静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

研究員の講義 海洋深層水2

2023年07月18日 08時30分00秒 | 研修・見学
7月18日 火曜日
6月26日に水産・海洋技術研究所の研究員に「海洋深層水」について講義を行っていただきましたが、先週木曜の水産技術の講義は、実際に海洋深層水を汲み上げている取水施設と、海洋深層水の利活用研究を行っている駿河湾深層水水産利用施設の見学に行ってきました。
海洋深層水を利用するためには、陸上から取水管を設置して取水する必要があるのですが、国内には取水施設が北海道から沖縄まで15地点ほどあります。
学園に隣接する焼津漁港では、駿河湾の水深280mと397mの2層から海洋深層水の取水を行っており、いずれも「駿河湾深層水」として一般に販売されています。さらに、海洋深層水の塩分だけを取り除いた脱塩水も販売されており、食品加工や一般家庭での調理等に利用されています。

深層水取水ピット
静岡県水産・海洋技術研究所では、駿河湾深層水の水産分野での利活用方法を研究しており、そのための施設として平成16年に整備されたのが駿河湾深層水水産利用施設です。

先日の講義では、深層水には低温安定性、富栄養性、清浄性の3つの特性があることを勉強しました。はじめに表層海水と海洋深層水をそれぞれ流した水槽で温度の違いを体感させて頂きました。

ついで深層水の富栄養性、つまり栄養塩が沢山含まれているという特性を利用して、地域特産の海藻であるサガラメを培養している水槽などを見学させて頂きました。

駿河湾深層水は、取水施設の隣にある深層水ミュージアムや以前見学した研究所の展示施設「うみしる」にも常時給水されており、両施設では様々な深海生物の展示もされています。

漁業高等学園を「見て、知って、体験する」をテーマに、オープンキャンパスを8月16日(水曜日)と翌日17日(木曜日)に開催します。参加申し込み受付中です。夏休み中、平日の学園見学にも対応いたします。詳細は漁業高等学園ホームページ https://gyogaku.com/ をご覧ください。
オープンキャンパスでも実施するロープワークの動画を漁学 Youtube チャンネルにup しました。こちらもご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=0Js82tRcZlQ








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