イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

今年はブロック重視

2007-07-20 07:41:03 | イーグルス
 FB ロスター枠は1です、元々それ程FBを起用しなかったAndy Reidのシステムですが、シーズン中盤Marty Mornhinwegにオフェンスの指揮権が移ってからは重視されるようになりました。レシーブを重視したReidのシステムから、Mornhinwegのシステムではランブロッカーとしての能力が必要になります。ショートでのボールキャリアとしての能力はパワーランナーをドラフトしましたから必要とされなくなります。

 去年後半リードブロッカーとして成長を見せたThomas Tapehですが、本質はランナー・ブロッカーと言った地上戦よりもパスレシーバーの方に持ち味があります。パワー不足は相変わらずですが、横に流れるプレイでのリードブロックの技術の進歩が見られます。ラン重視のシステムになりますしパワーアップをする事が必要でしょう。

 去年のキャンプ序盤ではTapehより良いという声の多かったJason Davisはプレシーズンゲーム中の怪我でシーズンエンドになり、2度目のキャンプを迎えます。高校時代はWR/LBでカレッジでは100x4リレーの州記録を持っていたアスリートです、膝の怪我からは順調に回復しているようですし、Tapehよりも伸びる要素は大きいと期待されています。リードブロッカーとしては小柄な点が問題になるでしょう、Tapeh同様にレシーブ重視からリードブロック重視の戦術に適応する事が必要になります。

 個人的にはDavisに大きな期待をしていますが、地元紙の評価ではTapehに代わる選手が居ないから今年もTapehを使うしかない、こう言った評価が多いです。ショートエリアのパスキャッチやボールキャリアとしてはTapehが上ですが、パワーではDavisが上回っているようですし、リードブロックの技術を身に付ける事が出来れば逆転の可能性は十分に有ると考えます。

Westbrookさえ無事なら

2007-07-19 07:59:52 | イーグルス
 RB ロスター枠は多分4、Brian Westbrookと3巡指名のルーキーTony Huntは確定していますが、残りの2人が誰になるのかは流動的です。Correll Buckhalter,Ryan Moats,7巡指名のルーキーNate Ilaoaの3人が残りの2枠を争います。

 これまでの1試合15キャリー限定から、20キャリー以上持たせるようになった昨シーズン後半の疲れが抜けているか、Westbrookの不安要素はこの1点のみと言えます。怪我が多く1シーズン休まずに出る事すら難しい小柄なWestbrookには15キャリー限定で使うのが正しいでしょうし、今年のRB陣はそうするだけのデプスの厚さがあります。
 WRとしても起用できるクイックネスとパスキャッチ力がベースの選手ですが、インサイドに飛び込む度胸もあります(怪我の危険が有るので無理はさせたくないですが)スクリーンパスの受け手と言う意味ではリーグベストの存在でしょう。1試合15キャリー60ヤードx16試合で960ヤード、これ位の使い方が丁度良いでしょう。

 ルーキーHuntはインサイドランナーとして期待されています、40ヤードの数字は良くないですが、これまでチームに居なかったタイプの選手ですしWestbrookの弱点を埋める働きが期待されます。カレッジ時代から若干ダイエットをしてスピードアップを狙っているようですが、チームに必要なのはサード&1を確実に取るパワーランナーですからスピードアップが良い方向に出るか微妙な所でしょう。
 案外パスキャッチが上手かったようで、インサイドに飛び込ませるだけでなくレシーバーとしても起用する予定になっています。下手な小細工をするより素直にインサイドに飛び込ませるのが良いとは思いますが、パスも取れると相手にアピールする事も重要なのでしょう。

 普通に考えれば2番手はBuckhalterになります、ただ特徴が似ているHuntの加入でカットの危険が無いわけではありません。両膝の手術を乗り越え復帰しましたが、キャリアの半分はシーズン全休、出てきた年の半分はシーズン途中離脱、1年通じて働いたのは僅か2シーズンしかありません。怪我を乗り越えた精神力を気に入られてチームに居続けていますが、いつパンクするか分からないという点では戦力として計算しにくい選手です。 オフタックルへのランを得意とし、飛んできたパスを受け取る程度のキャッチ力も持っています、怪我さえなければ良いNo2RBとしてチームに貢献する能力は持っています。

 アウトサイドのWestbrook,インサイドのHunt,オフタックルのBuckhalterと3人使い分けれで起用していく事になると思われます。

 Westbrookと同等のスピードは持っているのですが、ファンブルが多くコーチ陣の信頼を失っているMoatsがロスターに残るかどうかぎりぎりの所に居ると思います。ただ、サードダウンバックのバックアップ兼リターナーだったReno Maheが抜けた事でMoatsにその役割が回ってくると考えれば4人目のRBとしてアクティブにならずに待機する事になると予想します。Westbrookが怪我をした時に代わりになれる選手ですし、今のチームで実際にリターン経験の有る数少ない選手である事を考えれば残さざるを得ないでしょう。

