静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

カツオ一本釣りのヤマづくり

2019年10月24日 09時00分22秒 | 実習

まずお知らせです。
県内の沼津市、静岡市、浜松市で開催されるシゴトフェアに学園も出展します。
目的は職員募集ではなく、生徒募集です!
漁師のシゴトに興味のある方は、学園ブースにお寄りください。
今週26日の静岡会場は私もいます。
午前中に見学あるので、二時に参加できるようにがんばります。
来場をお待ちしています!
詳しくはこちら。
会場は東静岡駅前のグランシップです。
http://job.atimes.co.jp/shigoto-fair/shizuoka/

さて、実習ではカツオ一本釣りのヤマを作っています。
竿にヤマを作れば、完成となります。


二丁釣りのヤマを作る練習もしました。
二人で釣る場合は、釣り糸の長さを揃えるのがキモ。
長さが違うと、日本の竿にかかる重さが違うことになります。



静岡県立漁業学園
漁師になりたいと思った方は、まずは電話、Eメールでご相談ください。
私がどんな質問にもお答えしますよ!
もちろん、ムリに入学をお勧めすることもありませんので、ご安心を!
電話 054-627-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
学園の見学は随時(ずいじ)、受け付けています。
詳しくは学園ホームページをこちらをご覧ください。
できれば授業や実習の見学できる、平日の見学がおすすめです。
平日の見学は園長にご相談ください。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/h30kengaku.html

 園長のつぶやき
見学のお申し込みがありました。
お子さんの学年を聞くと小学校5年生。
しかも、漁師になりたいと強い希望があると言うのでもなさそうです。
見学は保護者の方の希望で、
「もしかして漁師になりたいと言うかもしれないので、学校をみせておきたい」
と言うことのようでした。
 あわよくば「漁師の厳しさも知ってくれたら」とのお考えも。

私から「まだ時期が早いのでは」とお話ししました。
小学生、あるいは中学一年生などの見学はたまにあります。
もし、この時期にお子さんが漁師を考えていたとして、それが中学3年まで続くか?
となると、それはマレです。
親は、見守っているだけで良いと思います。

それから理解力の問題もあります。
小学生に、現場の厳しさを教えたところで正しく理解してくれるでしょうか?
海も人間関係も知らない年齢です。
私の言葉で夢を潰してしまうかもしれません。

私の対応に異論をお持ちの方もいらっしゃるかも知れません。
ただ、私はタイミングが大事だと思います。
本気で漁師になることを考えるとき。
中学3年、あるいは高校2~3年。もしくは、転職を考えている方。
その時になったら学園に来て、自分が本当に漁師になるかを決めて欲しいと思います。
決して遅くはないと思いますよ。

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AO式入試を行いました

2019年10月23日 08時52分55秒 | 学園行事

台風19号で日程を変更したAO式入学試験を実施しました。
今回の受験生、体格は良いし、大きな声もでていて頼もしい人たちでした。



私にとって困ったことが一つ。
受験者が想定より大きく下回ったことです。
今年は見学者が少なく、予想はしていました。
・・・心配どおりになりました。
こんな予想は外れて欲しいです。

さて、実習はカツオ一本釣りの仕掛け(ヤマ)づくりが進んでいます。
シートが参列ありますが、生徒の進み具合によってグループ分けです。
生徒が増えたので、実習の先生がわかりやすいように工夫しました。
遅れている生徒は、それを自覚して取り組んでほしいと思います。


静岡県立漁業学園
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詳しくは学園ホームページをこちらをご覧ください。
できれば授業や実習の見学できる、平日の見学がおすすめです。
平日の見学は園長にご相談ください。見学日はこちら。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/h30kengaku.html

 園長のつぶやき
AO入試は近年始まったので、ご存じない方も多いと思います。
適性を重視する試験で、多くは学科試験がありません。
また、専門学校などでは夏休み前から行うこともあります。
少子化の昨今、多くの実施校では「実質的に入学者の青田買い」となっています。
そして、通常試験入学者との学力格差も問題となっています。

でも、学園の場合はちょっと違うんですよ。
始めたきっかけは、高校三年生の就職決定時期に合わせるためです。
高校生の就職先は秋に決まってしまうため、学園の1~2月の入学試験はすごく遅いという指摘をいただいていました。
加えて、学園で一番大事なのは漁師になる意欲です
学力も大事ですが、意欲があれば学力差を十分にカバーできるからです。
学園にはマッチした入学試験と思っています。

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実習「釣りまきの練習」

2019年10月21日 09時44分35秒 | 実習

釣り針に釣り糸をつける「釣りまき」を実習しました。
実習のテキストにあるように、ちょっと太い糸で手順を覚えます。


それができたら、実際に使うナイロン糸を巻き付けます。
漁師用語で「ナイロン」と言えばナイロン製の糸のことです。
これが先生のお手本。

なじれがなく、同じ長さの仕掛けを作ることが大事です。
できた生徒から先生のチェックを受け、ダメ出しをもらっていました。
きれいに出来るまで、なんども練習です。

先生から指導を受ける様子です。


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 園長のつぶやき
先週末に一週間遅れのAO入試を行いました。
学園の入学試験は一般入試も、AO入試も合格してもらうためのものです。
定員が増えたこともあり、よほどのことがないと・・・・と言う感じです。

