静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

御前崎地区施設見学

2022年05月11日 17時25分48秒 | 研修・見学

5月11日 水曜日

静岡県は地域ごとに様々な水産業が根付いていますが、それぞれの地域に特徴的な水産施設が設置されています。

そこで1学期から2学期の間に数回に分けて、各地の水産関連施設の見学をさせて頂いています。

今回は駿河湾の西岸から遠州灘東部に位置する御前崎地区の施設見学に行ってきました。 漁協の市場に水揚げされる魚の様子や、セリの時間に間に合わせるため、朝5時半に学園を出発しました。

最初は、南駿河湾漁協に伺い近海カツオ一本釣船が釣ってきたカツオやシラスの水揚の様子を見学しました。

近海カツオは生で水揚げされるため、その鮮度の良さに驚いた生徒もいたようです。

その後、近海カツオ一本釣船に乗っていた元漁師の漁協職員の方から、カツオ漁の様子などをお聞きし貴重な情報収集の機会となったようです。

午後からは、静岡県内で栽培漁業のために放流される魚介類のほとんどを生産している「静岡県温水利用研究センター」を見学させて頂きました。今は魚類の種苗生産の最盛期で、マダイ、ヒラメ、トラフグのほかアワビの放流用種苗を見せていただきました。

ヒラメ稚魚

アワビ稚貝

トラフグ親魚

栽培漁業は水産技術の授業で学習したばかりですが、初めて見る実物の稚魚に興味がわいたようです。

 

※ 来年度の入学を検討されている方向けに週末の見学説明会を開催します。

5月の開催日は28日(土曜)と29日(日曜)です。

8月17、18日は模擬授業も体験できるオープンキャンパスを行います。 どちらも事前に申し込みが必要です。

詳しくはホームページをご覧ください。お申し込みも、ホームページ https://gyogaku.com/setsumei/からできます。

漁師になることを考えている方、学園に興味のある方の来園をお待ちしています。

 

園長のつぶやき

 カツオというと皆さん銀色の体にタテジマ(魚は頭から尾ひれ方向への縞をタテジマ、背中からお腹方向への縞をヨコジマと呼ぶ)が入っている魚というイメージではないでしょうか。生きている時のカツオは背中部分が青くてシマも無いんです。

私も若い頃、カツオ調査船に乗って初めてカツオを釣り、魚屋で見るカツオとの体色の違いに驚きました。

紺碧の海の中、船の周りを青い魚の群れが猛スピードで走り去る様子や、サメ付きの群れ(ジンベイザメにカツオが付いている群れ)で操業したときなど、水面で飛び跳ねるイワシの群れにカツオやマグロの幼魚が猛スピードで襲いかかる下を、緑色に輝く巨大なジンベイザメが悠然と輪を描いて泳いでいた様子が、20年近くたった今でもはっきりと思い出されます。

陸上では決してできない経験です。生徒達も秋には経験する事でしょう。

コメント
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