イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

今から動くのは無理なのでしょうけれど

2008-11-25 02:37:25 | イーグルス
 ここ2試合の酷いオフェンスの責任をどう取るのか、そして家族の問題以来輝きを失っているAndy Reidにこのまま指揮を取らせて良いのか、当然の事ですが問題になっています。

 現行のコーチ陣のおさらいから始めます。
 HCがReidでGBでTE,QB,OLコーチを歴任後1999年にHCに就任して10シーズン目になります。
 OC兼HC補佐(Jeff Garciaを使って良かった2年前に引き抜きされない為にHC補佐の肩書きを付け加えました)Marty MornhinwegはDETでHCとして失敗して失業した所をGB時代の同僚Reidが引き取る形でチームに合流し、Brad ChildlessがMINのHCに就任すると同時にOCに昇格して2年目です。
 DCはReidのHC就任以来ディフェンス全ての指揮をJim Johnsonが務めます、1941年生まれで67歳になります。
 
 球団社長のJoe Bannerがオーナーから全権を任されていると言われています、フットボールには関わりが無く、経営とサラリーキャップ等の契約を担当します。
 GMはTom Heckertで、年々肩書きを付け加えて今ではGMになっています。プレイヤー人事担当のReidとどちらが権力を持っているのかは微妙です、3年前までは確実にReidが人事権を持っていましたがスカウトを全員入れ替えるなどHeckert色にフロントを染めつつあります。
 この5人がEaglesと言うチームを運営している事になります。

 今回はオフェンスの問題ですからReidとMornhinwegをどうするのかが問題になります。息子2人の逮捕以来フットボールに集中していないと批判されるようになったReidをHCから降ろすのか、オフェンスを担当するMornhinwegを切り捨てる事でオフェンスの刷新を図るのかがまずもっての選択肢になります。
 私は戦術家でも統率者でもない管理運営型のReidをHCにするよりもGMとしてスカウティングに専念させた方が良いと考えています。しかし、HCの権限を取り上げてGMとしてチームに残すのは不可能でしょうし、Heckertの息がかかったメンバーがフロントに増えていますし追い出すのは至難でしょう。
 Reidのままでも補佐する人材に戦術家が居れば問題はありません、今の惨状はMornhinwegに問題が有ると考えます。主力の年齢的衰えは有りますがChildless時代では考えられないような状況に陥ったのはOCの入れ替えが原因と考えるのが普通だと思います、QB,RBらオフェンスのアシスタントコーチは全く入れ替わっていません。単純にMornhinwegを切り捨てて他チームからOCとして引き抜きの噂が毎年出るQBコーチPat ShurmurをOCに昇格させてみるのがシーズン途中の今取れる最上の策ではないかと考えます。しかし、お友達内閣のReid政権でMornhinwegだけを切り捨てるような事がReidに出来るのかと言う点に付いて大きな疑問が残ります。これまで10年、他チームから引き抜かれる事は有ってもコーチを首にした事が有りません、Mornhinwegを切るようにBannerが指示をしたとしてもそれならHCを辞職すると言うようなかばい方をするような気がします。

 そして、Reidが辞めるとなった場合、次のHCを誰にするのかという点で大きな問題が有ります。通常GMがHCを任命するのですが、このチームはHCがGMより上に居ます。そしてHeckertにコーチを探してくるような人脈が有るとは思えませんし、権力の頂点に居るBannerにもフットボール関連の人脈は無いでしょう。Reidを連れて来たのはBannerとの権力争いの末追放された当時GMのTom Modrakです、そしてModrak追放後にReidがGM兼任になり、HeckertがATLのGMへの引き抜きをだしにGMの肩書きを得て今に至ります。ですから、Reidを解雇またはReid本人が辞職を希望した場合に次のHCを決める事が出来る人間がチームに居ません、Heckertも解雇してGMを雇う所から始めなければHCの入れ替えは難しいです。(HeckertがHCを連れて来る可能性ももちろん有ります)

 こういう複雑な人事構造の為に誰か1人を切り捨てて人事を刷新すると言う事が非常に難しいチームになっています。来シーズンで契約が切れる(再来年だったかもしれません)Reidが勇退して次のHC候補を指名するような形か契約延長と言う事になると考えていたのですが、今のような惨状が続きコーチ陣の刷新が必要になった場合にはオーナーの忠実な右腕であるBanner以外の首脳陣全員に影響する人事異動が起こる可能性も有ります。

