イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

無風区

2007-07-26 09:04:00 | イーグルス
 ルーキーだけ3日先行して27日からトレーニングキャンプが始まります。2巡指名のKevin Kolbが4年契約に合意したので、ドラフトされたルーキー全員との契約が終了しました、キャンプは全員揃った状態で始められそうです。
 Kolbは2巡指名なので4年契約しか出来ません、Donovan McNabbの後継者候補としての指名ですが、即戦力と言うよりも未完の大器と言う評価ですし、出来れば5年6年の契約をしておきたい所ですが、契約関係のルールが変わってしまったので仕方ありません。

 
 DLのロスター枠はDE5DT5の10になるのが通常です、今年も10人編成でシーズンに向かう事になるでしょう。
 DEの5人は怪我が無い限りほぼ確定済みです、6番手に居る元1巡指名Jerome McDougleが5番手に上がる可能性はほとんどゼロでしょう。

 左膝のACL断絶(損傷だけで済んだかもしれません)でTEN時代の右膝と合わせて両膝にメスが入ったJevon Kearseが一様LEのスターターです。今回の手術は去年のシーズン開幕直後の怪我で、比較的術後時間が経過していますし軽症と言う診断ですから致命的なものでは無いと思われます。ミニキャンプでも良い動きは見せていたようで、膝のダメージはコンタクト無しの練習では問題ない動きだったようです。心配なのは押し合いになった時に掛かる膝への負担と235ポンド位にまで落ちてしまった体重を元に戻せるかと言う事になります。通常260ポンドと公表されるKearseがストロングサイドのDEをプレイしていること自体ちょっとランディフェンスで無理があるのですが、235ポンドでLEをプレイするのは不可能でしょう。キャンプまでに通常の体重まで戻す事を考えているようですが、なかなか元に戻らないようです。31日から始まるベテランのキャンプインでどれ位の体になっているのかが気になります。

 REのスターターにはTrent Coleが入る事になるでしょう、ルーキー時に5サックを記録してルーキーファーストチームに入り、2年目の去年は8サックを記録しました。一歩目の出足でOTをぶち抜くような速さは無いですし、パワーと技術は不足していてテクニックでOTを処理するタイプでもありません。特筆するべきなのはOTを抜く事が出来た時の2歩目3歩目でトップスピードになる事が出来る加速力です。サックが多いのは常にOTを抜いてくるような選手でない為にQBがそれ程注意を払わない上に一旦ポケット内部に進入した場合の速さが凄まじいので気が付いた時にはサックされている、こういうプレイスタイルの為で、本物のパスラッシャーと言う訳では無いです。
 ランディフェンスでは無力です、パンケーキされない事を祈るしかありません。カレッジで235ポンドだったのを270ポンドまでバルクアップしています、これ以上のパワーアップは無理でしょう。ランディフェンスには目を瞑って使う事しかありません。

 RE,LE両方で2番手と考えられるDarren HowardはサードダウンではDTに入る事もあります。6-3 275ポンドの大型DEで2桁サックを狙えた出足は衰えが見られますが、DEとして堅実なランディフェンスを兼ね備えたパスラッシャーとして全ての場面で起用する事ができます。サードダウンではDTの位置から再三QBに襲い掛かりました、今年もDTでの起用があるかもしれません。
 Kearseが戦線離脱をした後にREからLEに移って良いプレイを見せました、Kearseが無事に復帰出来るのならばREのスターターとして起用してColeはサードダウン専用で使うのが良さそうですし、Kearseの体重が戻らないのならばLEのスターターに置くのが良いでしょう。ただ、チームの方針としてKearseはプレイするならスターター、若手のColeを伸ばしたいと言うのがある為にセカンドチームとしてプレイする事になるようです。

 5年12,5ミリオンの再契約に応じたJaqua Thomasは4番手をルーキーのVictor Abiamiriと争う事になります。250ポンドのDE/LEですが、なぜかストロングサイドのバックアップを勤めています。これはパスプロテクトよりもランブロックに比重の有るRTを相手にスピードでパスラッシュを仕掛ける事の方がLTを相手にするよりも成算が有ると言う事なのでしょう。パワーアップをするよりもスピードを残したまま技術を向上させる事になりそうです、パスラッシュスペシャリストとしての起用に限定され続けるでしょう。

