Michael Vick加入の話は明日に回します、もう少し情報が出てから書きたいですし今日は2009シーズンの緒戦の事について書きます。
点差は25-27、しかも最後43ヤードのFGを外さなければ勝っていた僅差の負けで、ファーストチーム同士の2Q途中までの点差は6-14(前半残り2分のTDはディフェンスがセカンドチームに変わっています)しかもリターンTDを除けば6-7だったのですが、点差以上に組織としての大きな差を見せられた試合になりました。
若手が期待以上の働きをしました。LeSean McCoyはラン10回で55ヤード、2レシーブで12ヤードと素晴らしい活躍を見せました。OL3枚欠いた状態でホールが全く空かずにロスする場面も有りましたし、平均5.5ヤードはファーストチームに恥じない記録です。横のステップを踏んでからのゼロ加速が素晴らしく、スクリメージを抜けた瞬間のスピードは出色です。トップスピードは特筆する物を持って居ませんが、スクリメージ付近が速い選手はLBやSのフォローを避ける事が出来ますし10-15ヤードのランを出せるタレントになってくれるでしょう。レシーブも良かったですし課題のブリッツ対策もJason Petersのお手伝いをしっかりやっていました。Brian Westbrookと比べればまだまだパワー不足ですが、ルーキーの時のWestbrookより遥かに良い動きを見せていますし下半身のトレーニングを積めばWestbrookを脅かす存在になれるでしょう。
Jeremy Maclinはなんに変哲も無いパントをマフしましたが、それ以外のリターンは及第点でした。特にトップスピードの速さは感じなかったものの、スピードを落とさずにカット出来る能力を持っているようです。レシーバーとしてはディープへの一発を再三狙いましたがCBを振り切れませんでした、トップスピードで置き去りにするような選手では無さそうです。個人的には5ヤードのパスからRACでどれだけ伸ばすかが持ち味だと思っていますからスロットから5ヤードのスラントを取ってSを置いていくようなRACを狙うルートで使って欲しい物です。
Joe MaysはCris Gocongのフォローも有ってかそつなく初陣をこなしました。ただうちのMLBとしてはやや受身に見えます、待って確実なタックルをするよりは向かっていく姿勢が必要でしょう。
Eldra Backleyは小柄ですがゴールライン前でのTDシーンも有りチームが求めていた中央突破が出来るRBとしての最初のテストに合格しました。ランは8回23ヤードと延びませんでしたが、レシーブで6回56ヤードと活躍していますし3番手のRBをLorenzo Bookerから奪うのは確実だと思います(Bookerもこの試合良かったのですけれどね)
Donovan McNabbは相変わらず取りにくいボールを投げ続けています。この試合では常に低くダイビングキャッチでぎりぎり届くようなパスを連発しました。RB相手のパスでは取り易いパスを投げてあげられるのに、余裕が有る時でもぎりぎりを狙ったパスを投げてしまうのは問題です。ベストではなくベターで繋げるようにならなければ3&OUTを減らす事は出来ません、相手のTom Bradyがお手本になるようなプレイを見せてくれていたのにMcNabbは全く変わりませんでした。
TDが取れずにFGを積み重ねる展開となりました。レッドゾーンではランを積み重ねてTDを奪えるようにする為のOLの若返りと考えていたのですが欠場が相次ぎ詰めの甘さを解消できませんでした。McNabbがレッドゾーンでは正確さを欠いてしまいTDを奪えない欠点は解消されて居ません。無難にTDを奪うNEとの差はこう言うところに有るのでしょう。
新加入のJason PetersはTRAと同じようなとりあえずワンプッシュで時間は稼ぐというパスプロテクションが出来る事を証明しました。2つのサックのうち1つはMcNabbの持ちすぎですし、一つはDLのクロスに対処出来ませんでした。怪我が多く新加入も多いOLですが、スターターが揃った事が無いですしマーカーの受け渡しと言う面で大きな問題が有る事を露呈しています。Peters個人としてはパスプロではTRAの堅実性にはまだ及ばない(怪我で出遅れていますし仕方が無いでしょう)のですが、ランプレイでは明らかにTRAより足が動いています。スクリーンでちゃんとブロックをしているのはTRAでは考えられない事ですし大きなプラスになるでしょう。腿の怪我で途中下がりましたが大きな怪我では無いようです。
OLで良かったのはNick Coleです、Todd Herremansの足首の怪我、Shawn Andrewsの出遅れでStacy AndrewsがRTに入る場合にはColeがその穴埋めをするでしょう。ランブロックでのパワー・前に出るフットワーク共に現在のOLではベストです。
