静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

遠洋航海実習 22日目

2022年12月09日 12時00分00秒 | R4遠洋航海実習

12月9日 金曜日

「やいづ」は今朝、高知港に入港しました。引率の教員からは全員元気ですとの連絡が届いています。以下、昨日の日誌です。

「今日は午前中、課業で刺し継ぎをしました。午後からは最初は航海専攻が六分儀の授業を行い、その後機関専攻の専攻科生が配管発表会を行い、それを学園の生徒が聞いて、疑問に思うことを専攻科生の発表者に質問していました。僕は航海専攻だったので、最初は六分儀について授業を行いました。航海専攻は一度六分儀の授業を行ったはずなのですが、僕とそのペアは専攻科生に教えてもらいっぱなしでダメダメでした。もっとテキパキできるものだと思っていましたが、いざやってみると僕の技術がないのか、久々にやったからうまく扱えないのかわかりませんが、やっぱりうまく扱えませんでした。もう少し学園の授業でもっと真面目にやっていれば、うまく扱えたのだと思います。明日は高知入港です。」

高知沖

合同授業

六分儀実習

六分儀は船の位置を測定する航海機器の一つです。学園でも一度実習を行っていますが、船上で復習をしたようです。専攻科生から教わることもいろいろあるでしょう。新しい知識を沢山身につけて帰ってくることを期待します。

今年度のカッター訓練と潜水講習の様子を本学園Youtubeチャンネルにupしました。こちらもご覧ください。

AO式入学試験の第2回試験を12月26日(月)に実施します。19日(金)まで願書受付中です。一般入試(対象15~30歳、令和5年1月19日(木)実施)の願書受付は12月22日(木)からです。 12月の週末見学説明会開催日は17日(土)、18日(日)です。平日の学園見学も受け付けています。年内12月23日までは対応可能です。詳細はホームページ(https://gyogaku.com/)でご確認ください!

園長のつぶやき

生徒達にとっては先月22日以来、17日ぶりの陸地です。久しぶりにスマホの電源を入れて家族や友人と連絡を取るのではと思います。通常の学園生活でもスマホの利用には時間制限がありますが、スマホを持ち出してから、これほど長い期間スマホが使えない(電波が届かない)生活をするのは初めてだったのではないでしょうか。仲間と一緒に大自然と向き合った17日間、これから遠洋漁業の漁師になる生徒にとっても、そうで無い生徒にとっても貴重な時間だったと思います。 

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遠洋航海実習 21日目

2022年12月08日 12時00分00秒 | R4遠洋航海実習

12月8日 木曜日

「やいづ」は高知へ向かっています。明日、入港予定です。以下、昨日の日誌です。

「今日、初めての主直ということで昨日夜の号令から緊張していました。授業の始まりと終わりの号令を忘れてしまったりして、慣れないことをするとうまくいかないなと思いました。午前中は、合同実習で行う刺し継ぎの練習を行いました。もうすぐ本番がありますので、頑張って練習したいと思います。昼食前、先生に呼ばれ船尾でカツオを切るのを手伝いました。風が強く作業が大変でしたが、楽しかったです。午後は、専攻科(航海)の人達と一緒に六分儀の取扱いについて課業を行いました。学園で一度やってきましたが、忘れていたところもあり、とても勉強になりました。今日はあいにく天気があまり良くなく外で実際使用することができませんでしたが、後日行うということなので、楽しみです。」

合同授業

船内生活の当番のうち、主直は航海中1~2回しか回ってきません。主直の仕事内容は、点呼の号令、正午報告、指導教官や講義担当者からの連絡事項を生徒へ伝達、各部屋のゴミ収集などやることが多いので、忘れず責任感をもってやる必要があります。 合同実習は、焼津水産高校の専攻科生と合同で行う実習で、両校の生徒同士の交流を深めるため、例年、釣り実習が終了したのち帰りの航海中に行われています。学園生は専攻科生に対してロープワークと刺し継ぎを教えるのが恒例になっています。学園にいるときに繰り返しやってきた実習ですが、教える側が完璧にできないと教えられませんので、教える側にも良い勉強になると思います。

AO式入学試験の第2回試験を12月26日(月)に実施します。19日(金)まで願書受付中です。一般入試(対象15~30歳、令和5年1月19日(木)実施)の願書受付は12月22日(木)からです。 12月の週末見学説明会開催日は17日(土)、18日(日)です。平日の学園見学も受け付けています。年内12月23日までは対応可能です。詳細はホームページ(https://gyogaku.com/)でご確認ください!

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遠洋航海実習 20日目

2022年12月07日 12時00分00秒 | R4遠洋航海実習

12月7日 水曜日

カツオ一本釣り実習を終了した「やいづ」は高知へ向かっています。当初の予定では小笠原父島に寄る予定でしたが、高知に変更になりました。焼津帰港の予定は14日で変更ありません。

以下昨日の日誌です。 「今日は午前中に排熱クーラーの清掃を行い、デッキブラシでこすり掃除をしたのですが、板の数が尋常でないほど多く腰が折れるような作業で、滝のように汗が出ました。専攻科生は毎回操業終わりにこんな事をしていると考えると尊敬します。ただこするだけではなかなか汚れが落ちないため力を入れ、かつくぼみに沿ってブラシをあてないときれいにならず、やり直しさせられるため気合を入れて頑張りました。午後からは船洗いをしました。乗船してから実習船やいづにお世話になっているのでその分きれいにしてあげました。特に見えないところを重点的に磨きました。パイプや壁にはサビや油汚れが多く最初は落ちないと思っていましたが力強く擦ったら落ちたので嬉しかったです。乗船実習最終日にも船内清掃があると思うので頑張りたいと思います。」