 2巡指名のルーキーVictor Abiamiriは6-4 268ポンドと平均的サイズを持ち、カレッジで去年10サックを記録しています。スピード・パワー共に平均点で腕の使い方が上手くOTとの1対1に強いと期待されますが、NFLレベルでどう評価されるかはまだ未知数です。バルクアップさせてチームに足りないランストップ型のDEに育てるものと思われますが、パスラッシュに特化する事をJim Johnsonが考えているかもしれません。どちらにせよ、今年は5番手のDEとして1年勉強することになるでしょう、契約延長したばかりのThomasを抜く事が出来ればかなり能力が高いという事です。

 元1巡指名のJerome McDougleですが、怪我と不運に泣かされ続けました。比較的無事に過ごした去年も致命的なミスをしてしまってからは起用される事がほとんど無くなり、同期のルーキーFA出身Thomasに抜かされてしまいました。今年は早い段階でカットされるものと予想されていましたが、ファイナルカットまでチームに残ることになりそうです。これはKearseの健康状態に不安がある為の保険で、McDougleに大きな期待をしているという訳ではないでしょう。240ポンドのカレッジ時代に戻して3-4OLBとして使ってくれるチームに行けば元1巡の素材を活かせるかもしれません、270ポンドにバルクアップした時点で起用法を間違えていたのでしょう。

 ルーキーFAでMarques Murrellと契約しています、カレッジではOLBとして1-AAのファーストチームに選ばれた選手ですが、DEとして育成する事になります。6-2 245ポンドと軽量ですが、バルクアップ可能と判断しての獲得でしょうし、260ポンド位にまでは増やす事になるでしょう。今年はPSで体作りをして、来年のロスター入りを狙うことになるでしょう。

伸び悩む若手

2007-07-25 11:23:02 | イーグルス
 スターターの5人をキャンプで覆すような若手の成長を期待したいところですが、怪我が無い限りそう言う事にはならないでしょう。残り4か5のロスター枠を若手が争う事になります。

 今年は珍しくドラフトでOLを指名しませんでした、ルーキーFAで加入したメンバーも大物は居ませんし去年と同じメンバーがロスターに残るような気がします。

 プレイオフのNO戦途中から出場したものの、キープレイで反則を繰り返し戦犯と酷評されたScott Youngですが、Shawn Andrewsよりもベンチプレスを上げる様でチーム1のパワーを持つと評価されています。元DTでカレッジの後半OLにコンバートされた事も有り、技術と経験がまだ不足しています。去年のドラフト1巡候補コンビを抑えて控え1番手を確保していたのですから、コーチ陣から期待されているのでしょう。
 パワーを活かしてRGのバックアップを務める事になるでしょう、Jon Runyanに怪我が有った場合にはAndrewsをRTに入れてScottがRGに入る事も考えられます。パワーを上手く使う技術を向上させる事が必要です。

 ゴールライン前ではFBとしても起用されたNick ColeはルーキーFAからドラフトされた2人を抜き去りアクティブロスター入りを続けました。去年のチームは(と言うか、去年のチームも)OT,Gのスターター4人はカレッジ時代OTでCの経験は有りません。G出身ですとCの経験が有る事も多いのですが、バックアップ陣もOT出身ばかりでCの技術を持った選手がColeしか居なかったのも抜擢の理由でしょう。と言っても、ColeもOTでEaglesに入ってからCにコンバートされた急造Cです、スターターJamaal JacksonもGからのコンバートですし、小柄な選手が多いカレッジのCよりも大柄な選手にCの技術を後から持たせる事を今のコーチが好んでいるのかもしれません。
 今年は去年の1巡候補コンビから7番目の座を守るのは難しいと思います、スターターJacksonが出場不能な時にだけアクティブになるのではないかと予想します。

