静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

遠洋航海実習4日目

2023年11月20日 09時54分13秒 | R5遠洋航海実習
11月20日 月曜日
金曜日は凪悪く、出港式のあと「やいづ」は焼津港沖で錨泊していました。昨日の午前中に抜錨し、現在は最初の寄港地である鹿児島へ向かっています。
以下、17日(金)の生徒の日誌です。
今日は、辛い1日でした。出航式では、来賓者や保護者の人が思ったよりも、たくさん来ていて、自分は大きな声をだすのが苦手なので緊張しました。その後の登舷礼では、ぼうふれのときにミスをしてしまいました。たくさん練習をしたのにミスをしたので悔しかったです。ですが、親にかっこいい姿を見せることができて良かったです。出港時に紙テープもたくさんあり、とても綺麗だと思いました。その後は船で沖まで行きました。船の横揺れがすごくとても気持ち悪いです。はやくこの横揺れに慣れて楽になりたいです。明日から当直もあるので頑張っていきたいです。


18日(土)の日誌です。
今日は朝目覚めると少し揺れていましたが、昨日よりも酔いが治まっていました。朝の点呼では主直の仕事を覚えきれていなくて大変でしたが、その後の課業で復習をしたので、次は大丈夫だと思います。刺し継ぎでは他の人達よりも早く出来たので気持ちよかったです。西高東低の冬型の気圧配置になり、風がとても強くそれに寒気が通過して冷たい風が吹いたので、寒かったです。自由時間では釣りをしました最初はなにも釣れませんでしたが、たまたま太刀魚を釣り上げることができました。今日からはじめての当直なので頑張りたいと思います。

出港式のあと金曜の夕方の時点ではほとんどの生徒が船酔いでダウンしていたようですが、翌日には体が慣れてきたのか魚釣りをして過ごした生徒もいたようです。
鹿児島に向けて航海中の19日(日)の日誌です。
今日の刺し継ぎについて、午前の課業は甲板で行う予定でしたが、気象が悪かったため、室内での刺し継ぎに変更になりました。刺し継ぎでは、三本刺し・七本差し・バックスプライスの三種をしました。もう少し刺し継ぎの速度が上がるように頑張っていきたいです。自習は、各自の進めるべき課題をやり、専攻科生が見ていた近海カツオ船、新人乗組員のVTRを見ました。新人の富山さんは、活餌運びを習っていました。最初は、船酔いでご飯も食べられないほど大変そうでしたが、二か月後には、一人で出来るようになっていました。自分の任された仕事に全力で取り組んでいてVTRが終わる頃には、自信がついた顔になっているように見えました。自分もこの乗船実習を、最後まで頑張っていきたいです。


日誌では西の風、風力7となっていました。風力7は海上では波頭が砕けて白い泡が風に吹き流される状況です。おそらく船酔いに耐えている生徒も多いと思います。今回の乗船実習は、入学以来7か月間学んできた知識や技術を洋上で試す機会です。船酔いなど乗り越えなければならない試練もあります。自然の雄大さや怖さを感じることもあれば、魚を獲ることの楽しさ、仲間と力を合わせて仕事をする楽しさを感じるられることもあると思います。自然の中で仕事をするということがどういうことか、しっかりと学んできてほしいと思います。

実習船「やいづ」のFacebookでは出港時の船内の様子もご覧になれます。こちらもご覧下さい。https://www.facebook.com/people/実習船-やいづ/100057049135915/




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