静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

サバのお話し

2018年05月11日 13時34分32秒 | 授業・講演

水産技術研究所はちょっと距離があるところに移動しましたが、
今年も昨年同様に研究所職員に講義をお願いしています。

トップバッターはサバ担当のNさん。まだ20代です。
サバの年齢の見分け方や、資源を大事にしないとサバがいなくなることなどを説明してくれました。

なかでも、サバ棒受け網漁業をビデオ動画で見せてくれましたが、これは生徒もおもしろかったと思います。


最後に「何でも良いから質問して」と言うと
「漁師に出会いはあるんですか?」
と独身のNさんも困る質問がありました。

もちろん、漁師にも出会いはあります!
でも、まずは自分を磨いてモテる男になることからスタート!

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp


 園長のつぶやき
学園の生徒も
 カツオの一本釣りをしたい
 マグロはえ縄漁船に乗りたい
 まき網に行きたい...
などの希望を持つ人がいても
 サバを捕りたい
と言う人はまずいません。

でも、静岡県、特に焼津には全国でも珍しいサバ専門の漁船があります。
しかも、毎年のように学園生が就職しています。
そしてサバの水揚げは全国第二位です。

地元の焼津でも、サバはカツオの影に隠れちゃってるんです。
焼津には100隻以上のサバの専門漁船がありましたが、いまは2隻しかありません。
それというのも、サバ資源が激減したためです。
でも、現在はサバ資源は増加傾向だし、サバの価格も高くなっています。
漁師の身入り(給料)も良いです。
加えて船が大きい割に、一泊二日の操業で港に戻るので、人によっては大きな魅力になります。

学園生になれば、このような漁業の特徴をわかった上で、自分の希望の漁業に就くことができますよ!!

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体育はソフトボールでした

2018年05月10日 15時23分12秒 | 学園紹介

連休明けから続いていた雨がようやく上がりました。
学園では月曜日と木曜日に体育の時間があります。
この体育の時間だけは教員免許を持った外部の先生に来てもらっています。
とは言っても、ガシガシ鍛えるのではなく、楽しくやっています。

で今日はソフトボールでした。
人数的に外の体育はソフトボールかサッカーが多いです。
今年の生徒は野球好きが多いみたいで、授業が終わった夕方にキャッチボールをしているのを見かけます。



それぞれ、高校などの部活でやっていた人が中心に活躍ですが、和気あいあい、歓声をあげてやっていますよ。
ただし、来週から始まるカッター訓練はがんばってもらいます!


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 園長のつぶやき
昨年は陸上自衛隊出身の生徒がいて「軍曹」と呼ばれていました。
今年は一番体の大きい生徒が「軍曹」と呼ばれているみたいです。
他にも「リーダー」と呼ばれている生徒がいるんですが、理由は「野球がうまいから」...
なんで?それならキャプテンじゃん!?

今年の生徒は新規高卒者が多いのが一つの特徴。
同じ年齢が多いためか、普通の高校の教室みたいな感じなんですかね?

学園の一年間を例えると部活の合宿みたいなものです。
合宿は部員を鍛(きた)えるためにやりますよね。
だから、厳しい練習があります。
ただ、みんなとの食事など楽しいこともたくさんあります。

楽しいことばかりでは、成長もありません。
逆に辛いことばかりでは続きません。
学園も同じですよ。

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ロープの刺し継ぎが始まりました

2018年05月09日 15時05分42秒 | 実習

連休明けから実習内容が変わります。
ロープワークから刺し継ぎに移ります

刺し継ぎと言うのは、千枚通(せんまいどお)しのような道具スパイキでロープを刺してつなぐ作業です。
つなぐだけでなく、端(はし)に輪を作ったり、ほどけないように結ったりもします。
毎日ロープを使う船では必須(ひっす)の技術です。
とは言っても、最近は出来ない漁師も増えています。

さて、例によって先生がお手本を示します。
これが大事です。
ロープワークもそうですが、今の時代、探せば動画なり図なりでやり方がわかります。
勘の良い人はそれで大丈夫。でも、難しいですよ。


先生が実際に教える際は細かいコツを言ってくれます。
そして、ちょっとした生徒の間違い、おかしな作業を指摘してくれます。
だから全員ができるようになるんです。
目の前で人が教えるのは本当に大事です。



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 園長のつぶやき
昨日は水産技術研究所の開所式がありました。
いままで研究所は学園の隣、徒歩2分の場所にありました。
それがちょっと600mくらい離れた場所に移動です。

ちょっと離れたんですが、場所が防潮堤の外側。
学園よりも風が強く、開所式も強風の中で開催でした。
学園の後援会顧問をしていただいてる焼津市の中野市長の祝辞もありました。


新しい研究所の目玉は展示室。
少ない予算の中、職員が知恵をしぼって作りました。
焼津にお越しの際は、ぜひ寄ってください。
一部を紹介しますね。

ジオラマでのプロジェクションマッピング

アジなどが群れる水槽

焼津の屋号を紹介

静岡県の漁師を紹介


興味のある方は研究所のホームページをご覧ください。
fish-exp.pref.shizuoka.jp
広報誌「碧水」移転特集号に詳しく書かれていますよ!
http://fish-exp.pref.shizuoka.jp/04library/4-7/pdf_hekisui/hekisui_no162.pdf