 2巡指名されましたが、パワー不足が表面化した為にアクティブロスターに入る事無く1年を過ごしたWinston Justiceは今年20ポンドバルクアップをしてキャンプに臨んでいます。パスプロテクトでは機敏なフットワークを見せて去年から評価が高かったのですが、パワーで対面を全く押せないと去年のキャンプで評価されています。しかし、ドラフト時20歳の若者ですし、まだまだ体を大きくする事は可能でしょう、320ポンドとカレッジ時代の体重に戻したようですが、もう少し増やしても良いかもしれません。
 LTとして怪我が多く契約も残り少ないTRAの後継者になることが期待されます。LTで起用するのならばパスプロテクトを重視される事になります、ランオフェンスの選択肢が減る事になるでしょうが、パスプロテクトでは高い評価を得ていますしTRAが出遅れた場合にはスターターの代役を務める事になるかもしれません。1巡候補として2年目の今年はアクティブロスターに入らなければなりません。

 1巡候補でしたが、結局4巡まで落ちてしまったMax Jean-Gilles最大の問題点は体重管理です、370ポンドと言われていた体重は実際400ポンドでカレッジ時代プレイした事も有るようですし、350ポンド程度まで減らしてキャンプに来ましたがすぐに元の体重に戻ってしまいました。大きな体と長い腕でパスプロテクトでは無難な働きが出来るようですが、フットワークが追いついて来ない為にランブロックで前に出る事が出来ません。350ポンドと言われていた去年のプレシーズンゲームでも動きは良く無かったですから330ポンド程度にまで減らさないと動けないのかもしれません。
 減量に成功すれば1巡指名候補の能力を発揮する事ができるでしょう、長い腕を使ったパスプロテクト、巨大な体を使ったランブロックはフットワークが付いてくればAndrewsのような変身をする可能性はあります。ただ、自己管理の甘さを考慮した場合、そうならない可能性の方が高そうですけど・・・。

 ルーキーFAから1年生き残ったPat McCoyはデプスチャート上RTの2番手ですが、Andrews,Herremans,Justiceの後ろ、つまり5番手のRTと言う扱いが正しい評価です。元々EaglesのOLはOGのスターターにOTのバックアップを兼任させ、OTのバックアップを持つことは少ないです。その代わりOGのバックアップを2人(OTも出来るような巨大なの1人とCも出来る器用なの1人)置く事がほとんどですから、McCoyが試合に出てくる可能性はほとんど有りません。

 ルーキーFAとして契約しているJacob Hobbs、Chris White、Jonathan Palmerは元々CとGを兼任しているようなタイプの選手です。CのバックアップはOT出身でFBも兼任させているColeを去年使ったように層が薄くなっています。そう言う意味でも本職のCが1人欲しいと考えたのでしょう、G,OTは去年のドラフト組みが強力ですからこの3人にそう言う意味での貢献は期待していないと思われます。


 スターターの5人の次をJustice,Gilles,Youngが争う形でしょう。Gillesは体重管理に問題がありますからJusticeとYoungが6番手7番手としてアクティブロスター入り、GillesとColeが8番手9番手としてチームに残る事になると予想します。10人目のOLを置くかは他のポジションとの兼ね合いになりそうです。また、FBのランブロック能力に不安が有る場合(大有りですけど)Coleをアクティブにする事になるかもしれません。

怪我が無ければリーグベスト

2007-07-24 08:09:18 | イーグルス
 OLのロスター枠は9か10でしょう、スターター5+アクティブになるバックアップ2+アクティブにならない育成枠が2か3になるのが通常の編成です。

 スターターの5人は去年と変わりません、左からWilliam "Don't call me TRA” Thomas、Todd Herremans、Jamaal Jackson、Shawn Andrews、Jon Runyanの編成です。

 TRAは今年も怪我でミニキャンプを欠席しました、オフシーズンに膝の手術を受けています。この手術自体はそれほど大きなものではないようですしOTA後半から別メニューですが練習には参加しています、トレーニングキャンプは初日から参加するでしょうし大きな問題にはならないと考えます。去年一昨年は足に血栓が出来てトレーニングキャンプも半分程度休んでいますし、その前は腰の手術で出遅れました。それでもリーグ有数のLTとしてプレイを続けていますから、開幕に向けて調整はしてくるでしょう。
 350ポンドだったウエイトを335ポンド程度に落とす事でスピードを増す予定でした、膝の手術を受けた事も負担を減らす事を考えた理由でしょう。元々長い腕を使ってのパスプロテクションが売りで、巨大な体を持つ割にランブロックの良い選手ではありません。3年位前までの左オフタックルのランからMcNabb右ロールアウトのオフェンスパターンから、ランはAndrewsを使った右サイドに比重が移っていますから巨体を維持するよりも今まで以上にパスプロテクトを重視するのは良い事だと思います。

