薄い所から壊れていく

　今チームで最もデプスが薄いポジションであるTEに怪我人が出ました。5巡指名のルーキーCornelius Ingramがゴールライン前の練習で左ひざACL断絶でシーズンエンドとなりました。カレッジ最終年度の2008シーズン開幕前に同じ箇所の怪我で1シーズン全休しています、2年連続で同じ箇所の怪我ですしもしかすると完治していないのに無理をしていたのかもしれません。5月のミニキャンプでも数日左ひざの痛みで練習を休んでいましたし、3日くらい前も練習を休んでいました。3度膝をやっているCorrell Buckhalterが居ますし来年復帰してくれる事を期待しますが、キャリアエンドになってしまうかもしれません。
　これまでのスターターL.J SmithをFAで引き止めずに放出し3年目のBrent Celekをスターターに昇格させ、Ingramは2番手として練習をしてきました。このキャンプでも2TEセットではファーストチームに入って練習していたIngramを失った事は薄いTEデプスにとって致命傷になるでしょう。去年までの3番手Matt Schobelも怪我で練習を休んでいますし結構なTEは元DEのEugene Brightと2人しか居ません。さっそく3人のTEをキャンプに呼んでRob Myersと契約しました。MyersはUtah State出身でNYJのルーキーFAとして契約しましたが5月のミニキャンプ後にカットされていました。6-3 243ポンドで縦へのスピードとキャッチ力を評価されたレシーブ型のTEのようです、2008シーズンはつま先の怪我で全休していましたがNYJでの練習には参加していますしトライアウトで3人の中で（他の2人が誰かは不明です）良い動きを見せたのでしょうからつま先の怪我は大丈夫だと思います。
　
　CelekもL.Jが怪我の時しかスターター経験が有りません、ベテランSchobelは取れない押せない速くないとなぜカットされないのかが不思議な状態です（BYU出身でもないし）が2番手になるでしょう、そしてDEだったBrightにNYJをあっさりカットされたMyersが3番手を争う状況になりました。FA市場を見ていますが怪我で引退寸前の選手か実績不足の選手ばかりで補強は難しいでしょう、TEはファイナルカットでそこそこ良さそうな選手が出てくるポジションでは有るのですが、システム習得を考えればカットされた選手をすぐに使うのは難しいですし手薄なままシーズンを戦う事になりそうです。出来る事ならば余っているWRやCBをトレードしてTEを獲得して欲しいのですが、そう言う動きは取らないでしょう。
　L.Jの穴埋めとして加入したIngramはミニキャンプでもレシーブ力を高く評価されていましたし、ブロックも悪くないと2番手TEとして十分にやれると言う評価を目にしていただけに今回の怪我は本当に残念です。