 7巡ルーキーIlaoaが何者なのかドラフトから3ヶ月経っても良く分かりません。5-9 245ポンドのサイズを持つ元WR、この時点で規格外です。プレシーズンゲームを見るまではNFLで通用するのか予想も出来ません、スピードは足りないでしょうしキャッチ力は有ってもフリーには成れないでしょう、背も小さいのでオープンにならなければ投げられません。しかし、上手くはまればスクリーンパスを受けてサイドラインを駆け上がりながらボウリングの玉のようにDBを薙ぎ倒すような場面が見られるかもしれませんし、Huntよりもインサイドで堅実な1ヤード獲得要員として使えるかもしれません。普通に考えればPS行きですが、プレシーズンでの活躍次第で待遇が変わる可能性を秘めた面白い選手とも言えるでしょう。

 
 Westbrookを中心にインサイド要員のHuntとBuckhalterがフォローする形になりそうです。長い間悩まされたインサイドランナー不足に終止符を打てるのか、ガラスの膝を持つBuckhalterが無事にキャンプを過ごせるのか、未知の生物Ilaoaは何者なのか、楽しみなキャンプでもあります。Westbrookさえ無事ならばなんとかなるのが昨シーズン証明されました、酷使しないためにもバックアップ陣の成長が必要です。

キャンプまであと10日

2007-07-18 09:00:13 | イーグルス
 気が付けばトレーニングキャンプまであと10日になっています。ポジション毎に気になる点を書いてみます。

 QB ロスター枠は3です。Donovan McNabb,A.J Feeley,Kevin Kolbの3人でほぼ確定でしょう。Kelly Holcombは3人(特にMcNabb)にアクシデントが有った時の保険と言う事になりそうです。

 McNabbは去年10月に右膝の手術を受け、今シーズン開幕からの出場は無理だろうと当事は診断されていました。しかし、2月にはプール内でのトレーニングを始め、6月にはパスを投げるところまで回復しました。現在は毎年恒例のパッシングキャンプを行っていて、膝の痛みも無く順調に調整をしているようです。しかし、実戦で要求されるドロップバックのスピード、スクランブル、ロールアウトのフットワークを取り戻しているかは疑問です。走れないMcNabbは普通のQB,3年前私はそう評価しました。その後、去年一昨年と怪我をするまでのパス成績はリーグトップクラスです、ショートパスのコントロールが良くなった訳では有りませんが、ディフェンスを読む能力とパスを落とすタイミングが向上したのが成績向上の要因だと考えます。
 フットワークを失った状態では相手に掛けるプレッシャーが違いますが、今のOLはリーグトップクラスの陣容を誇りますから、逃げ回らなければならないような事にはならないでしょう。同時にBrian Westbrookの開花とRB陣の大幅補強でランの割合を増やす路線を今年も継続するのならば、フットワークを失ったポケットパサーMcNabbでもそれなりの成績を残す事ができると予想します。

 負傷が続くMcNabbにアクシデントが起こった場合、代役を務めるのはFeeleyになります。フットワーク、フィールドビジョン共に平均的、強肩と無理をしなくていい場面で無茶なパスを投げないのが取り柄のQBと評価します。バックアップとしては十分な能力と実戦経験を持っています、1シーズンスターターを任せるのには不安が残りますが、数試合代役を務める程度ならば大きな問題にはならないはずです。Eaglesのシステムやメンバーも熟知しています、これはシステム習得を重視するコーチ陣の信頼と言う意味でも素晴らしいことです。

 ルーキーKolbですが、ショットガン専用のキャリアを過ごしてきた事で、QBとしての技術を1から叩きなおされている状態のようで即戦力にはほど遠いと現在の評価は低いです。肘が低いスローイング、ドロップバックのステップとフィールドビジョン、RBへのエクスチェンジとプレイアクション、基礎技術の部分でNFLでは使い物にならないといわれます。ただ、QBはチームリーダーでさえあれば良い、Andy Reidが公言しています、そう言う面ではチームに溶け込んでいるようですしMcNabb,Feeleyが居ますから技術は1~2年掛けて作り直せば良いと考えての指名でしょう。

 先発経験豊富なHolcombですが、Feeleyとの2番手争いでは、システム習得の面で大きなハンデがあります。CLE,BUF共にシステムが違いますからWCOに慣れるのには時間が掛かるでしょう、それでもトレードで獲得したのですから何か期待した部分が有るはずです。3月の段階でMcNabbの復帰を怪しんだ為の獲得ならば、McNabb復帰と同時に必要なくなりますし、Feeleyと競わせるだけの評価を得ていたのならばトレーニングキャンプでのポジション争いを演じる事になります。評価が同じならば契約面でFeeleyが勝つ事になりますし、Holcombには厳しい戦いになりそうです。