ディフェンスは大きな課題を残しました。最近減ったファイアブリッツ(同じホールに複数の選手を入れるJim Johnson必殺のブリッツ)を復活させたのは良いと思うのですが、それが全く届きませんでした。左右1回ずつ試みたのですが、2回とも渋滞してしまいQBにプレッシャーすら掛ける事が出来ませんでした。入るLB・Sのスピード・パワー不足も問題ですが、本来外を伺いOLを広げなければならないDEが簡単にホールドされてLBの行き場が無い渋滞を作ってしまいまったのは致命的な欠陥です。ファイアブリッツの時は兎に角外からアタックしてOLを外に引っ張り出さなければならないのに、OLの正面で組み合っているのですからお話になりません。これがNE OLの作戦勝ちなのかDEの指導ミスなのかは分かりませんが、DLのパスラッシュが全く届いていませんでしたし、DLの奮起が必要です。エースのTrent Coleが怪我で居ないのも影響はしているのでしょうけれど、それだけで全くQBにプレッシャーを与えられないのでは試合に勝つ事は出来ません。去年までSTコーチだったRory Segrestが初めてディフェンスのコーチをやっていますが指導力に問題が有るのではないかと疑います。
怪我をしたBrent Celekですが、肩の関節で重症では無いようです。TEは2番手3番手が怪我をしましたしスターターのCelekまで居なくなると本当にどうしようもなくなってしまいます。DEからのコンバートEugene Brightがそれなりに頑張っていたようですが、DE出身ですし前に出る足は有っても横に走る足が見劣りするような印象です、アンダーニースを横切ってパスを貰うようなプレイが今後の課題になるでしょう。
Kevin Curtisからスピードもクイックネスも感じませんでした、スポーツヘルニアの手術は完治しているはずなのですが、持ち味の鋭いカットが見られずにマークを振り切れませんでした。この状態は続くようならばスターターから降ろされる事になるでしょう。
前半終了前のTDを許したJack Ikeguwounuのプレイは即カットでもおかしくない怠慢なものでした。マンマークをやるクイックネスが無いと言われるIkeが最後尾に控えてのゾーンで目の前を横切られてのTDパスを奪われるのはCB失格です。キャンプで悪評が目立ったIkeですが、それを裏付けるプレイを見せてしまいました。
FGをそつなく決めていたDavid Akersですが、終了間際の43ヤードを外してしまいました。その場面は見ていないのですが、ベテランの勝負強さが売りのAkersがラスト1分で外してはいけません。
と言っても、巻き戻して繰り返し見る事が出来なかったので見た時の印象で書いています。見直した時には責任を追うべき選手は別に居たと言う事が有るかもしれません。若手は頑張ったが中堅以降は平凡なプレシーズンゲームと言う評価をしたいと思います。
再放送を見て少し修正します。2本目のTDの責任はIkeではなくSean Jonesですね、Ikeも誰も居ない所でぶらぶらしているから責任者のような移され方をしているのですけれど。その前のMossへのロングでは完全に振り切られていますし、ファースト対セカンドになっていたので仕方がないとは言えスピード不足は明らかです。
点差は25-27、しかも最後43ヤードのFGを外さなければ勝っていた僅差の負けで、ファーストチーム同士の2Q途中までの点差は6-14(前半残り2分のTDはディフェンスがセカンドチームに変わっています)しかもリターンTDを除けば6-7だったのですが、点差以上に組織としての大きな差を見せられた試合になりました。
若手が期待以上の働きをしました。LeSean McCoyはラン10回で55ヤード、2レシーブで12ヤードと素晴らしい活躍を見せました。OL3枚欠いた状態でホールが全く空かずにロスする場面も有りましたし、平均5.5ヤードはファーストチームに恥じない記録です。横のステップを踏んでからのゼロ加速が素晴らしく、スクリメージを抜けた瞬間のスピードは出色です。トップスピードは特筆する物を持って居ませんが、スクリメージ付近が速い選手はLBやSのフォローを避ける事が出来ますし10-15ヤードのランを出せるタレントになってくれるでしょう。レシーブも良かったですし課題のブリッツ対策もJason Petersのお手伝いをしっかりやっていました。Brian Westbrookと比べればまだまだパワー不足ですが、ルーキーの時のWestbrookより遥かに良い動きを見せていますし下半身のトレーニングを積めばWestbrookを脅かす存在になれるでしょう。
Jeremy Maclinはなんに変哲も無いパントをマフしましたが、それ以外のリターンは及第点でした。特にトップスピードの速さは感じなかったものの、スピードを落とさずにカット出来る能力を持っているようです。レシーバーとしてはディープへの一発を再三狙いましたがCBを振り切れませんでした、トップスピードで置き去りにするような選手では無さそうです。個人的には5ヤードのパスからRACでどれだけ伸ばすかが持ち味だと思っていますからスロットから5ヤードのスラントを取ってSを置いていくようなRACを狙うルートで使って欲しい物です。
Joe MaysはCris Gocongのフォローも有ってかそつなく初陣をこなしました。ただうちのMLBとしてはやや受身に見えます、待って確実なタックルをするよりは向かっていく姿勢が必要でしょう。
Eldra Backleyは小柄ですがゴールライン前でのTDシーンも有りチームが求めていた中央突破が出来るRBとしての最初のテストに合格しました。ランは8回23ヤードと延びませんでしたが、レシーブで6回56ヤードと活躍していますし3番手のRBをLorenzo Bookerから奪うのは確実だと思います(Bookerもこの試合良かったのですけれどね)
