漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
9月も見学会を開催しますよ!
詳しくは学園のホームページまたは漁師.jpでご覧ください。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-420/kengakukai-aug.html
http://www.ryoushi.jp/regional/22/9.html
必ず、事前のお申し込みをお願いします。
皆さんのご来園をお待ちしています。
卒業生の3人が学園に来てくれました。
卒業生の3人が学園に来てくれました。
前で座る左が千葉県出身のSくん、右側が静岡市出身のOくんです。
(写真の後ろの一人は焼津のサバ船に乗っている同じく47期生のNくん)
この二人は、キンメダイ漁をする朝潮水産の同じ漁船に乗っています。
http://www.asashio.jp/index.html
今日のブログの主役は、キンメダイ漁の二人です。
二人とも見違えるほどたくましくなっていました。すっかり海の男です。
遠洋漁業と言うと、筆頭はまぐろはえ縄(なわ)漁船ではないでしょうか。
航海期間も半年から1年と長いし、10mを越える荒波の中で操業し、300キロ以上ある大型マグロを捕獲します。
静岡県には、もう一つの大事なはえ縄漁業があります。
それがキンメダイ。
これは伊豆諸島沖などで10日前後の漁をして、下田に水揚げします。
船はまぐろはえ縄漁船と同じ構造ですが、100トン未満です。
なかには小型船舶操縦士の免許で済む19トン型の船もあります。
今年の3月に卒業した47期生の二人がキンメダイのはえ縄漁船に就職しました。
「台風の影響で出漁が延びた」
とのことで、久しぶりに学園に来てくれました。
Oくんですが、キンメダイが大好きで入学時からキンメ船を希望。
そして、Sくんは「マリンスポーツが好きで、下田に住みたい」と言うことからキンメ船に乗ることにしました。
二人とも、たくさんある静岡県の漁業からキンメダイ漁を選んだのです。
二人の詳しい仕事ぶりはホームページの「卒業生の活躍」でご紹介する予定です。
キンメ漁は重労働ですが、先輩の船員にも優しくしてもらい、がんばっています!
なお、サバ船のNくんは「卒業生の活躍」のNo.33でご紹介していますよ。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/documents/33sotugyousei_file.pdf
あなたも学園で学び、漁師になりませんか?
彼らのように、自分にあった漁業に就くことができますよ!
学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
【底建てはえ縄】
マグロのはえ縄は、このブログでもご紹介しています。
そして、キンメダイの底建てはえ縄です。
ふつうのはえ縄は海面に近い魚を狙いますが、キンメダイは深海魚。海の底近くにいます。
そこで、はえ縄を海底に建ててはわせるのです。
ここの絵を使わせていただきました。
http://www.fish-jfrca.jp/04/pdf/mel/izushimoda.pdf
マグロはえ縄との違いは、海底に固定するために鉄のおもりを使うこと。
卒業生の二人も、おもりを引き上げるのが大変だと言っていました。
キンメダイの底建てはえ縄は下田に集まります。
かつてはサバの水揚げ基地だった下田が、キンメダイの基地になりました。
ここに詳しく書かれていますよ。
http://shimoda100.com/kinme-top/interview-matsumura/
園長のつぶやき
今は高級魚のキンメダイも、昔は大衆魚。
伊豆の漁村で産まれた私は、子どものころに夕食にキンメダイを食べることが良くありました。
大衆魚が、高級魚に変わるのは珍しい話しではありません。
私の漁村では、定置網にウマズラハギが大漁に捕れていた時期がありました。
買う人がいなくて、一かご50円がやっと。
そんなとき、ある人がみりん干しにしてみました。
これが、なんと大ヒット!
ウマズラハギの価格は、あっと言う間に高騰(こうとう)。
そして町を通る国道沿いに干もの屋(漁師のアルバイト)が数十軒もでき「干もの銀座」と呼ばれました。
漁師も知らない魚の美味しさ、価値はまだまだあると思います。
それを見つけ出す知恵が、これからの漁村の繁栄(はんえい)には欠かせません。
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