船内清掃

漁場調査も終了し、この日は船内清掃をしたようです。日誌に寄れば気温はまだ27.7°となっていますが、常夏の南方漁場から3日で南国高知とはいえ真冬の日本に帰ってくるわけです。実習前の学園の授業で、帰りは気温差が激しいから体調管理に気をつけるよう話をしましたが、最後まで気を抜くこと無く実習に励んでもらいたいと思います。

AO式入学試験の第2回試験を12月26日(月)に実施します。19日(金)まで願書受付中です。12月の週末見学説明会開催日は17日(土)、18日(日)です。平日の学園見学も受け付けています。年内12月23日までは対応可能です。詳細はホームページ(https://gyogaku.com/)でご確認ください! 

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釣り実習終了(遠洋航海実習 19日目)

2022年12月06日 12時00分00秒 | R4遠洋航海実習

12月6日 火曜日

昨日でカツオ一本釣り実習は終了しました。最終日もカツオは釣れたようです。以下昨日の日誌です。

「今日で操業が修了しました。3、4日程釣れない日が続きモチベーションが少し下がってきていましたが、昨日から釣れ始めて、今日も釣れたので良かったです。私は、カツオ一本釣り漁船に就職を考えているので、今回の経験を生かして就職しても即戦力で働けるよう残り少ない乗船実習も頑張っていきたいと思います。明日からは船の掃除などがあるので、気を抜かず動けるように頑張っていきます。また、寄港が予定されていた父島が港に入れないということで高知県に変更となりました。個人的には父島の海に入りたかったのでちょっと残念です。でも、高知県は行ったことがないので楽しみです。高知県と言えば「カツオ」なので食べたいと思います。久しぶりの陸まであと少し、頑張ります。」

日誌には出てきませんが、前日に多くのカツオを釣ったので朝から凍結シフト作業もあって、さらにカツオも釣れて忙しい1日だったんだろうと想像します。この日誌を書いた生徒は以前からカツオ一本釣り漁船への就職を希望していますが、その他の漁に進む生徒にとっても、この釣り実習の経験が今後の漁師生活をしていく上で、自信となって必ず生きてくると思います。

AO式入学試験の第2回試験を12月26日(月)に実施します。19日(金)まで願書受付中です。12月の週末見学説明会開催日は17日(土)、18日(日)です。平日の学園見学も受け付けています。年内12月23日までは対応可能です。詳細はホームページ(https://gyogaku.com/)でご確認ください!

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釣り実習6日目(遠洋航海実習 18日目)

2022年12月05日 12時00分00秒 | R4遠洋航海実習

12月5日 月曜日

週末の間も生徒達の遠洋航海実習は続いています。以下、2日の日誌です。

「今日は、操業四日目、魚見と操業をしました。操業では、カツオの群れが全然来なかったです。最初の一回くらいしか当たりが無かったけど、その群れも小さいカツオしか当たらなかったのですぐ漁が終わりました。なので、カツオを釣れるということは、そこまでうまくいかないということを知れました。そのため、すごく勉強になったし、経験にもなりました。魚見では、今までの操業や当直などで疲れや疲労がすごく、まともに集中できませんでした。先生に注意されたので、これからは気を付けていきたいと思いました。魚見だけではなく、これからの実習に対する取り組む姿勢を、気を付けて、集中力を切らさず、真剣に行っていきたいと思います。また、これからの実習が少しでも参考になるよう頑張りたいと思います。」

               魚見

             餌運び

漁場調査をはじめて3日目からの3日間は、まとまった釣果が無かったようです。そう簡単にカツオの群れを毎日見つけられる訳ではありません。これが自然を相手に仕事をする難しさでもあり、やりがいだと思います。航海実習中は、船内の仕事も色々あります。釣り以外の作業も安全な航海に直結する重要な仕事です。疲労も蓄積してくる頃であり、生徒の動きが悪くなったのか、先生から指導があったようです。それぞれがしっかりと自分の仕事を務めることで、充実した航海実習としてほしいものです。

昨日の日誌です。

「操業が開始してから六日目の今日、今までで一番釣れた二日目を上回るカツオの釣り上げ量を記録しました。ここ最近の不漁の分を取り返すような成果をあげられて大きな達成感があります。今日の操業は午後から見つかったカツオの群れ相手に日が暮れるまで釣りを続ける形になりました。その為午後からは休みがなく、釣りを続ける合間に餌のイワシの補充やデッキのブラシ掃除などの仕事も続けましたが、皆昨日の先生の説教が頭に残っていたのか機敏に動くことが出来、さぼるものがいなかったためこのような成果につながったと思います。ただ動きの遅い者もまだいて、自分もその中の一人だと思うので明日から早く動けるよう頑張りたいです。大漁を期待したいと思います。」

  昨日は、午後から良いカツオの群れに当たり、調査開始後一番たくさんのカツオを釣ることができたようです。送られてきた日誌から、再び船内に活気が戻ったような雰囲気が感じられます。

AO式入学試験の第2回試験を12月26日(月)に実施します。本日より願書受付開始しました。 12月の週末見学説明会開催日は17日(土)、18日(日)です。平日の学園見学も受け付けています。年内12月23日までは対応可能です。詳細はホームページ(https://gyogaku.com/)でご確認ください!

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