静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

2学期始業式 訓示 「初心を忘れるべからず」

2012年08月28日 09時30分04秒 | 訓示
生徒達は、社会に出る最後の夏休みで、それぞれの思いで過ごしたことと思います。
10名全員、元気に始業式に臨むことができました。

学園生活の中でも、2学期の4か月間をもっとも重要な時期と位置付けています。
10月には海技士資格試験(筆記)があり、11月には焼津水産高校の実習船「やいづ」による乗船実習があります。
また、例年12月頃までには就職先がほぼ決まってしまうからです。

始業式の訓示として、生徒達には世阿弥の有名な言葉「初心をわすれるべからず」を贈りました。
この言葉は、一般的には「初心、忘れるべからす」と省略され「最初に思い立った決心」と解されています。

しかし、「風姿花伝」の原文では、「ただ、かへすがへす、初心を忘れるべからず」となっています。
未熟だった若いころに学んだ芸は、年を重ねるにつれて忘れてしまう、年をとっても華のある芸をする者はすくない。
そうならないように、繰り返し繰り返し、初心にもどって精進しなければいけないことを説いています。

学園を卒業して一人前になるだろう25歳くらいまでに学ぶ大切なことが初心であり、その初心を自分のものにして忘れないように話しました。

 ただ、かへすがへす、初心をわすれるべからず(世阿弥)

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