まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

梅雨もまた 旅のみやげと してみたい

2016年06月13日 | 自然ありのままに

 さぬき市地方は梅雨前線や低気圧の影響で雲が広がり、昼過ぎまで雨の降っている所があったらしい。気温は20.8度から26.0度、湿度は94%から78%、風は1mから2mの西南西の風が少しばかり。明日の14日は梅雨前線が南下し、高気圧に覆われるため概ね晴れる見込みらしい。

 

 梅雨なんだなぁと思うような朝になった。月曜日は図書館とかが休みでつまらない。それが雨の日だと更につまらない。行くところがないし、やりたいことも思い出さない。

 

 ということで、明日の庄松(しょうま)さんのお話会の準備をしておくことになった。明日の今日だから、まさに泥縄甚だしいし、一夜漬けも甚だしい・・・。

 

 これは京都の「顕道書院」版の「庄松ありのまま記」である。明治45年のものだから、比較的古い書物である。中身は全く同じものだが、挿絵がまるきり違っている。

 

 初代以後は、こういう挿絵であったが、文字の内容は全くおんなじ。ここでは「大内郡壬生村」となっているが、下の現代版では「大川郡丹生村」になっている。印刷ミスなのか、昔は「壬生村」と呼んでいたのだろうか・・。私の「顕道書院版でも「壬生村」になっている。

 

 現在の「小砂説教所版」も、同じ挿絵を使っていて、文字も同じだが、最後の「現今 跡目相続・・・」以下は省略されている。甥の仲蔵はとっくになくなってしまっているからである。

 

 しかしのかかし、この本は「木版摺り」のようには見えないし、活版印刷とも思えない。線が細いのだが明治中期に、どのような印刷方法があったのだろう・・・。

 

 久しぶりに手書きの書類を眺めていると、目玉がカラカラに乾いてくるように思った。

 

 気分転換にあじさいを見て来た。さぬき市昭和という地区にある「社会福祉法人さぬき市社会福祉協議会福祉の里」内にある行基苑では毎年6月中旬から7月上旬にかけて約500坪の敷地におよそ500株ものあじさいが植えられている。

 

 行基苑でアジサイが植えられるようになったのは「社会福祉法人さぬき市社会福祉協議会福祉の里」が出来た昭和42年からだというから、ことしで48周年ということになるんだろうか。旧長尾町ライオンズクラブが長尾町の町花であるあじさいを送り、現在は職員が丁寧に剪定をしてあじさいの花を守り続けているという。

 

 遊歩道を歩くと、ところ狭しとあじさいが花をさかせている。西洋あじさい、渦あじさい、甘茶あじさい、八重アジサイ、柏葉アジサイ、額アジサイ、山あじさいなど約30種類のさまざまなアジサイが楽しめる。

 

 今が6月中旬だから、もう少ししてからが見頃を迎えるのかも知れない。

 

 向こうに見える建物が「行基苑」という福祉施設である。また、周辺には幾つかの福祉施設が建ち並んでいる。

 

 園内は遊歩道形式になっていて、遊歩道を歩きながら、さまざまなアジサイが楽しめるようになっている。

 

 あじさいの花は日々、色を変えていく。白から赤やピンクに少しずつ変化していくのがおもしろい花でもある。

 

 今日の掲示板はこれ。「身近な人の死に逢うたびに人のはかなさと 今 ここに生きていることの尊さを味わいました」という「相田みつを」さんの言葉から。

つまづいたおかげで ころんだり したおかげで
物事を深く考えるようになりました

あやまちや失敗をくり返したおかげで
少しずつだが
人のやることを 暖かい眼で
見られるようになりました

何回も追いつめられたおかげで
人間としての 自分の弱さと だらしなさを
いやというほど知りました

だまされたり 裏切られたり したおかげで
馬鹿正直で 親切な人間の暖かさも知りました
そして…
身近な人の死に逢うたびに
人のいのちのはかなさと
いまここに
生きていることの尊さを
骨身にしみて味わいました

人のいのちの尊さを
骨身にしみて 味わったおかげで
人のいのちを ほんとうに大切にする
ほんものの人間に裸で逢うことができました

一人の ほんものの人間に
めぐり逢えたおかげで
それが縁となり
次々に 沢山のよい人たちに
めぐり逢うことができました

だから わたしのまわりにいる人たちは
みんな よい人ばかりなんです

 

じゃぁ、また、明日、逢えたらいいね。


ツイッター

<script type="text/javascript" src="//platform.twitter.com/widgets.js"></script>