 McNabbが1シーズン無事に過ごせるのか、そしてフットワークがどれだけ回復するのか、これが今シーズンのEagles最大の不安要素なのは間違いありません。トレーニングキャンプで実戦形式の練習をファンの前に見せるようになれば、すぐにフットワークの回復具合は公になるでしょうからレポートを待ちたいと思います。
 シーズン途中で離脱する可能性を考えればバックアップになるであろうFeeleyの成長も必要になります、FeeleyがMIA,SDで過ごした間にWR陣はほぼ全員入れ替わりました、去年はサードチームでしたからファーストチームのレシーバーとの練習回数は多くない筈です、McNabbが練習時間を制限するであろう今のうちにレシーバーとのアジャストを済ませる事が必要です。
 Kolbの実戦投入には少なくとも1年は掛かりそうです、焦らずに基礎から作り直してくれればそれで十分です。

嬉しい筈なんですけど

2007-07-17 09:19:49 | イーグルス
 各種プレビュー誌のどれを見てもCかC+程度の評価しか貰えていないEaglesのDLですが、ESPNでは32チーム中のトップ10に入ると高い評価を受けました。

 Javon Kearseは膝の手術をしていますし、去年のランディフェンスを見れば平均以下と言う評価を受けるのは仕方が無いと思っているのですが、個人的にはB評価位はもらえても良いのではないかと考えていました。
 プレビュー誌を見てみると、Trent Coleの評価が高く、KeraseとDarren Howardの評価が低いです。私はKearseの膝は軽症だと思っていますし(パワーアップは必要ですが)Howardはフランチャイズ指名された3年前とは比べ物にならないとしてもまだ有能なDEです。そう考えれば平均的なユニット程度の評価は受けて良いのではないかと思います。
 DT陣もBrodrick Bunkleyが期待できるかは微妙ですが、Mike Pattersonを軸に、Montae ReagorとIan Scottを上手くローテーションさせれば去年よりは良くなるのではないかと思います。DTに関してはD評価とする所すらあるのですが、そこまでは悪くないでしょう。
 とはいえ、トップ10の評価はちょっと高すぎる気もします。Bunkleyが普通に1巡指名の能力を発揮してくれればこれ位の評価でも良いとは思うのですが、これはプレシーズンゲームでの働きを見るまでは評価できません。ESPNの評論家が高い評価をするだけの何かが有ったのならいいのですが。

パッシングキャンプ

2007-07-15 09:53:42 | イーグルス
 Donovan McNabb主催のパッシングキャンプがArizonaで行われています。誰が参加して居るのかは良く分かりませんが、Hank Baskett,Jason Avantら若手中心で新加入のKevin Curtisも参加しているはずです。6月中に練習に復帰したとは言え、ミニキャンプの大半を欠席したMcNabbとレシーバーのタイミングを合わせるという意味で今年のパッシングキャンプは例年以上に重要です、McNabbの膝に負担が掛からない事は重要ですが密度の濃い練習をしてくれる事を期待します。

 2年目トリオのBaskett,Avant,Jeremy BloomがWRの底上げを出来るかどうかがパスオフェンスに大きく影響します。3番手以降のWR陣をこの3人とベテランGreg Lewisで担う事になります、ミニキャンプで怪我をしたReggie Brown,元々細かい怪我の多いCurtisのバックアップは1シーズン通じて安定したオフェンスを構築する為に高いレベルを維持する事が必要です。
 去年働けなかったAvant、Bloomの成長を褒める記事が目に付くのは仕方が無いのですが、去年スターターとして起用された時期も有り3番手のWRとして起用されるであろうBaskettについての記事がほとんど無いのは不安要素です。普通に考えればそれ程成長していなくても、スターターを狙うとかファーストチームに何回入ったとかそう言う記事がある筈なのですが・・・。6-4 220ポンドの素晴らしいサイズでそれなりのストレートスピードを併せ持つBaskettにTodd Pinkstonと同じような使い方をさせようとしているのは気になります、サイドライン際でCBとの1対1の競り合いで勝負するのはMcNabbが得意とするパスではありません、スピードで抜き去るタイミングでそこに落とすパスを得意としています。CBを置き去りにするスピードの無いBaskettにはサイドラインを駆け上がるよりも、RACでパワーを活かした方が良いと思うのですが。
 Avantはルート取りの技術が向上しているようです、CBのバンプを跳ね除けLBが密集するショートゾーンで確実にパスをキャッチするのが仕事になります。サードダウンで確実に取れるレシーバーがT.O離脱以来居ません、McNabbが不得意とするショートパスを受けれるレシーバーが居ればオフェンスの組み立てが広がるでしょう。
 Bloomはリターナー専任になると思いますが、縦へのスピードが有るという意味ではPinkstonと同じような使い方をする事も出来るでしょう。Andy Reidの流れを読まないロングパスの受け手として、そしてそれを警戒させるおとりとしての起用が考えられます。
 平均的なサイズとスピードよりもクイックネスを持つスターターコンビが持っていないサイズ、堅実さ、スピードと一芸に秀でたバックアップ、上手く使う事ができればMcNabb復活の助けになるでしょう。