健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

ブログ開設3周年

2011-11-20 08:30:54 | 日記
このブログを開設して、ちょうど3年になりました。できるだけ毎日更新するように心がけてきましたが、最近はなかなかネタもなく苦しい日々が続いています。このブログを見て、一人でも多くの人が健康に関心を持っていただければと思っています。また、できるならば大学院で一緒に研究できればとも思っています。大学院と聞くと敷居が高いと思っている人もいるかと思いますが、まずは連絡を下さい。修士の学位を持っていない方であれば、取得を勧めます。もちろん、入学しなくとも研究はできます。
また、このブログですが、可能な限り続けていきたいと思っています。

大学院や研究についての連絡先

豊橋創造大学大学院健康科学研究科
生体機能学分野
後藤勝正
〒440-8511 愛知県豊橋市牛川町松下20-1
E-mail:goto「アット」sozo.ac.jp(「アット」の部分は、@に変更してください。)

豊橋創造大学入試広報センター
TEL:050-2017-2100

どちらでもどうぞ。連絡をお待ちしています。
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高脂肪食が善玉菌を殺す!

2011-11-19 08:30:25 | 研究
脂肪が多い食事を食べると、胆汁が大腸の「善玉菌」を殺し、腸内細菌のバランスを壊すということが発表されました(YOMIURI ONLINE)。ラットの普通のえさに、高脂肪食で分泌される濃度に近い胆汁を混ぜて10日間食べさせ、盲腸の細菌の変化を調べたそうです。通常は、大腸や盲腸で約1000種類の細菌が見つかるが、胆汁を混ぜたえさのラットは「クロストリジウム」に分類される菌が98・6%を占め、菌の8割はたった4種類になったそうです。この菌が大半を占めるのは、米国の肥満患者の研究と同じ傾向だったそうで、通常は1割ほどいる乳酸菌などはほとんど見つからなかったそうです。ということは・・・・・。消化液の分泌が引き金となってメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)や大腸がんが発症する可能性を示しているそうです。口から入った胆汁がそのまま大腸に到達するかどうかなど、少し疑問がありますが、米国消化器病学会の専門誌11月号に掲載されたということですので、そのままかあるいはかなり近い形で少なくとも十二指腸まで到達するのでしょう。高脂肪食控えてますか?
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高校生が大発見!

2011-11-18 08:30:05 | 研究
茨城県の女子高生らが新たな化学現象を発見したそうです(YOMIURI ONLINE)。茨城県立水戸第二高校の数理科学同好会に所属し、今春までに卒業した生徒たちが2008年2月の金曜日に行った実験でのことだそうです。「BZ反応」という実験を行ったそうです。これは、酸化と還元の反応を繰り返すことにより、水溶液の色が赤と青に交互に変わる実験だそうです。しかし、その日は、水溶液の色は想定通り赤で動かなくなったそうです。そこで、メンバーらは器具を片付けないままカラオケへいてしまったと。ところが月曜日に実験室に戻ると、液は黄色くなっていたというものです。この変色は予想外のことで、観察を繰り返した結果、赤青の変化が一度止まった後、突然、始まったそうです。全く知られていない現象だったが、試薬の条件が整えば、5~20時間後に変化が再開することを突き止めたそうです。やはり、失敗は成功の素。結果が思い通りに出なかった時に、すぐにあきらめてしまい、さっさと次の取り組みへ行く傾向があります。そこで、立ち止まる勇気が必要なのでしょうね。思い通りにならないというのも実験の面白さでもありますね。
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左脳と右脳のコミュニケーション

2011-11-17 08:30:26 | 研究
右と左の脳をつなぐ神経回路が作られる際に中心的な役割を担う物質が発見されたそうです(YOMIURI ONLINE)。ヒトでこの回路に異常が出ると、認知機能の低下、精神遅滞症などの神経疾患を招くとされ、疾患の解明に役立つことが期待されるそうです。ヒトは脳の左右で役割が異なり、左脳は論理的思考、右脳は感覚的思考をつかさどると考えられています。目で得た視覚情報などを左右の脳をつなぐ神経回路「脳梁」などを通じてやりとりし、処理しています。この回路の構造が人と似ているのがショウジョウバエを用いた研究で、Asapというたんぱく質が回路の細胞群に多く発現していることを発見し、遺伝子操作でAsapを作れないようにすると、脳の左右をつなぐ神経細胞の一部が延ばせず、回路をうまく形成できなかったというものです。いろいろなことが明らかになっていきますね。
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国際重力生理学会

2011-11-16 08:30:22 | 研究
国際重力生理学会(International Society for Gravitational Physiology:ISGP)は毎年、世界各地で国際会議を開催しています。今年は、米国カリフォルニア州San Joseにて米国のAmerican Society for Gravitational and Space Biologyと共催で開催されました。例年5月あるいは6月ぐらいに開催されていましたが、今年は11月という変則な開催でした。そこで、次々年度、つまり平成25年度(2013年)の会議の開催地の選考が行われ、愛知県豊橋市にて開催することが決まりました。第34回の大会となり、日本での開催は3度目となります。重力に係る生理学の研究を行っている研究者が一堂に会します。ご興味ある方は是非ともご参加ください。まだ、詳細な場所や日時は未定です。決まり次第、順次このブログでも発表していきます。
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糖尿病患者3億人突破!

