漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
9月も見学会を開催しますよ!
詳しくは学園のホームページまたは漁師.jpでご覧ください。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-420/kengakukai-aug.html
http://www.ryoushi.jp/regional/22/9.html
必ず、事前のお申し込みをお願いします。
皆さんのご来園をお待ちしています。
大海原を航海する漁船にとって、唯一(ゆいつ)の通信手段。それが無線です。
学園では第二級特殊海上無線技士(だいにきゅうとくかいじょうむせんぎし)、略して二海特(にかいとく)の資格を取得します。
講習は来週ありますが、その前に事前学習です。
第1弾として水産技術研究所の調査船駿河丸の通信長が
「船舶通信システムの仕組みと運用」
と題して講義をしてくれました。
こうやって、現場で働いている人の話を事前に聞くことで
無線講習を受けたときの理解が格段に良くなります。
通信長、毎年ありがとうございます!
お話しだけなく実習も。明瞭に聞こえない無線で確実に通信する方法です。
「イロハのイ」
と言うように一字づつ伝えます。
無線の勉強、第2弾は無線局の見学です。
学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
【無線技士】
かつての漁船には無線の海技士が必ず乗船していました。
そして、無線海技士は花形。水産高校でも無線コースが一番人気が高かったそうです。
つまりはエリートです。
ところが、現在の水産高校で無線コースはほとんどありません。
なぜでしょう?
それは電子機器が発達した恩恵(おんけい)です。
遭難時に自動的に救助信号を発信できるようになったのでモールス信号を使う必要がなくなりました。
それに伴い、モールス通信や無線工学の知識がない航海士でも特殊無線技士の資格を持つことで国際通信ができるようになりました。
これが1982年のことです。規制緩和(きせいかんわ)と言えるかもしれません。
以降、無線の海技士を必ずしも乗船させなくても良くなり、船に無線の海技士が必須(ひっす)ではなくなりました。
国際通信をするには二海特ではなく一海特が必要になりますが、それでも海技士よりハードルが低い資格です。
園長のつぶやき
漁師になりたい人が増加しているそうです。
私としては実感が湧かないので、どういうこと?と思ったら水産高校の生徒で漁師になろうという人が増えているとのことでした。
これは、漁業関係者の働きかけがあってのこと。
かつての水産高校なら、卒業したら漁師になるのは当たり前だったんですけどね。
高校進学率が高くなるにつれ、目的意識がなく高校に進学する人も増えた気がします。
高校進学するのは当たり前で、その意味を考えることもない...と言うことでしょうか。
高校の目的を考えないと、普通高校、工業高校、商業高校、水産高校などへ偏差値だけの判断で進学します。
自分の成績に合う学校が水産校だから、水産高校に行くということ。
それが実状ではないでしょうか?
でも、学園は違います。
学園は学力で選ぶ学校ではありません。
選ぶ基準は「漁師になりたいかどうか」です。
学力の高い人も、全然...な人もゼロからスタートです。
県外生もいるし、中卒、高卒、大卒といろいろな生徒がいます。
共通点は「漁師になりたい」こと。
同じ目標に向かって、がんばります。
漁師になりたい人!待っていますよ。
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