Donovan McNabbは相変わらず取りにくいボールを投げ続けています。この試合では常に低くダイビングキャッチでぎりぎり届くようなパスを連発しました。RB相手のパスでは取り易いパスを投げてあげられるのに、余裕が有る時でもぎりぎりを狙ったパスを投げてしまうのは問題です。ベストではなくベターで繋げるようにならなければ3&OUTを減らす事は出来ません、相手のTom Bradyがお手本になるようなプレイを見せてくれていたのにMcNabbは全く変わりませんでした。
TDが取れずにFGを積み重ねる展開となりました。レッドゾーンではランを積み重ねてTDを奪えるようにする為のOLの若返りと考えていたのですが欠場が相次ぎ詰めの甘さを解消できませんでした。McNabbがレッドゾーンでは正確さを欠いてしまいTDを奪えない欠点は解消されて居ません。無難にTDを奪うNEとの差はこう言うところに有るのでしょう。
新加入のJason PetersはTRAと同じようなとりあえずワンプッシュで時間は稼ぐというパスプロテクションが出来る事を証明しました。2つのサックのうち1つはMcNabbの持ちすぎですし、一つはDLのクロスに対処出来ませんでした。怪我が多く新加入も多いOLですが、スターターが揃った事が無いですしマーカーの受け渡しと言う面で大きな問題が有る事を露呈しています。Peters個人としてはパスプロではTRAの堅実性にはまだ及ばない(怪我で出遅れていますし仕方が無いでしょう)のですが、ランプレイでは明らかにTRAより足が動いています。スクリーンでちゃんとブロックをしているのはTRAでは考えられない事ですし大きなプラスになるでしょう。腿の怪我で途中下がりましたが大きな怪我では無いようです。
OLで良かったのはNick Coleです、Todd Herremansの足首の怪我、Shawn Andrewsの出遅れでStacy AndrewsがRTに入る場合にはColeがその穴埋めをするでしょう。ランブロックでのパワー・前に出るフットワーク共に現在のOLではベストです。
ディフェンスは大きな課題を残しました。最近減ったファイアブリッツ(同じホールに複数の選手を入れるJim Johnson必殺のブリッツ)を復活させたのは良いと思うのですが、それが全く届きませんでした。左右1回ずつ試みたのですが、2回とも渋滞してしまいQBにプレッシャーすら掛ける事が出来ませんでした。入るLB・Sのスピード・パワー不足も問題ですが、本来外を伺いOLを広げなければならないDEが簡単にホールドされてLBの行き場が無い渋滞を作ってしまいまったのは致命的な欠陥です。ファイアブリッツの時は兎に角外からアタックしてOLを外に引っ張り出さなければならないのに、OLの正面で組み合っているのですからお話になりません。これがNE OLの作戦勝ちなのかDEの指導ミスなのかは分かりませんが、DLのパスラッシュが全く届いていませんでしたし、DLの奮起が必要です。エースのTrent Coleが怪我で居ないのも影響はしているのでしょうけれど、それだけで全くQBにプレッシャーを与えられないのでは試合に勝つ事は出来ません。去年までSTコーチだったRory Segrestが初めてディフェンスのコーチをやっていますが指導力に問題が有るのではないかと疑います。
怪我をしたBrent Celekですが、肩の関節で重症では無いようです。TEは2番手3番手が怪我をしましたしスターターのCelekまで居なくなると本当にどうしようもなくなってしまいます。DEからのコンバートEugene Brightがそれなりに頑張っていたようですが、DE出身ですし前に出る足は有っても横に走る足が見劣りするような印象です、アンダーニースを横切ってパスを貰うようなプレイが今後の課題になるでしょう。
Kevin Curtisからスピードもクイックネスも感じませんでした、スポーツヘルニアの手術は完治しているはずなのですが、持ち味の鋭いカットが見られずにマークを振り切れませんでした。この状態は続くようならばスターターから降ろされる事になるでしょう。
前半終了前のTDを許したJack Ikeguwounuのプレイは即カットでもおかしくない怠慢なものでした。マンマークをやるクイックネスが無いと言われるIkeが最後尾に控えてのゾーンで目の前を横切られてのTDパスを奪われるのはCB失格です。キャンプで悪評が目立ったIkeですが、それを裏付けるプレイを見せてしまいました。
FGをそつなく決めていたDavid Akersですが、終了間際の43ヤードを外してしまいました。その場面は見ていないのですが、ベテランの勝負強さが売りのAkersがラスト1分で外してはいけません。
と言っても、巻き戻して繰り返し見る事が出来なかったので見た時の印象で書いています。見直した時には責任を追うべき選手は別に居たと言う事が有るかもしれません。若手は頑張ったが中堅以降は平凡なプレシーズンゲームと言う評価をしたいと思います。
再放送を見て少し修正します。2本目のTDの責任はIkeではなくSean Jonesですね、Ikeも誰も居ない所でぶらぶらしているから責任者のような移され方をしているのですけれど。その前のMossへのロングでは完全に振り切られていますし、ファースト対セカンドになっていたので仕方がないとは言えスピード不足は明らかです。