静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

第50期生の思い出4(カッター訓練)

2020年03月26日 08時47分56秒 | 所感

私が赴任した年の第47期生は、もっとも平均学力が高かったと思います。
10人以上の不合格者を出したし、中学卒業者は一人だけ。
大学卒も3人いました。
しかも3人とも、有名校です。

そんな第47期生もカッター訓練では不満を言う生徒が続出。
「手の皮がむけていたい」
「あいつは手を抜いてがんばってない」
などなど。
漁師の適性って、学力では測れません。

生徒の体格、体力はまちまちです。
全員が同じ漕ぎ方はできません。
一人ひとりが自分にできる精一杯をすることが大事です。
漁師に一番大事なのはチームワークですからね!

第50期生は中学卒業者が増えたので「どうなることやら?」と心配でした。
しかし、不平不満をもらす生徒はありませんでした。
最後の遠漕では、用宗漁港までの往復20キロをやりきりました。
私は留守番で、同行できなかったのが残念です・・・

静岡県立漁業学園
電話 054-627-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ gyogaku.com

学園の見学は随時(ずいじ)、受け付けています。
新しいホームページから申し込みできますよ!
https://gyogaku.com/recruitment/

 園長のつぶやき
人の悩みの多くは人間関係が原因です。
周りの人を悪く言い、自分のことは棚に上げる
・・・そんな生徒は就職しても長く続きません。

漁師の喜びの一つは魚をたくさん取ることです。
そしてもう一つは、その船で役に立つこと。
周りの人に「あいつがいて良かった」と思われることです。
そうなると、周りの漁師から大事にされるし、自分もうれしくなります。
自分だけが「オレは役に立っている」と思っているのではダメです。

どんな仕事でも同じかもしれません。
しかし、限られた船上で仕事をする漁師には本当に大事なことです。


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