Haa - tschi  本家 『週べ』 同様 毎週水曜日 更新

納戸の奥に眠っている箱を久しぶりに出してみると…
買い集めていた45年前の週刊ベースボールを読み返しています

#13 監督解任 ②

2009年04月05日 | 1977 年 
9月26日 対日ハム戦が中止後、報道陣の前に姿を見せたのを最後に消えていた
野村監督は8日後に記者会見を開きました。


「この1週間 色々私なりに考えてまいりましたが、私は鶴岡元老にブッ飛ばされたと思っております。スポーツの
世界に政治があるとは思ってもみませんでした。鶴岡政権の圧力の前に私は吹っ飛んだわけでございます…」



会見冒頭でいきなり南海ホークスのOBで重鎮の鶴岡一人氏を名指しで批難しました。
これは原監督が長嶋・王氏を、真弓監督が星野SDを批難するようなもので球界は騒然と
なりました。後日談として鶴岡氏が亡くなった際に、野村氏は通夜・告別式に出席せず
この問題の根深さを改めて世間に知らしめました。

会見では広瀬新監督にも触れ、広瀬監督の野球は頭を使わない昔の"根性野球"と卑下し
"シンキング・ベースボール"に馴染んだ選手には受け入れられず、チームは空中分解する
だろうと予言までしてみせました。広瀬監督は"泥まみれ野球"を標榜し'78年を戦いますが
この予言は的中し、野村監督に心酔する'77年のセーブ王 江夏投手と5番打者柏原選手が
抜けたチームは最下位に転落していくのでした。


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