10年前だと、その「よほど」の人が少なくありませんでした。
今は状況が違って、先週の新聞取材でも記者の方は
「生徒が明るく、元気」
なことに驚いていたようです。

とは言っても、合格にするのをためらうことになる人もいます。
 ポイントは学園で一年間がんばることができるか?
 漁師になることができるか?
です。

例えば、入学試験の面接であまりに「やんちゃ」感がある場合。
他の入学生のことを考えると「うーん!」ってなります。

そして「漁師になりたい」と言う気持ちが伝わってこない場合。
最初から、意欲がみられなければ一年と言えど学園でがんばることは難しくなります。

あるいは言ったことが伝わらない場合。
これは危険に直結します。
漁師の適性が欠けているとなります。

なにか一つのことで、合否は判断せずに職員の合議で、総合的に判断します。
もちろん一般入試では、科目試験、作文も考慮します。

見学にいらっしゃる保護者の方は、まずお子さんの学力を心配します。
でも、それは一要素に過ぎません。
学園に来てから生まれ変わったようにがんばる生徒は珍しくありません。

だからと言って、誰でもOKではなく、上に書いたように判断させていただいています。
学力より大事なモノはたくさんありますからね!

ちなみに今回の受験生は、みんな大きな声をだしてくれました。
これも大事ですよ!

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釣り込み練習初日

2019年10月18日 08時51分03秒 | 実習

予定を変更して、釣り込み練習を行いました。
本当は月末から始める予定だったんですが、新聞の取材があり記者さんの希望に合わせました。
マスコミの方への協力は惜しみません!取材大歓迎です。
でも海技士試験中だったので、ちょっと少ない人数です。

初日なので、動きを覚えることが大事。
軽い3キロの重りで練習しました。
動作がぎこちないですが、どんどん上達するはず!



最後に二丁釣りもやりました。

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 園長のつぶやき
漁師を含む職人の仕事はもっと見直されても良い気がします。
一人前の職人になるのは簡単ではありません。
長い年月をかけて腕を磨く必要があります。

ここで問題になるのが、世の中の高学歴化です。
多くの人が、高校、さらに大学以上へ進学し高度な学力、知識を得るのは良いことです。
ただし、現実を見るとどうでしょう?
高校進学のために、中学の学習を理解しているのは半分もいるでしょうか?
なのに、ほとんど中学生は高校に進学し、さらに、その半数は大学に行きます。
大学で教わることより、別の適正がある人まで大学に行っているんではないでしょうか?

さて、高学歴化のなにが問題か、です。
10代は勉強するのに適した時期ですが、技を身につけるにも最適な時期です。
20代では遅い・・・とは言いませんが、早ければ早いほど、技の習得も容易です。

漁師の仕事は、単なる肉体労働ではありません。
的確な情報判断が常に求められる、高度な頭脳労働でもあります。
漁船のトップである漁労長になるには、船のことがわかり、魚のことがわかり、海のことがわかる必要があります。
二年や三年で、たどり着けるものではないのです。

周りの同級生が大学に行くから。
あるいは、特にやりたいことがないから。
・・・という理由で進学するのは、単なる判断の先延ばしです。
先延ばしした期間だけ、仕事への順応力が失われます。
少なくとも高校生になったら、自分の仕事、自分の将来を一生懸命考えて欲しいです。

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機関当直の予習

2019年10月17日 09時23分08秒 | 授業・講演

機関専攻は半数の生徒が受験で名古屋に行ったので、残りの生徒の授業です。
11月から始まる遠洋航海実習には機関当直実習があります。
事前に機関実習棟で予行練習をしますが、その予習を残った生徒に行いました
動画の前半は制御室、後半はエンジン始動用の空気コンプレッサーの説明です。


そして昨日の夕方に、受験した生徒が帰ってきました。
全員が合格を確信・・・ではありませんが、ぜんぜんダメだったいないようです。
「果報は寝て待て」ですが、2月に四級合格をするために、がんばってください。



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 園長のつぶやき
遠洋カツオ一本釣り漁船に就職した、47期の卒業生が来園しました。
ちょっと浮かない顔でしたが、仕事を継続するか悩んでいました。
今の仕事がイヤになったのでもなく、船でのトラブルがあるのでもありません。
「このままで良いのかな?」
と言うモヤモヤした気持ちがだんだん大きくなったみたいです。
実は、前から話しを聞いていたので、急なことではありません。

彼は機関専攻の優等生で、ブログでも何度も登場しています。
就職した船でも、高く評価されています。
では、なぜこんなことになったんでしょう?

ここからは私の想像です。
就職してすぐは、経験したことのないことばかりです。
刺激のある日々が続きます。
一年ほど仕事をすると、仕事のだいたいの状況が分かります。
すると、だんだん刺激が減っていきます。
新しく覚えることも少なくなります。

それは、今まで人並みの仕事するのに精一杯だったのに余裕ができたということ。
その時に
 「漁師になっていなかった、どんな生活をしていたんだろう」
 「別の楽しい仕事や環境があるかもしれない」
・・・と頭に浮かびます。

今までは大きなあごがれだった漁師の仕事。
実際の漁師はそんなに大きくなく、自分の手に納まってしまった・・・と言う思いです。
彼が優秀だったために、陥った状況という気がします。

でも、これは一過性だと思います。
一人前の漁師になるには10年はかかると言われています。
いくら優秀な彼でも、まだ一流のカツオ漁師、機関員ではありません。
これから遠洋カツオ一本釣り漁船の表面的なものではなく、その下にある大きなモノが見えてくるはず。
漁師や機関員の仕事の奥深さに気づくのではないでしょうか?

それが、彼が一流の漁師になるためのスタートラインです。
今は仕事に迷いながらも、海技士免許は取得すると言っていました。
資格をとり、責任ある仕事を任せられれば、きっと新たな目標ができると思います。

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