まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

一つずつ 答えの見える 冬の雨

2017年01月08日 | お役目ごくろうさまであらっしゃいます。

 さぬき市地方は、低気圧の影響で一日中雨が降っていた。気温は6.4度から9.6度、湿度は85%から90%、降雨量は0mm/hから2mm/h、風は2mから4mの東北東の風が少しばかり。明日の9日は、冬型の気圧配置となるため概ね曇りで、朝から昼過ぎにかけて雨の降る所がある見込みらしい。

 

 この集落の取り決めで、山の神、地の神さんの出事は、午前7時からで、祭礼は15時から・・ということになっている。ところが今の時期の日の出は7時過ぎ。それに今朝は雨だから薄暗い・・。

 

 ところが、ここの人たちは、7時と言うと、6時半から雨具を着てお掃除をやっている。「こんな日に・・・」と、7時前に行くと、もう、あらかた掃除は終わっている。私が注連縄や御幣を持って行くと、それを待っていたかのように取り付けておしまいになった。

 

 7時15分にはお掃除も終わった・・・。

 

 簡単な朝食を食べて8時過ぎに、いつもの「おへんろ交流サロン」に着いた。

 

 今日は「おへんろつかさ養成講座」の最終講義と閉講式の行われる日。私たちは駐車場係。

 

 堀尾育成担当理事から挨拶があったあと・・・

 

 香川大学教授の大賀睦夫先生から「お遍路体験記にみる四国遍路」と題して心理学面から四国遍路を分析してお話下さった。お遍路を「女性性」「男性性」という見方からの講義だった。

 

 二コマ目は、同じく香川大学教授の稲田道彦先生から「真念の書いた四国徧礼道指南」という講題で、四国遍路の歴史的な変換点や真念の業績、さぬき市の遍路道の記述などについてのお話だった。

 

 この日の受講生は20名ほど。皆さん、熱心に講義に耳を傾けていた。

 

 その後、閉講式が行われ、受講生に修了証が授与され、記念撮影が行われた。その後、おへんろつかさの会から、活動の様子や勧誘が行われ、意見交換会と行事は続いた。

 

 私は「おへんろつかさの会公式ホームページ」の最終更新。今日の講義で、おへんろつかさの会の28年度の全行事が終わったことになる。

 

 その後、わが家を建ててくれた建築業者さんと、ウッドデッキやベランダの保守・修理などの打ち合わせをやっておく。その後、14時からは集落の「山の神さん」の例祭に参加する。

 

 昨年の夏にエアコンが盗難に遭って暖房ができないので、灯油を持って行ったのはいいが、石油ストーブが古くなっていて点火できない。湯沸かし器を使おうとすると乾電池が古くなっていてお湯が沸かない・・・などと「いんぐりもんぐり」。急ぐときに間に合わないってことはいくらもいくらもあることだ。

 

 例祭たって、パンとお茶だけでの井戸端会議。メインになるのはサルの被害やイノシシの被害のことばかり。神さんや政治経済の話など全く出ない。15時から16時の1時間、女性たちはサルやイノシシの話に夢中だが、男性陣は聞くばかりで話の輪には入れない。

 

 今日の掲示板はこれ。「見えている空は大きいけれど、もっと大きいのは見えていない空」というもの。野田さんという方の言葉だと思っているが、私たちの見ている物はほんのわずかな世界のこと。苦しいときや悩んでいるとき、自分の見える世界はものすごく不幸でいっぱいのような気がする。世界中の苦しみや悲しみを、総て私一人が背負っているような気がする。でも、そこを乗り越えてみたら、もっとゆたかで明るい世界が広がっている。まるで、雨の日に飛行機に乗って飛び出したときのように。雨雲の上には蒼くて広い世界がどこまでも広がっているように・・・。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。



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