「ウルトラマン」「ウルトラセブン」とは何か、という説明は、いまさらいらないですよね?
簡単に言うと、1960年代後半(正確には「ウルトラマン」が66~67年、「ウルトラセブン」が67~68年)にTBS系列(道内はHBC)で毎週放送されていたドラマで、人間が変身する「正義の味方」が、地球に攻めてくる怪獣や宇宙人を打ち倒すという1話完結の物語(時々、上下で2回)です。
当時から視聴率30%を超す人気番組でしたが、その後も再放送が繰り返され、子ども・オタク文化、カウンターカルチャーに決定的な影響を与えました。
これが、ウルトラマンです。
実は、テレビシリーズを仔細に見た人は分かるとおもうのですが、ウルトラマンのマスクには複数あり(表面の処理が異なる)、この展覧会には両方出ています。
ビラ星人です。
テレビ電波をジャックして地球人に恐怖感を与えたと記憶しています。いま検索すると、時間停止光線のことばかり出てきますが…。
ウルトラセブンではめずらしく、着ぐるみではなく、スタジオの天井から細い線でつるして動かす怪獣です。
寺社のある地域でウルトラセブンと戦い、あっさり倒されました。
メトロン星人とちゃぶ台を挟んで話し合うヤナイ家の子どもたち。
メトロン星人が登場する、ウルトラセブンの「狙われた街」は斬新なカメラワークで、マニアの間では人気の高い話です。
宇宙人は自動販売機のたばこに人間を狂わせる物質を混ぜて侵略を図ります。彼が潜んでいたのは古ぼけた民家。乗り込んだモロボシ・ダン(ウルトラセブンに変身する人)ウルトラ警備隊員と、メトロン星人が、ちゃぶ台を挟んで話し合う。バックにプロ野球巨人戦の中継が流れていたっけなあ。
というわけで、以上のテキストをなにも見ずに書けてしまう筆者もオタクですなあ。
最初のコーナーは、このように写真が撮れますので、カメラを忘れずに。。。
このようなカウンターカルチャー、オタク、マンガ系の題材が、公立の美術館で取り上げられるようになったのは、実はそれほど昔のことではありません。
道内では、旭川や函館、芸術の森といった美術館での開催が多く、近代美術館ではほとんど開催されていません。
大きく分けると、漫画家の原画や資料をならべる「実物系」と、主題となる漫画やアニメを素材にして別の作家が制作した作品を展示する「発展系」とがあるように思われます(そんなにはっきりと区別できるものでもないでしょうが)、今回の展覧会は「実物系」になると思います。
つまり、放送当時のシナリオや怪獣の破片、成田亨らの描いた原画といった展示物が中心なのです。
2次創作では、後年発売された食玩やソフビ人形が多く、いわゆる現代美術の作品は、伊藤隆介さんのものがあるくらいです。
なので、「ウルトラマン」「ウルトラセブン」に熱中したおじさんたちはぜひ見るべきですが、あまり両作品になじみのない人には、それほどアピールしないかもしれません。
(この項続く)
2010年9月18日(土)~11月28日(日)、月曜休み(祝日は開館し翌火曜休み。11月1日は開館)
道立旭川美術館(旭川市常磐公園)
一般1000円、高大生700円、小中生500円
関係記事
■2004年、伊藤さんの個展「Japanese Style」 (4月9日の項)
■予告記事
・JR旭川駅から、買物公園を直進、細くて高い塔のある十字路(こども冨貴堂のある交叉点)から左折して緑道(グリーンベルト)の中を行くと常盤公園。徒歩20分
・中央バス「高速あさひかわ号」(札幌駅前、中央バスターミナル発)で「4条1丁目」降車、徒歩6分
簡単に言うと、1960年代後半(正確には「ウルトラマン」が66~67年、「ウルトラセブン」が67~68年)にTBS系列(道内はHBC)で毎週放送されていたドラマで、人間が変身する「正義の味方」が、地球に攻めてくる怪獣や宇宙人を打ち倒すという1話完結の物語(時々、上下で2回)です。
