静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

ジンベイザメとカツオの群れ(2)

2012年10月04日 09時30分00秒 | 24年度 乗船実習
10月3日のブログで、昨年の乗船実習でジンベイザメに遭遇し、その「サメツキ」のカツオを釣り上げたことを報告しました。
川島秀一さんが著した「かつお漁」(法政大学出版局)という本がありますが、ジンベイザメを漁師がどんな思いで接してきたか記録してあります。
大変、興味深い話がいくつかありましたので、紹介します。


 ジンベイは獲らぬ。悪口を云うことも慎む、うっかりしてこの魚の悪口を云うと船底に穴をあけられる。

 漁師たちは。甚兵衛さまを発見すると「甚兵衛釣りだぞー」とこおどりして喜んだという。
 甚兵衛さまの周囲や身体の下には、いくつもの無数のカツオが群がっており、大漁間違いなしだったからである。

 ジンベイサマは、いつもイワシを食い、決してカツオを食わない。
 もし、誤ってカツオを食うと、ジンベイサマの身はただれて腐ってしまう。

 静岡県焼津市浜当目の久保山俊二氏によると、年高の漁師から聞いた話に、
 ジンベイザメという呼称の由来は、昔、甚兵衛という人が海に落ちたのを、このサメが背中に乗せて助けてくれたからだという。


ジンベイサマと生命(いのち)を育む海を大切にしよう!

  



 
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ジンベイザメとカツオの群れ

2012年10月03日 09時30分00秒 | 24年度 乗船実習
ジンベイザメは、水族館などでご覧になった方も多いかと思いますが、実際の海で泳いでいるのを見た人は少ないでしょう。
熱帯周辺や亜熱帯の海域に生息する、最大14mに達する世界最大の魚です。
プランクトンやイワシ等をエサとし、海をゆっくりと泳いでいます。

時々、ジンベイサメの後ろをカツオの群れが付いている時があります。
去年の乗船実習では、ジンベイザメに付いた、この「サメツキ」のカツオの群れを釣り上げました。
写真は、昨年11月24日に実習船「やいづ」から撮影したものです。

ジンベイザメは、カツオの大漁を授ける魚として特別視され、「恵比寿ざめ」、「ジンベイ様」というところがあります。


ジンベイザメは、カツオが大漁となる神様のお使いです!

  
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かつお一本釣り操業の写真 乗船実習(41期生)

2012年09月21日 09時15分10秒 | 24年度 乗船実習
毎年2学期に、学園生徒は、焼津水産高校の実習船「やいづ」(559トン)に乗船させてもらって、35日間の乗船実習しています。
この写真は、41期生がマリアナ海域で10kgサイズのカツオを釣り上げている時のものです。

2匹、ほぼ同時に掛かりましたが、生徒達は操業を始めたばかりで、突然の10kgサイズを生徒だけでは上げることができません。
黄色の合羽を着ているのが生徒、ブルーの合羽で真ん中にいるのが学園の先生、右のブルーの合羽で黄色のライフジャケットが水産高校の先生です。
生徒と学園の先生、生徒と水産高校の先生が力を合わせて釣り上げている様子が分かると思います。

左の写真は、カツオが掛かって竿が大きく曲がっています。
中央の写真は、カツオが釣り上げられています。
さらに、右の写真では、大きなカツオが頭の上を飛び、もう一匹が海面から顔を出しています。

飛んでいるカモメも写って、一瞬の出来事を捉えています。


あなたもこんな体験してみませんか!





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アメリカ大使館でのビザ申請の面接 無事終了

2012年09月12日 08時43分09秒 | 24年度 乗船実習
8月20日のブログで、焼津水産高校の実習船「やいづ」による乗船実習の寄港地がサイパンに決定したことをお知らせしました。
サイパンに寄港して上陸するためには、アメリカ大使館が発行するビザを取得する必要があります。

9月11日(火)、生徒10人と職員2名が焼津水産高校の皆さんと一緒に、バスで東京都港区赤坂にある大使館に行ってきました。
大使館でビザ面接を受けることなど、他の学校ではまれなケースで、生徒達は大変貴重な経験をしたと思います。

生徒達が面接に行った11日は、ちょうど2001年に同時多発テロにより多くの犠牲者を出した日で、アメリカ国旗が半旗になっていました。
警備も普段より厳しかったらしく、生徒の中には、警備官を怖いと感じる者もいました。

面接は、簡単な質問を2、3されただけで、短時間で終了したそうです。
写真は、大使館の前で並ぶ生徒達の様子ですが、待ち時間が非常に長く大変だったそうです。

面接終了後、ビザ審査の結果が発表され、全員許可がおりました。

 乗船実習に向けて、また一歩前進しました。






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乗船実習の寄港地決定 サイパン!

2012年08月20日 09時58分55秒 | 24年度 乗船実習

毎年11月から12月に県立焼津水産高校の実習船「やいづ」で約35日間の乗船実習を行っています。 乗船実習での楽しみは、外国の港に寄港して航海の疲れを癒すとともに、日本とは違う外国を見聞することです。 学園には修学旅行がなく、この乗船実習中の外国寄港が実質的な修学旅行となっています。 昨年、一昨年はパラオに寄港しましたが、今年はかつおの漁場に近いサイパンに決定しました。 サイパンはアメリカ連邦に属し、近年入国審査が厳しくなりました。 通常のパスポートの他に、アメリカ大使館が発行するビザが必要になってきます。 生徒10名と引率教員2名のビザ申請をしなければいけません。 ビザ申請には、まず英語で申請書を作成し、必要書類を事前にアメリカ大使館に提出します。 さらに、申請者全員が東京にある大使館に出向いて、担当官の本人確認を受ける必要なあります。 今、夏休み中で生徒はいませんが、担当職員はビザ申請の手続きを進めています。

大きな海に乗り出して、外国を見てみよう! サイパンはどんな島かな!


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