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誰かTEをカバー出来る人材はいないのか

2009-08-23 08:41:00 | イーグルス
 TEへのパスカバーが課題なのはもうずっと続いているJim Johnsonシステムの泣き所です。これだけ長い間改善されないのですからメンバーの問題ではなくシステムの問題なのでしょう、Sを1人上がり目にして自由に動かし(好き勝手にやってる訳ではないのでしょうけれど)それを他のメンバーでカバーするBrian Dawkinsの為のシステムを今年はQuintin Mikellに置き換えて使っています。MikellはDawkinsの後継者として能力と言う意味では大差無いと思います、全盛期のDawkinsは別格ですが、ここ2-3年のDawkinsならばMikellでも同じ事が出来るでしょう。
 問題はTEをカバーするのが誰なのかが見えてこない、そしてゾーンカバーが下手な事です。一番簡単なのはSSがマンマークする事でしょう、スピードを考えればLBよりもSSを付けるべきです、高さのミスマッチは有ってもしっかり付いていれば投げる方もプレッシャーは掛かります。今のシステムだとMikellがフリーに使う選手ですからTEに掛かりきりには出来ません。そしてFSは最後尾でカバーをする事になります(どうもこの役目をQuintin Dempsは下手そうです)からTEに付ける事は出来ません。
 そうなると、LBがマンかゾーンで見るしかありません。Stewart Bradleyが去年はどこまででも付いていく場面を良く見たのですが実際スピードの差で振り切られる場面も多く目にしました。そしてBradleyを怪我で失った現在、代役としてMLBに入るJoe Maysに同じ役目を任せるのがシステムとしてはベターなのでしょうけれど、プレシーズン2試合でTEの動きに付いていけずに転んだり逆を取られて置き去りになる姿を見ていると、今はランストップで精一杯で(ランでもタックルは堅実だがパシュート下手と悪評が出ています)パスカバーをやらせるのは無理でしょう。元々ランストッパーとしてルーキーFAで入ってきた2年目をスターターに据える事自体が緊急なのですから負担は軽くするべきです。
 2年前だったかCHI戦でTEを30ヤード追走して結果振り切られてTDパスを許して以来TEへのマンマークの任務から外されたCris Gocongですが、やはりTEへのカバーは上手く有りません。付いていくふり程度で実際投げればフリーパスに近いです。だとしても付いていく事すら出来ないMaysに比べれば数段上ですし今はGocongに任せるしか選択肢は無いと考えます。ただ、本来DEの選手ですから後ろに走らせるよりも前を向かせるべきですし、ランプレイでは強力な壁となるGocongをランパス両面で使う事でランディフェンスにも影響が出るでしょう。
 マンマークするタレントが居ないのならばLBとSのゾーンカバーも考えるべきなのでしょうが、このチームのシステムにそんなものは存在した事がありません。DBだけの3ディープのゾーンは存在するのですが、LBがゾーンカバーして上手く行っているのをJim Johnson加入以来見た事が無いです(Joeremiah Trotterのようなランストップ専門をMLBに置くからなのですが)そう言う意味ではMaysが真ん中に居る現状で浅いゾーンのTEをLB3人で引き渡すような事は無理です。

 GocongかMikellにマンカバーさせるしかないと思うのですが、Gocongを使えばギャップを埋める壁の出足が悪くなるのは必定です。そしてMikellをTEのカバーに使えばシステムの特徴である何をするか分からないブリッツから最後尾のカバーまでなんでもやるSを自由に使う事が出来なくなります。パスラッシュ不足を見ればMikellのブリッツを増やしたい所ですしTEのカバーに回すのはシステム全体を殺しかねません。

 MLBにそこそこパスカバーの出来る選手を入れてGocongとMikellには通常任務をさせるのがベターな解決法でしょう。この2人に後ろを向かせればランディフェンス能力は落ちQBへのプレッシャーが減り結果大怪我をする事が却って増える事になりそうです。そう言う意味では膝の怪我で戦線を離れているOmar GaitherをMLBに戻すのが現実的な策でしょう。GaitherのTEへのカバーが上手いとは言いませんが今居るLBの中では一番ましなカバーをします。ただ、これもBradley負傷の時には誰もがGaitherをMLBに戻すと予想したのにWLBに置き続けています、膝の怪我から復帰した時にMLBの練習をさせるかどうかに注目して待ちたいと思います。