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学校再開

2018年05月08日 14時36分35秒 | 学園紹介

連休が明け、学園の生活が再開です。
事故、病気もなく全員が元気に戻ってきました。

ただし、ちょっと私が授業を除いたら居眠りしている人が数名...
疲れが残っているかな?
私が優しく起こしました

今日は大事な風の勉強。
風と潮流は同じ方向に流れても表現は逆になることなどを説明。

1階の廊下にある風向風速計、気圧計の使い方も教えました。

内燃機関の授業では、実習棟でエンジンの仕組みを勉強しましたよ。

5月は学園の勉強も本格化します。みんな、ついてきてね!!

 【内燃機関】
エンジン内部で燃料を燃やすのが内燃機関です。
つまり、ほとんどのエンジンは内燃機関です。
じゃあ、「外燃機関」は?っていうと、エンジンの外でエネルギーが発生するもの。
蒸気機関・蒸気タービン・スターリングエンジン、原子炉を使った原子力機関などです。
漁船はほとんど内燃機関、しかもディーゼルエンジンです。
ただし、最近は発電機で作った電気による電動モーターで走る漁船もあります。

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 園長のつぶやき
学園生にとってゴールデンウイークは鬼門(きもん=良くない結果が起こりやすいこと)です。
せっかく新しい生活に慣れてきたのに、リセットされることがあるからです。
遠洋航海実習に行き、やっと揺れに慣れたところで鹿児島に寄港して慣れがリセット...に似ています。
だから、連休明けに全員が元気に戻ると職員一同ほっとするんですよ。
...そして次の鬼門が夏休みなのです。
とりあえず、第一関門突破です。

そして、この時期の授業をしっかり聞かないと二学期から始まる専攻別の授業でわからなくなります。
やさしい内容の一学期の授業が実はとても大事です。

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47期生Sくんの出航

2018年05月07日 14時23分29秒 | 卒業生の活躍

私を含め、世の中の多くの人がゴールデンウイークを楽しんでいるとき...
5月3日、遠洋カツオ船の第二十一日光丸は容赦(ようしゃ)なく?出航でした。
乗るのは二年目のSくん。
漁労長からの信頼も厚く、機関員として活躍しています。
在学中に機関四級の筆記試験に合格しています。
三年乗って乗船履歴(じょうせんりれき)を満たせば、すぐに役職に就くはず!


特に貴重な機関員。
早くから責任あるポジションになるのは大変ですが、期待に応えて大きく育って欲しいと思います。

ところで、たまたまカツオの一本釣り漁船とマグロはえ縄漁船が並んでいました。


右の2隻がマグロはえ縄漁船です。
カツオ船は細長く、甲板が海面から近いことがわかります。
カツオを釣りあげるのに適した船型です。
一方でマグロはえ縄漁船はちょっとずんぐりとした船型です。
右舷側にマグロを引き揚げる切り込みがあるのが特徴です。


10m以上の波があるところで操業するので、波に強く頑丈な船です。

 【大型船の機関員】
遠洋に出る船でエンジンが止まったら、そこで遭難(そうなん)となります。
加えて、漁船の場合は冷蔵庫の管理もします。
これも、壊れたら捕った魚がすべてダメになります。
だから、陸上と違って船での機関員は責任重大です。
船長より、機関長の方が給料が高い場合も少なくありません。
今は機関員不足なので、ますます重要性が増えるはずです。
どうしてもエンジンなどの機械を扱う仕事は難しいイメージがあって、学園の生徒も敬遠しがち。
でも、これは思い込みですよ。
先日、ヤマハ発動機さんで小型エンジンの分解組立を実習させてもらいました。
漁船のエンジンははるかに大きいですが、仕組みはいっしょ。エンジンはエンジンです。
自分が管理したエンジンで、無事に港に帰ってくる...
大事な仕事であると同時に、やり甲斐(がい)もあるはずです

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 園長のつぶやき
いまでは活躍しているSくんも、入学当時は寮生活がつらいこともあったようです。
小学生から個室で育った人が、相部屋生活は気を使うし、ストレスも多いのですね。
でも、だからこそ学園の寮生活は大きく成長するチャンスでもあるのです。
漁船に乗る以上は、集団生活に慣れることは必須(ひっす)です。
現在のSくんが活躍しているのも、寮生活が大きく貢献(こうけん)をしたはずです。

これから漁船も個室が当たり前になるかもしれません。
それでも、同じメンバーと長期間生活をすることは変わりません。
共同生活をする楽しさを知ることが大事なのです。

誤解(ごかい)がないように言いますね。
寮は「集団生活に耐える」のではなく、「集団生活の楽しみを知る」ところです。
始めは、ルールに慣れるのが大変かもしれません。
でも、集団生活ならではの楽しさがだんだんわかってきます。

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