2011-11-15 08:30:46 | 研究
世界の糖尿病患者が3億人を突破したことが、国際糖尿病連合(IDF、本部・ブリュッセル)の調査でわかったそうです(毎日jp)。すごい数ですね。国別では初めて中国が1位となるなど、アジアでの患者増が目立つそうです。2030年には5億5200万人に達すると予想されています。推計によると、2011年の患者数は3億6600万人で、前回(2010年時点)の2億8460万人に比べ約30%増え、患者の急増に歯止めがかかっていないそうです。国別では、2位だった中国が9000万人に達し、インドを抜いて1位になったそうです。日本は6位の1070万人で、前回の8位より悪化したそうです。2030年時点では、中国(1億2970万人)、インド(1億120万人)、米国(2960万人)が上位を占めると予想されているようです。日本は人口減が影響し、10位以内に入っていないとのことです。また地域別では、中国や日本を含む西太平洋地区での増加が顕著で、糖尿病の合併症による死者が2011年の同地区の総死者数の15%を占めたそうです。これは、安価でカロリーの高い食べ物が広がり、途上国で急増しているためだそうです。バランスの良い食事や運動の大切さを伝える必要があるようです。
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植物状態でも・・・・・

2011-11-14 08:30:02 | 研究
交通事故や脳卒中で「植物状態」になっても意識のある人がいることが分かったそうです(ASAHI.COM)。患者16人に脳波を測る装置をつけ、言葉の指示に対する反応を調べたところ、3人(19%)が正常な人と同じ反応を示したそうです。実験は、カナダやベルギーの大学のチームが、英国とベルギーの二つの病院で行ったものだそうです。脳波の活動をみる装置を頭につけた植物状態の患者16人に、音が鳴ったら「右手を握りしめた後、ゆるめる」か「両足のつま先を動かした後、ゆるめる」場面を想像するという指示を聞かせたそうです。一定間隔を置いて、指示を100回前後繰り返したところ、20~40代の3人からは比較のために実施した正常人と同じ脳波が検出されたそうです。体を動かすことはできないが、言葉を聞き分け、脳から決められた体の部位を動かすように指示が出ていると考えられます。今回の実験に使った装置は、安価でどの病院でも導入できるもので、研究チームは、現場での診断に活用することを提案しているそうです。問題は、次の段階でどうするかでしょうね。
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ES細胞から下垂体

2011-11-13 08:30:37 | 研究
様々な細胞に変化できるマウスの胚性幹細胞(ES細胞)から、ホルモンを分泌する「下垂体」を作り、病気のマウスを治療することに成功したという発表がありました(YOMIURI ONLINE)。機能の複雑な内分泌器官をES細胞から作ったのは世界初です。再生医療の臨床応用に近づく成果で、英国科学誌ネイチャー電子版に発表されたそうです。下垂体は間脳の直下にあり、脳からの指示で様々なホルモンを血液中に放出しています。こうしたホルモンの中でも副腎皮質刺激ホルモンは血圧や血糖のバランスを維持する働きがあり、生命の維持に欠かせません。ES細胞1万個を培養液中に浮かべて間脳の物質に似た化合物を加えると、細胞が集まった粒は、表面が袋状にくぼんで下垂体と似た構造になり、副腎皮質刺激ホルモンを大量に作り始めたそうです。再生医療の進化は速いですね。
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ES細胞で初の治療

2011-11-12 08:30:48 | 研究
重症の肝臓病で治療法がなく、肝移植も難しい0歳児に、ヒト胚性幹細胞(ES細胞)からつくった肝細胞を移植する治療を、国立成育医療研究センターが計画しているそうです(ASAHI.COM)。ES細胞による治療は国内では例がなく、肝臓病への応用は世界初とみられるそうです。受精卵からつくられるES細胞には、生命倫理の問題や移植したES細胞のがん化の危険性があり、研究レベルに制限され、一部の認められた研究機関でしか扱えません。しかし、研究が進んで海外では臨床試験も始まっていることなどから、ほかに治療法がない難病患者に限って臨床研究の対象として、厚生労働省が指針づくりを始めたところだったそうです。治療するのは先天性代謝異常症で、肝臓が有毒なアンモニアを分解できない新生児で、血中の濃度が高くなると脳に障害が出ます。10万人に1人程度の割合で発症し、生存率は10~20%だそうです。ちなみに、3年後をめどに、倫理委員会の承認を受けて臨床試験に臨むということだそうです。
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わずか1滴の血液から病気発見

2011-11-11 08:30:51 | 研究
ノーベル化学賞を受賞した島津製作所の田中耕一フェローらのグループが、わずか血液1滴からさまざまな病気の早期診断ができる技術を開発したと発表しました(ASAHI.COM)。がんや生活習慣病などの病気になると、特定のたんぱく質(抗原)が血中に流れるが、微量でも漏れなく捕まえる抗体をつくることに成功したということのようです。従来の抗体は、結合する抗原に対して特異性を持って結合しますが、その特異性のために結合力が低い場合が多いのです。今回の開発は、抗体にバネ状の人工物(ポリエチレングリコール)を組み込み、前後左右に腕が伸びて抗原を幅広く捕まえるよう設計することに成功したということのようです。この結果、多くの抗原をしっかり捕まえることができるようになり、抗原と抗体の結合力も高まったそうです。アルツハイマー病の発症にかかわる抗原を捕まえる抗体にこのバネを組み込むと、従来の100倍以上の結合力を示したそうです。早期発見、早期治療がより現実味を帯びてきますね。
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