 Reidがチームを去る場合のHC候補としては2年前までLBコーチとして8年チームに居たNYGのDC Steve Spagnuoloを呼び戻す事が考えられます。これならば勝手知ってる元同僚ですしシステムを変更する事無く首脳陣を刷新する事ができます。他には元PITのBill Cowherに人事権付きで来て貰い総入れ替えする可能性も有るでしょう、今のチームは3-4への移行は結構簡単に行くと思います。


 最後に、当然の事ですが私は本当の事を知っているわけでは有りません。これまでEaglesと言うチームを追いかけ続け、その間のコラムやニュースで得た情報をまとめているだけです。今回書いたような内部構造に付いては特に的外れな情報を鵜呑みにしている可能性が高いと言う事を念頭に入れてお読みください。


コーチ陣の入れ替えが必要です

2008-11-24 10:51:52 | イーグルス
 レギュラーシーズン第12週目の@BAL戦は7-36で負け、5勝5敗1引き分けになりました。

 Andy ReidがEaglesのHCになり、Donovan McNabbを指名し、2年目からスターターとして固定してきましたが、初めて怪我以外でサイドラインに下げる事になりました。先週の@CIN戦も酷い出来でしたが、ディフェンスの良いBALに相手が変わった事で更に酷いプレイを見せてしまいました。18回投げて8回成功の59ヤード2INTの記録以上に燦々たる内容で、後半開始からKevin Kolbにスイッチされるのも仕方が無い状態でした。
 3つのターンオーバーを献上したのですが、後ろから手を捕まれてのファンブルはタイミング的にも仕方が無い物だと思います。この試合TRAが(多分Terrell Suggsに)簡単に抜かせる場面が多かったのですが、最初のサックでMcNabbからはTRAがプッシュした所までしか見えていないでしょう、あのタイミングで後ろから叩かれるのを考えたらばターゲットを探すことは出来ません。問題はその後の2つのINTです、Desean Jacksonへのロングパスが若干短めになり頭1つ抜いていた分マークしていたFabian Washingtonの所へ落ちました。コントロールミスなのですが、ボムを短めに投げるのは致命的なミスです。2つ目のINTはトリプルカバーの所に投げ込んでしまいました、これは言い訳無用のミスです。この3つのターンオーバー以外にも、とにかくすっぽ抜けるボールが多く、オープンになるタイミングを全く掴めていないタイミングがずれたパスを投げていました、CIN戦後半よりもオフェンスが前に進む気がしませんでしたから交代も当然の状況でした。
 後半から出場してきたKolbですが、最初のシリーズでは前半無かったロールアウトを使うなど工夫が見られたのですが、2シリーズ目からはパスラッシュに目が行くのか常にワンテンポ遅れのリリースでカバーされてしまいました、結果23回で10回成功71ヤード2INTに終わっています。INTはKevin Curtisへのディープで競り合いに負けたのですが、これも短いボールになり競り合いで奪い取られました。そしてゴールライン前でダイブフェイクからのパスをNFL新記録の108ヤードリターンTDされています、このパスも0,5秒でも速くリリースすればTD確実のフリーなレシーバーに投げるのが遅れて後から来たReedに奪われました。まだ判断スピードがNFLのレベルには達していません。
 2人とも酷い出来でした、ただBrian Westbrookが強行出場した物のすぐにCorrell Buckhalterに変わり、そのBuckhalterも良いランを2つ出した所で負傷退場する事になってパス偏重にならざるを得なかったのは考慮してあげるべきでしょう。そして、Westbrookの状態を考えれば3番手のRB Lorenzo Bookerを用意するべきなのですが、アクティブ登録しなかった為にWestbrokが出続ける事になりました。

 そして、QB2人以上に問題なのはコーチ陣です、ハーフタイムの修正でMcNabbからKolbにスイッチしたのはReidらしからぬ英断だと思います。実際Kolb最初のシリーズは良いテンポでオフェンスが出る予感がしましたし、ゴールライン前に迫ったシリーズも(相手が引き気味でしたが)TDのチャンスを演出しています。
 ただ、CIN戦に続いて縦へのルート一本槍で変化が全く無い単調なプレイに終始しました。止めを刺されたMark Claytonへのパスのようなクロスルートのようなルートは全く見る事が出来ませんでした。実際横に流したルートでKolbがINTを貰ったように、判断が遅い為に使えないのかもしれませんが、プロのQBとしてそれではお話になりません。練習で何を準備してきているのかが全く見えてこない単調なコールを繰り返しました。実際、生中継を見ていてセットした段階でこのセットはドローだなあと見ていて分かってしまう事も度々ありました。Reid,Mornhinewg共に才能は枯れてしまったのでしょうか・・・、でもその前の試合までは強豪相手に互角の試合をしていたのですからMcNabbの怪我か何かのような理由が有るのかもしれません。ただ、怪我などが無くてあのプレイしか出来ないのであればMcNabbはもう絶対的なエースQBではありませんし、Mornhinewgは即解雇されてもおかしくない状況です。

