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エアギターの行き先

2007-07-07 07:52:34 | NFL
 NOのHC Sean PaytonのNFLコーチ暦を見ると、1997年Jon GrudenがOCをしていた時のEagles QBコーチから始まり、NYG,DALとNFC東地区に10年居続けているんです。そう言う訳でこの地区の選手の事を良く知っていると言うのが選手を集める時に影響しているのでしょう、Scott Fujitaもこの地区に居ましたし。
 同時に、負け犬のチームに勝ち方をしっている常勝チームからベテランを引き込んでチームの体質改善を図るのも良く有る手段と言えるでしょう。日本の野球で言えば当事弱小だったダイエーが西武から工藤、秋山、石毛とベテランを引き抜き、GMの根本を筆頭にスカウティングチームを丸ごと移植した事で今では常勝球団になっています。NYG,DALのアシスタントだったPaytonが意識的に目の前にある成功例のエッセンスを注入する事を図っていると私は考えています。

 Mark Simoneauもそうですが、Dhani Jonesも軽量スピードタイプでDLがリードブロッカーを止めてくれれば良い仕事が出来るけど、DLが押されてしまうと何も出来なくなる選手です。ランが止められないからいらないと戦犯扱いされ放出されたのですが、彼らもまともなDLが有ればもっと仕事が出来ると思うのは当然です。NOのDLには280ポンド級で10サックが期待できるDEが2枚居てSTLの元1巡DTと怪我が無ければ良い漬物石になれるHollis Thomasが中央を塞ぎました。この事で、DLが普通に仕事出来なかったのが元凶でで俺は悪くないという事をSimoneauは去年証明出来たわけです。 そういう意味ではJonesも同じ形で名誉挽回のチャンスが有るチームへの移籍となりました。まともなランディフェンスが出来るDL後ろで自由に動いているJonesが見れるかもしれません。

 正直な話をしますと、Hollis Thomasと4年15ミリオン程度の再契約をした時点でNOは今年はダメだろうと思いました。Thomasは体重管理が甘くなり怪我をする悪循環を繰り返してきた選手で、実際今年の春350ポンド以上でミニキャンプに来てコーチに怒られたというニュースがありました。DEに大型選手が居てもNTが試合に出れないような状態ならば怖くないと思ったのですが、NOにはまだ運が残っているようです。PIT-NYGからARIに移籍していたKendrick ClancyがARIをカットされNOに入っています。個人的に非常に高く評価しているDTで、ARIを解雇された理由が2年連続で1巡候補だった巨漢DTをドラフトで指名した事に有るのならば(怪我をしていないのならば)Thomas代わってNTのスターターになるでしょう。今年もNOのDLは手強い相手になりそうです。
 去年Thomasはステロイド使用で4試合出場停止を受けています、これはThomasの耐久性を考えれば限界寸前で4試合の休養を貰ったようなものです。今年ステロイド抜きでコンディションを作れるかどうかと言う意味ではThomasに大きな期待はしないほうがいいでしょう、膝の怪我が重傷でこれ以上期待できないと思ったからトレードでだしたのですから。

 軽量DLと重量LBを今年選択したJim Johnsonと重量DLで軽量LBを選択したNO,対照的なディフェンスになるでしょう、個人的には重量DLがしっかり受け止めてLBが動き回るほうが正解だと思います。そういう意味では、Simoneau,Jonesが自由に動く姿を悔しい思いで見る事になるのかもしれません。