者に多く、国内の患者は数万人にのぼるとみられています。研究では、20~80歳代のMDS患者29人の遺伝情報を詳細に分析するとともに、白血病など他の血液がん患者を含む約550人分の遺伝情報も調べたそうです。その結果、MDS患者は、遺伝情報によってタンパク質が作られる際に、必要な情報だけを選び出す「スプライシング」に関係する計8種類の遺伝子のいずれかが、高い確率で変異していることを突き止めたそうです。変異した遺伝子1種類をマウスの造血幹細胞に導入すると、MDSの主な症状のひとつである、血液を作る能力の低下が確認されたということです。治療への道が開かれそうですね。
今度は、加齢黄斑変性の発症に関係する遺伝子が発見されたというニュースです。目の網膜の黄斑と呼ばれる部分、この部分は最も光に対する感受性が高い場所です。この黄斑の異常で視力が低下する中高年の病気「加齢黄斑変性」の発症に関係する遺伝子が発見されたそうです。この病気は網膜の中心の黄斑の障害で、視野の中心が暗く見えたり、ゆがんで見えたりするものです。厚生労働省によると、50代以上で発症し、日本では成人の失明原因の4位で推定患者数は約35万人。研究では、日本人患者約1500人と正常な約1万8千人の遺伝子のわずかな個人差を調べ、「TNFRSF10A」と呼ばれる遺伝子の塩基配列の違いが影響していることを発見。患者に多く見られるタイプでは、遺伝子が特定のたんぱく質と結合し、網膜の炎症などを引き起こしやすくしているとの結果が出たそうです。この遺伝子が特定のタイプだと、発症のリスクが約1.4倍高まるそうです。この遺伝子を調べれば事前に発症のリスクが高いかどうかを判断でき、早期の発見、予防につながるということです。どんどん、いろいろな病気の原因遺伝子が発見されていきますね。
日本人を含む世界の約26万人を対象とした遺伝子解析から、高血圧の原因に関与する遺伝子を解明したと発表されました(MSN産経ニュース)。高血圧は、一般に体質といわれる遺伝要因と、塩分の過剰摂取などの環境要因が複雑に絡み合って発症に関与すると考えられており、患者数は日本で約4千万人、世界では10億人以上ともいわれてます。高血圧の原因遺伝子解明を目的に設立された国際研究チームが結成され、世界規模での遺伝子解析を行い、欧米人で28種、東アジア人で9種、南アジア人では6種の遺伝子が血圧と関連することが確認されたそうです。このうち数種類は、今回初めて関連が明らかになったとそうです。今後、高血圧発症の原因の特定や治療、創薬への応用が期待されるます。
FAOPS。と言っても何のことかと。FAOPSとはFederation of Asian and Oceanian Physiological Societiesの頭文字をとって並べたものです。つまり、アジア・オセアニア生理学会です。第7回大会が昨日9月11日から9月14日までの4日間、台湾の台北にある National Taiwan University Hospitalの国際会議場で開催されています。11日はオープニングセレモニーが行われ、大会のセッションは実質的に12日から始まりました。FAOPSに参加したのはこれで2回目で、前回は上海で行われた大会に参加しました。随分と昔です。さて、台湾も蒸し暑い気候です。道ではクラクションが鳴り響いています。にぎやかです。バイクの交通ルールが日本とかなり違うようで、非常に危なさを感じます。これで、よく交通事故が起きないものかと。走行レーンもあまり守られていないようです。国が異なれば法律も文化も異なるのは当たり前ですね。でも、戸惑いますね。
東京都内は空いていたのに、羽田空港周辺が大渋滞。そんな状況が今年になって頻発しているそうです。渋滞の原因は、羽田空港の駐車場が満車になっていたことによるそうです。羽田空港の駐車場が満車なんて数年前までは考えられませんでした。というのも、駐車料金が高く、そこへの駐車は必要最小限という考えの人が多かったのだと思います。でも、駐車料金が徐々に引き下げられ、特に国際線ターミナルが開業して、国際線ターミナルに隣接する駐車料金が24時間1500円になったのがきっかけとか(ASAHI.COM)。国内線の駐車場は当時2500円だったそうですが、国際線と同額に引き下げたそうです。24時間で1500円であれば、止める人も多いのも理解できます。でも、そのために駐車場に入れず、飛行機に乗り遅れる乗客も相次いだそうです。また、空港リムジンバスが渋滞に巻き込まれ、乗客に途中下車して鉄道や徒歩でターミナルに向かうよう案内したこともあったそうです。リムジンバスの利用者までも巻き込まれるというのは深刻な問題ですね。何とかしてほしいですね。連休は危険だそうです。
この秋、人工衛星の破片が空から降ってくるかもしれないと(ASAHI.COM)。そして、世界のだれかに当たる確率が3200分の1だそうです。米国航空宇宙局(NASA)が、大気圏への落下が見込まれる人工衛星について「注意報」を発表しました。この衛星は、1991年に打ち上げられた大気観測衛星「UARS」(約6トン)で、2005年に運用を終え、現在は高度約250キロ付近を漂っているそうです。高度は徐々に下がっており、9月下旬から10月上旬にかけて、大気圏に突入する見通しだそうです。軌道の角度からみて、破片が落ちるのは赤道を挟んだ北緯57度~南緯57度の間で、日本を含む世界の広い範囲が対象地域になるそうです。これはびっくり。試算では大部分は燃え尽きるそうですが、26個の金属破片(計532キロ)が800キロ四方の範囲に落ちるということです。この一つが、世界のだれかに当たる確率が3200分の1で、「自分に当たる確率」にすると、21兆分の1になるそうです。この確率が高いか低いかは分かりませんね。もし、破片が落ちてきても、絶対触ってはいけないそうです。なぜなら、破片が有害である可能性がほんのわずかですがあるかもということです。