 ディフェンスは酷いオフェンスの中良く耐えました、結局オフェンスは1点も取ってくれず、5つのターンオーバーでポジションの悪い中終盤まで10点に抑えました。FGが3&OUT,TDは1st&ゴールで始まったのですからディフェンスに責任は全くありません。
 ランディフェンスにやや押され気味だった前半から、カウンター対策としてLBを1人ライン参加させずに後ろで待たせてカウンターを迎撃する事で後半アジャストに成功しています。普通のオフェンス力の有るチームならば勝利しているはずですし、最後は集中が切れたようなプレイから独走を許しましたが、試合中にオフェンスとディフェンスが喧嘩にならないだけでもよく耐えたと思います。

 怪しいブロックもありましたが、Quintin DepmsがキックオフリターンTDを記録してくれました。他にも何度か抜けそうになる場面も有りましたし、後半はリターンさせてもらえない程警戒されています、最悪だったこの試合唯一の明るい話題です。
 Sav Roccaのパントブロックからのセーフティですが、カバーが一人足りないのですからもうどうにも出来ません、なぜ2人とも左に居たのかが理解不能です。LS のJon Dorenbosが漏らした形ですが、普通LSは1対1のブロックはしません。

 
 オフェンスの機能不全がどうにもなりません。先週今週とRB陣の怪我の為にランが使えないと言う状況では有りましたが、ランが無い中でどうオフェンスを組み立てるかと言う意思が全く見えないまま終わりました。ランはBuckhalterの最初の2つ以外はほぼ全てドロー、パスもWRへはほぼ全て縦の変化だけではオフェンスが進む筈がありません。特に終盤Kolbのパスはプリベント気味で簡単にフックで引き離しているのに投げるのが遅れて背後からヒットされて落とす場面が続きました、選手も悪いのですがコーチがこの惨敗の責任を負うべきです。
 本来ならばコーチの解雇のような措置を取りたいところですが、次の試合は木曜日の感謝祭です。3日しか開いていませんしこの体制のままARI戦を迎えるのでしょう、ホームでこのような試合をすればコーチ陣に責任を取ってもらう事になるでしょう。ただ、今のチームの人事権の複雑さ+最も権限の有る球団社長のJon Bannerがフットボールを全く分かっていない(オーナーの金庫番で契約担当)のでコーチの入れ替えはすぐには出来ません。
 
 この敗戦で(事実上)残り5試合全勝以外プレイオフの可能性がなくなりました、今のチームがそんな事出来る筈も有りません。まあ数字上可能性が有る段階で来年の為の試合をする訳にはいきませんし、そんな事をしたら自分の首が危ないのでなんの実りも無い消化試合を繰り返してシーズンが終わってしまいそうです。

ランさえ出れば

2008-11-23 18:59:38 | イーグルス
 レギュラーシーズン12週目の@BAL戦は去年までST.DBコーチとしてEaglesに居たJohn Harbaughを相手に戦う事になります。

 ハンデは1点不利
 ESPN 2-8
 USA Today 3-5
 TSN 2-6
 先週の酷い戦いぶりを見ればこの予想も仕方ありません。CIN相手に点が取れないのにBAL相手に点が取れるはずが無いのですが、そう単純なものでもないですし十分に勝機は有ると思います。

 長年チームに帯同したHarbaughですが、最後の1年間STコーチじゃあ出世できないからと泣きつかれてDBコーチ(CB,Sコーチと2人体制でのサブ扱い)にしただけなので戦術的能力が有るかどうかは不明です。ただ、STコーチ時代からモチベーターとしての評価は高いですし、統率力は高いと考えます。Andy Reidのシステムを知り尽くしていると言うよりもReidの思考法を知っていると言う所でしょう。
 怪我人はBrian Westbrookは練習を全て休んでクエスチョナブルです、ただ練習全部休んで試合だけ出てくるのもいつもの事ですから欠場するかどうかは分かりません。BAL側はクエスチョナブルに名前が連なっています、誰が出てくるのかは予想できませんが金曜日の練習を欠席したJared Gaither以外は出てくるのではないかと考えます。

