静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

第43期生乗船実習の出航式を実施しました!

2012年11月14日 14時21分06秒 | 24年度 乗船実習
第43期生の乗船実習の出航式が、11月14日(水)11時より、焼津漁港の旧港(第1船渠東岸壁)で行われました。
出航式には、県議会議員 良知淳行 様をはじめ、後援会の皆様など多くの御来賓、保護者の皆様方のご出席をいただきました。

この乗船実習は、生徒にとって、入学以来学んできた知識や技術を実践の場で試す集大成の場であります。
また、来年春の就職に向けた最初で、最後の洋上訓練でもあります。
生徒達には、何事も自分の仕事だと思って、自分に打ち勝つんだという強い気持ちで、取り組むように訓示しました。

初めての長期にわたる訓練で、船酔いや船内当直など乗り越えなければいけない試練が待っています。
それらを乗り越えて、海の素晴らしさ、船の仲間と力を合わせて一緒に働く喜びを見つけてほしいと思います。

生徒達を乗せた焼津水産高校実習船「やいづ」は、11時30分に離岸して、多くの関係者に見送られて出港しました。
今日から12月17日(月)の入港・水揚げまで、生徒達の34日間の挑戦が続きます。

乗船実習中の様子については、情報が入り次第、このブログで報告したいと思います。


  

  









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実習船「やいづ」で、停泊訓練を開始しました!

2012年11月09日 11時23分57秒 | 24年度 乗船実習
生徒達は、11月14日(水)の「出航式」の後、焼津水産高校の実習船「やいづ」(559t)に乗り込み、初めての航海に出発します。
実習船「やいづ」に慣れるための停泊訓練を、出航前の9日、12日、13日の3日間行い、長い航海に備えることにしています。
初日は、お世話になる船長さんや乗組員の皆さんとは、初めて顔を合わせるため、「乗船式」を実施しました。

この停泊訓練では、生徒達が船内の各部を覚え、船内の規則や注意事項を事前に身に付けることを目的としています。
具体的には、航海当直中の注意事項、当直日誌の記入方法、船内作業のほか、緊急時の救命設備の取り扱いも学びます。

また、実際に、船の釣り台に立ち、操業中の配置を確認して、釣り込みの練習も行います。
カツオを釣る時に与えられるスペースは、約1平方メートルしかなく、釣り上げた魚は自分の頭上を通過させなければなりません。
洋上では船の動揺もあり、自分の頭上を通過させることは、難しくなってきます。

生徒達は、この停泊訓練によって、船の生活に少しづつ慣れていきます。
写真は、船内の食堂兼教室で行われた「乗船式」で鈴木克己船長が訓示している時のものです。











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カツオ釣り込みの練習(2) 10~15kgサイズ

2012年11月05日 12時46分39秒 | 24年度 乗船実習
模擬カツオ(約2kg)で釣り込みの練習を開始したことを、11月1日(木)のブログで紹介しました。
実際のカツオ釣りでは、時には、より大きな10kg以上のカツオやマグロの群れに当たることもあります。
このような時に備えて、模擬カツオの重さが10~15kgのものでも練習しています。

基本的な動作は前回と同じですが、2本の竿を用い、2人一組で1尾のカツオを上げることになります。
この模擬カツオは鉄製ですが、鉄工所に特別に発注して作ってもらいました。
写真は右から、2kg、7kg、10kg、15kgサイズのものです。

衝突の衝撃を和らげるためロープで網目状に保護してありますが、当たり所がわるければ怪我をすることもあるかもしれません。
最初は、生徒達の腰がふらついてますが、何回も練習しているうちに、少しづつ上手になっていきます。


大型カツオ10kgサイズの釣込みの練習のコツ
 「きたっー」と大きな声を出して、動作を開始する。
 カツオの頭を海面から出し、自分の正面まで持ってくる。
 竿尻を「竿当て」にしっかり固定して、両手で、竿の「手掛け」(竿尻から60cm位)を持つ。
 2人で呼吸を合わせて、「せーのー」と声を出しながら、力を入れてまっすぐ引き上げる。


 


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カツオ釣り込みの練習(1) 2kgサイズ

2012年11月01日 09時51分22秒 | 24年度 乗船実習
乗船実習で、生徒達が一番楽しみにしているのが、カツオの操業実習です。
カツオが疑似餌に喰いついた瞬間の強烈な引き、竿を力一杯絞って上げる時の快感は経験した者にしか分かりません。

生徒達は、模擬かつお(2kgサイズ)で釣込みの基本練習を開始しました。
気合十分ですが、初めてなので、先生方の模範演技のようにはうまくいきません。
特に、竿のしなりをうまく利用して、まっすぐゆっくりと、下から寄せてくることが出来ないようです。

私も、生徒が釣込みの練習をしているそばで、指導する先生の話を聞いていました。


カツオ釣込み練習のコツ
 「きたぁー」と大きな声を出して、動作を開始する。
 カツオの頭を海面から出し、自分の正面まで持ってきて、タイミングを計って力を入れる。
 竿が、水平に対して70度位の角度になるまで、一定の力で、しなりをかけながら引き上げる。
 その後は、竿を後ろまで返さず、80度位で止めて、しなった竿の反動だけを利用してカツオを下から腰元に寄せる。
 この時、左腕でかつおを抱きかかえ、釣り糸は決してつかまない。
 しなりが返って、まっすぐになった竿は、他の人と交差しないように前方に倒す。



  
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乗船実習の日程と生徒達が目指すもの!

2012年10月18日 12時15分07秒 | 24年度 乗船実習
生徒達は、入学以来、机上で知識を学び、実習を通じて必要となる基礎的な技術を身に付けてきました。
いよいよ、これまで学んだことを、実際の船上で、海の上で試す時がやってきました。
11月14日(水)~12月17日(月)の34日間、焼津水産高校実習船「やいづ」(559トン)で、実習航海を行います。

この乗船実習で、生徒達が目指すものは、船上でしか出来ない体験を通じて、現場での実践力を磨くことです。
まずは、最初の壁である船酔いを克服して、知識や技術の習得ばかりでなく、船上での協調性や責任感も学ばなければなりません。
生徒達は、この貴重な体験を通じて自分を見つめなおし、大きく成長します。


乗船実習の日程(予定)

 11月13日(火) 仕込み
    14日(水) 出航式・焼津出港
    16日(金) 鹿児島にて、活餌(イワシ)の積み込み
    19日(月) 鹿児島を出港してマリアナ海域へ、かつお釣り実習
 12月 4日(火) サイパン寄港(3日間)
    11日(火) 沖縄寄港(4日間)
    17日(月) 焼津入港・水揚げ

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