 3年目を迎えるHerremansはLGにコンバートされた去年 可もなく不可もないプレイを続けました。LTからLGへ移った事でパワー不足が懸念されましたが、それなりにこなしたと言う印象です。ランプレイでも押せず押されず、パスプロテクトは押されながらも割られはしない、他の4人がプロボウル級なのでそれで十分なのですが、パワーアップを計らなければなりません。昨シーズン後半はランで押す場面も見られるようになって来ましたし、OTからGへのコンバートは順調に進んでいると見て良いでしょう、LTの後継者はWinston Justiceが担うでしょうからGとしての体作りを進めて欲しいものです。

 OTからG、さらにCへとコンバートを繰り返しやっとスターターの座と長期契約を手に入れたJacksonですが、スターター1年目の昨シーズンすでにプロボウル級と言われる活躍をしています。元々がランブロック特化型のGですし、最低限のスナップ能力を持つGがCをプレイしていると考えた方が正しいです。330ポンドとCとしては規格外のサイズを持ちますがGだと思えば平均的です、4-3全盛の時代はDTの間を抜けてMLBを拾うのがCの仕事でしたが3-4の巨大なNTを相手にする事が増えたのでこれからCの大型化が進むでしょう、怪我で仕方なく使ったのがきっかけですがCの大型化と言う意味で最先端を行く選手になるでしょう。
 通常のスナップは上手くなってきて、立ち遅れる場面がだいぶ減ってきましたが、ロングスナップの不安定さをどうにかしなければなりません。ロングスナップ専門のMike Bartrumが負傷したのはショットガンでCを入れ替えた時のプレイでした。そしてBurtrumのIR入り後はショットガンでもCに入っていましたが、Jeff Garciaが上手く拾ってくれただけで即ファンブルにつながってもおかしくないスナップも見られました。

 オールプロにまで一気に上り詰めたAndrewsですが、プレイオフのNO戦で首を痛め退場しています。脊髄に異常は無く軽症と言う事ですが、調整が遅れる事になります。そして調整が遅れるという事は340ポンドまで落として開花した才能が体重増で散ってしまう危険が有ると言う事です。2005シーズン最終戦は370ポンド以上有ったのを去年のミニキャンプで340ポンドに落として来ましたが、今年のミニキャンプではまた350以上有るのではないかと言う状態で来たようです。首の状態と体重、この2つがクリアできれば今年もリーグベストのランブロッカーとしてプレイするでしょうし、どちらかに問題があれば2年前に戻ってしまうと考えます。
 ランブロックで前に出るだけならばリーグベストのパワーと出足を持っています、体重を落とした事でフットワークが良くなり対面のDTをランパス両面で圧倒する場面を増えオールプロに選出されました。やはり問題は判断力で、アウトサイドのランプレイ時などで動きながらブロックする相手を見つけるようなプレイでは判断ミスする場面が目立ちます。ただし、ゾーンブロックは多用しないチーム戦術を考えれば大きな問題ではありません、体重のコントロールが最大の課題になるでしょう。

 堅実さではリーグでも有数のRunyanにも衰えは見え始めています、パワー・フットワーク共に少しづつですが落ちてきています。対面のDEを処理する能力は高いですが、少し離れたところから飛び込んで来るOLBを拾う動きに問題があります。公称330ポンドですが、300ポンド近くにまで落としてスピードの衰えをカバーしているようです。可動域は狭くなっていますが、今でもリーグ屈指のRTとしてのランブロック能力は持っています、Jackson,Andrewsとランブロッカー3人並べる右サイドの破壊力はリーグベストでしょう。
 OLのポジションリーダーとして若手の見本になり、チーム全体を統率します。人格を重視するAndy Reid好みの選手と言えるでしょう。連続試合出場で歴代5位の記録を今も伸ばし続けている鉄人ですし、多少能力は落ちて来ましたが今年も堅実なプレイを見せてくれるでしょう。