当時から視聴率30%を超す人気番組でしたが、その後も再放送が繰り返され、子ども・オタク文化、カウンターカルチャーに決定的な影響を与えました。
これが、ウルトラマンです。
実は、テレビシリーズを仔細に見た人は分かるとおもうのですが、ウルトラマンのマスクには複数あり(表面の処理が異なる)、この展覧会には両方出ています。
ビラ星人です。
テレビ電波をジャックして地球人に恐怖感を与えたと記憶しています。いま検索すると、時間停止光線のことばかり出てきますが…。
ウルトラセブンではめずらしく、着ぐるみではなく、スタジオの天井から細い線でつるして動かす怪獣です。
寺社のある地域でウルトラセブンと戦い、あっさり倒されました。
メトロン星人とちゃぶ台を挟んで話し合うヤナイ家の子どもたち。
メトロン星人が登場する、ウルトラセブンの「狙われた街」は斬新なカメラワークで、マニアの間では人気の高い話です。
宇宙人は自動販売機のたばこに人間を狂わせる物質を混ぜて侵略を図ります。彼が潜んでいたのは古ぼけた民家。乗り込んだモロボシ・ダン(ウルトラセブンに変身する人)ウルトラ警備隊員と、メトロン星人が、ちゃぶ台を挟んで話し合う。バックにプロ野球巨人戦の中継が流れていたっけなあ。
というわけで、以上のテキストをなにも見ずに書けてしまう筆者もオタクですなあ。
最初のコーナーは、このように写真が撮れますので、カメラを忘れずに。。。
このようなカウンターカルチャー、オタク、マンガ系の題材が、公立の美術館で取り上げられるようになったのは、実はそれほど昔のことではありません。
道内では、旭川や函館、芸術の森といった美術館での開催が多く、近代美術館ではほとんど開催されていません。
大きく分けると、漫画家の原画や資料をならべる「実物系」と、主題となる漫画やアニメを素材にして別の作家が制作した作品を展示する「発展系」とがあるように思われます(そんなにはっきりと区別できるものでもないでしょうが)、今回の展覧会は「実物系」になると思います。
つまり、放送当時のシナリオや怪獣の破片、成田亨らの描いた原画といった展示物が中心なのです。
2次創作では、後年発売された食玩やソフビ人形が多く、いわゆる現代美術の作品は、伊藤隆介さんのものがあるくらいです。
なので、「ウルトラマン」「ウルトラセブン」に熱中したおじさんたちはぜひ見るべきですが、あまり両作品になじみのない人には、それほどアピールしないかもしれません。
(この項続く)
2010年9月18日(土)~11月28日(日)、月曜休み(祝日は開館し翌火曜休み。11月1日は開館)
道立旭川美術館(旭川市常磐公園)
一般1000円、高大生700円、小中生500円
関係記事
■2004年、伊藤さんの個展「Japanese Style」 (4月9日の項)
■予告記事
・JR旭川駅から、買物公園を直進、細くて高い塔のある十字路(こども冨貴堂のある交叉点)から左折して緑道(グリーンベルト)の中を行くと常盤公園。徒歩20分
・中央バス「高速あさひかわ号」(札幌駅前、中央バスターミナル発)で「4条1丁目」降車、徒歩6分
なるほどこういう感じなんですね。
メトロン星人ちゃぶ台があるとは…。
私、再放送でしか見ていない年代ですが、やはり行くべきか…(いろいろ忙しくて…)。
続きを期待しております。
旭川美術館なんて、芸森やモエレと同じくらい近いじゃないですか!
こっちからは遠いんですよ、なんて、どうでもいいことですが(笑)
続きは、ヤナイのことですから、非常に理屈っぽいテキストになります。