 先週のNYG戦を見ましたが、巨漢揃いのDLが案外簡単に崩されてランを出されていました。ただ、NYGのOLと比べればランブロックでの評価がかなり落ちますし簡単に押せるとは考えない方が良いでしょう。Westbrookが出てきたとしても先週のようにキャリー出来ませんと言う状態だとしたら意味が有りません、Correll Buckhalterがどれだけ走ってくれるのかは未知数です。DLはランブロック重視の巨体揃いでパスラッシャーのTerrell SuggsはTRAが迎え撃ちます、ある程度ランを出す事が出来れば極端なブリッツを仕掛ける事が出来なくなります。当たり前ですが、ランが出ればパスも出る事になるでしょう。
 ランが出ずにパス一辺倒になった場合の事を考えると、先週のDonovan McNabbの低調を見ても不安になります。ノープレッシャーで堂々とすっぽ抜けるパスを投げ続けるようになっています、パスルートも単調ですしChris McAlisterを怪我で欠いていてもタレント豊富なDB陣をパスを繋いで打ち負かすのは難しいでしょう。

 ルーキーJoe Flaccoはシーズンと共に成長していますし、Derrick Mason,Todd Heapの両ベテランが上手くサポートしています。ただ、OLは怪我人揃いで万全な人材を探すほうが難しいような状況のようですしOLとDLの力関係では圧倒出来ると計算します。特にLTのGaitherは出場しないかもしれませんし、Adam TerryならばTrent Coleの圧勝が期待できます。ルーキー相手ですし余裕を与えない事が出来るかが鍵になるでしょうが、困った時のHeapへのパスを簡単に通すようだとラッシュを掛けても止まらない悪いパターンになりFlaccoにも余裕が出てくるでしょう、誰をTEに付けるのかの選択も重要な鍵を握ると考えます。
 ランオフェンスですが、OLに怪我人が多い事を考えればWillis McGaheeでもそう簡単に走らせはしないと考えます。TEへのパスでLBを足止めされる事が無ければランが止まらずにずるずる行くような事はないでしょう。

 残り6戦を5勝1敗で10勝5敗1分がプレイオフへの条件でしょう、ワイルドカードに11勝のチームが2チームは出ないと思います。12月の同地区3戦まではもう本当に負けられません、敵地でディフェンス優位のチーム相手と苦しい戦いですが勝つしか無い戦いになります。

参加者募集

2008-11-22 11:00:45 | イーグルス
 前にも書きましたが、24日AM3時からの@BAL戦を恵比寿で放送します。私は余程の予定が入らない限り参加します。24時過ぎにお店に入って、試合終了まで過ごす予定です。予約を取りますので一緒に観戦してくれる方はコメントに記入をお願いします。

 恵比寿に12時ごろ到着で出発します、現地で落ち合いましょう。

出るか出ないか分からないのが一番困ります

2008-11-22 08:33:46 | イーグルス
 Brian Westbrookがシーズン序盤に痛めた足首の状態が良くないのを無理していると言い出しました、CIN戦で前半4回しかランを使わなかったのはその為だそうです。ならCorrell Buckhalterを使えば良いじゃないかと言う話になるのですが、そうならないのがAndy Reidのゲームプランなのです。
 ReidはWestbrookが使えるならWestbrookの為のプレイを用意する、Buckhalterはアクセントで数回プレイするだけだから相手に対応するプレイを用意しないようです。その為に、Westbrookが最初から出れないと分かっている試合ではBuckhalterの為のプレイを用意して100ヤード走れるのに、途中でWestbrookが離脱して出てくるような試合ではぜんぜん走る事ができません。なら、Westbrookが元気でもBuckhaterの為のプレイを用意してあげればもしもの時に対応出来るじゃないかと思うのですが、なぜかそう言う準備はしないようです。
 今週の練習全てをWestbrookは休み、クエスチョナブルと公示されました。Reidは出れるならWestbrookを使うとコメントしましたから、Buckhalterの為の準備をしてくれているかどうかは微妙です。
 全てのプレイに参加するのが当たり前のQBに関しては試合途中で怪我をしたらその試合は負けで仕方ない、次のQBのためのプレイを用意しないのもわかるのですけれどね。でもエースを休ませるために2番手を頻繁に使うRBと言うポジションで2番手の為のプレイをほとんど用意しないのは間違っています。実際、Westbrookが出ている試合と最初から居ない試合ではOLのブロックのシステムから変わっている事も有るので同時に用意出来ないのかもしれませんが、同じシステムで使えない(結果を残せない)2番手に何の意味が有るのでしょうか、怪我が多く酷使出来ないWestbrookを起用しているチームの方針として間違ってます。