層の薄さは致命的

2007-07-23 11:09:12 | イーグルス
 契約がまだだった3人のうち、2巡指名のVictor Abiamiriと7巡指名のNate Ilaoaが4年契約に合意しました、これの未契約なのは2巡指名のKevin Kolb1人になりました。2巡指名ですしAbiamiriの契約はミニマムx4よりは高額なベースサラリーが貰えているでしょう、7巡指名のIlaoaはミニマムx4です。

 
 TEのロスター枠は普通3なのですが、そのうち一つはLS兼任のMike Bartrumでしたので今年は2になるかもしれません。

 Chad Lewisからスターターを受け継いだL.J SmithはOLB,SS相手にスピードで置き去りに出来る速さを持っています、その代わりブロッカーとしては期待できませんし高さも無いです。ルーキー時に比べてボールの持ち方に気をつけるようになったのか、無駄なファンブルが減っていますし、キャッチミスも減ってきています。プロボウルの補欠に連続して選ばれています、能力は高いのですがプロボウルに選ばれるほどの活躍もして居ません。
 ミニキャンプ中にスポーツヘルニアの手術を受ける事になりました、トレーニングキャンプには参加できるようにリハビリは進んでいるようです。契約最終年度ですし多少無理をしてでも数字を残さなければなりません、今シーズンはこれまで以上に頑張ってくれるでしょう。

 5年契約で加入したMatt Schobelですが、キャンプでパスを落としまくった結果コーチの信頼を失い試合ではほとんど起用されませんでした。ブロック・スピード共に平凡でキャッチが下手なレシービングTEに使い道が無いのは仕方ないです。今年もミニキャンプで怪我をして出遅れました、代わりになる若手が現れた場合解雇の可能性も有りますが、CINでの実績を考えればもう少し様子を見る事になるでしょう。

 これまでDEとしてプレイしてきたLee Vickersですが、TEにコンバートされました。6-6 275ポンドだったDE時代の数字が今でも公表されていますが、ミニキャンプでの写真を見るとかなりダイエットをしているのではないかと推測できます、250から260ポンド程度でプレイする事になるでしょう。DE出身ですしブロック力が売りになるでしょう、チームに足りないブロック型のTEとして3番手のTEを狙う事になりますが、もう少しPSで基礎を作る事にした方がいいかもしれません。

 5巡指名のルーキーBrent Celekは今の所良いとも悪いとも評価を聞きません、ミニキャンプで褒めてもらえないルーキーと言う考え方をすれば良くなかったと考えていいのでしょう。LS経験が有るようですし、Bartrumの後任として3番手のTE兼LSとしてチームに残るかもしれませんが、普通に考えればPS行きでしょう。


 L.Jが優秀なスターターなのは良いのですが、2番手以降のTEは他所のチームならロスターに残れないような選手しか居ません。L.Jも契約最終年度ですし、来年は総入れ替えしているかもしれない低レベルユニットです。

5か6か

2007-07-21 09:11:23 | イーグルス
 ロスター枠が6ならば怪我さえしなければ競争無しで6人確定します、ロスター枠が5の場合誰がカットされるのかは予想が難しいです。

 T.Oの出場停止処分以来、ルーキーシーズンからメインターゲットの重責を負い続けるReggie Brownが今年もパスオフェンスのキープレイヤーになるでしょう。6-1 200ポンドと平均的なサイズを持ち、ディープでCBを置き去りにするスピードは無いもののストップアンドゴーの加速でフリーになる事が出来るクイックネスを持ちます。ダウンフィールドブロッカーとしても優秀で、アウトサイドのプレイではリードブロッカーとしてCBをパンケーキする姿を見る事が出来て、スクリーンパスがロングゲインになる時は大概Brownが良い仕事をしています。
 No1WRになるにはスピードもキャッチ力も足りません、平均的なNo1WRで良いNo2WRと言うのがBrownの正しい評価でしょう、それでもWCOのWRとして求められる物は持っています、イージーなキャッチミスを無くせばならに良くなる筈です。

