静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

平成30年度(第49期生)をふり返って 1

2019年03月18日 09時33分14秒 | 所感

年度末と言うことで、一年をふり返りたいと思います。
まず入学オリエンテーション。
ここで私が入学者に話したのは
「入学おめでとうは言いません。
 私がおめでとうと言うのは卒業式です。
 全員が卒業してください」
と言うこと。


オリエンテーション前に問題が起きていました。
入学試験合格者の入学辞退です。
それも「併願校に行く」なら例年あります。
どうも理由を聞いてもハッキリしません。
「気が変わった」ってことでしょうけど、私はショック。
その結果、追加募集も間に合わず、入学者が19人でスタートしました。

そして、入学式。
1人の生徒が来ていません。
入学式のスタート時刻を集合時間と思っていたんですね。
結局、ギリギリで間に合いましたが式の前から職員は疲労困憊(ひろうこんぱい)でした...


式後にさっそく整列と点呼の練習を行い、旗の掲揚を指導。
みんな表情が硬いのがなつかしいです。


波乱の幕開けとなった49期生。
果たして卒業できるのは何人いるのか?
毎年、職員の悩みは尽きません。

Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
今週末は見学会があります。詳しくはホームページで!

 園長のつぶやき
ある入学辞退者です。
親に「タバコが吸えないのはガマンできない」と漏らしたそうです。
でもね、この人は高校を出ていますが未成年です。
いろいろ聞くと、タバコは口実。
引きこもりの過去もあって、寮で集団生活をする自信がなくなったのが本音のようでした。

彼のような人は実際には多くて、その場合、ほとんどは学園の受験すらしないと思われます。
彼は勇気をだして受験をした。
もう一歩のところまで来ていたんです。
もったいないなぁ。

集団生活に馴染めない若者は明らかに増加しています。
例え漁師でなくても、周りの人と協調して生活するのは社会人の基本です。

だから、集団生活への適応(てきおう)は誰しも通る道なんです。
あと一歩、踏み出す勇気が未来を拓(ひら)くんですよ。

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