 STLでは3番手としてプレイしてきたKevin CurtisがSEのスターターになります。縦よりも横に動かす事に持ち味が有る典型的なスロットレシーバーで、ディープに走りディフェンスをストレッチする事が求められるチームのSEとしての能力を持っているかは疑問です。ただ、Andy Reidのシステムはフィールドを横に広く使うWCOと言うよりも縦に広く使うストレッチ系のオフェンスですし、システム習得に戸惑う事は無いのではないかと思われます。SEには縦に走りこむ事が要求されたReidのシステムから、Marty Mornhinwegのシステムに変更になりますし、これまでとは少し違う役割を担うのかもしれません。
 30ミリオンの契約をしましたが、すごく良いNo3WRで平均よりは良いNo2WR程度の評価が正しいでしょう。プロボウル常連コンビが居た為にスタータに成れなかったとも言えますが、同じ程度の能力を持っていれば年齢的にもIsaac Bruceを追い落としてスターターを確保していたはずです、やはり3番手のWRでしかなかったのでしょう。

 3WRセット時にはSEに入る事が予想される2年目のHank Baskettは6-4 220ポンドのサイズが売りです。TEコンバートが噂されたがっしりとした体ですが、見かけ以上に縦のスピードは持っています。しかし、横に速い選手ではないのでスロットからフィールド中央に走らせるようなルートは苦手でしょう、使うのならばアウトサイドでCBをサイズで圧倒するのか、5ヤードのパスを取らせてからパワーを活かしたRACを狙うような使い方だと思います。
 良くも悪くもWRとTEの中間に居る選手です、もう少しフットワークが良くなればHBとしてモーションから発進させディフェンスのミスマッチを作り出す いやらしい使い方が出来るようになるでしょう。モーションさせてストロングサイドを作り、そこからリードブロッカーとして使うようなランプレイも面白い筈です。

 スピード不足が問題の2年目Jason Avantはルート取りとキャッチ力で生き残りを図る事になります。ストレートスピードも加速力も平凡なAvantには4番手5番手以上の期待は出来ませんが、堅実なキャッチ力は持っているようですし(それが無ければカットされるでしょう)サードダウンで入ってくるような使われ方をする事になるでしょう。

 チームのレシーバーでは一番のベテランになるGreg Lewisですが、同じタイプのCurtisが入って来たためにカットされる可能性があります。本来はKRとしても起用された縦へのスピードが売りの選手でしたが、最近はスロットから横に走らせて良い仕事をするようになりました。競り合いに弱く完全フリーの状態でないとパスを取れないのは問題ですが、フリーになる方法を知っているベテランは上手く使えば十分に武器になります。STでも素晴らしいプレイを見せる事ができます。

 KR,PR両方を任される事になるJeremy Bloomはディープへの囮としても起用されるかもしれません、スキーをやらなければWRとしても一流になっていたと言う評価も有ったBloomですが、まずはチーム唯一のリターナーとしての起用がメインになるでしょう。
 BloomをWRとして数えるか、リターン専門としてST枠に入れるのかでWRの人数が変わるでしょう。Bloomに5番手のWRが務まると判断すればWR枠は5になると予想します。


 過去2年間PSで育成してきたMichael Gaspersonは6-4のサイズを持ちます、同じタイプのBaskettが居るのでロスター残留は難しいでしょう。スピードもパワーも足りません。

 去年のルーキーFAでNFLEに派遣されていたJ.J Outlawは5-9の小柄なレシーバーです、大柄なWRが多いチームの中で唯一の小柄なWRですから、他のWRとの違いをアピールする事が重要です。
 
 ルーキーFAからPSで1年過ごしたBill Sampyが6番目のWRを狙う最右翼のようです。5-11 192ポンドと平均的なサイズでスピードも特別速いわけではないようですが、WCOに必要なミドルでパスを受けるための動きが良いと評価されます。Reggie Brownと似ている選手なのかもしれません。

 普通に考えれば上記の6人でWR陣は決まりなのですが、WR枠が5の場合には誰がカットされるか難しいところです。Greg Lewisは若手揃いのWR陣をまとめる中堅選手として必要だと思います。