まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

雨水という 今日に札所を 打っており

2010年02月19日 | 自然
 今日は「雨水」。雪が雨となり、水もぬるみ、草木の発芽を促し、萌芽のきざしが出るころ・・と言われるが・・・今日は冷たいきびしい朝になった・・。こんな日におうちにいると・・暖房費がかさむなぁと思って・・・お出かけをすることにした・・。

 で、少し前に「酔人漫(ヨットマン)」さんの質問があったものだし、他に調べ物があって、高松市五色台にある瀬戸内海歴史民俗資料館に行ってきた。

 

 ま、この時期だし平日だしということで、館内には誰も居ない・・。いるのは掃除のおじさんと事務職員のみ・・・。照明も薄暗く・・・暖房らしきものはないので、さむざむとしている。ま、無料だから仕方がない・・。

 で・・宿題の「船絵馬」だけれど、マストが二本にガフと呼ばれる上架帆を二枚装備した洋式帆船が大きな波間を進んでいる絵馬だ。

 

 これは「海難絵馬」といわれるもので、海難事故にあって生き延びた人が感謝で奉納するものと、海上無難を祈願して奉納するものとがあるらしい・・。で、この絵馬は、嵐に遭遇した時の対処法として、船尾から太いロープを流して船体を安定させる・・・という航法を示す物として有名な「船絵馬」とされていて、今は「瀬戸内海歴史民俗資料館」に保存されていて、この絵馬もまた・・レプリカ(複製)である。

 この・・奉納年月は明治16年(1883)八月四日となっている。おそらくその頃のカッコよかった船だったか、あるいは・・向井慶太郎さんの持ち船を描いてもらったのかも知れないが、全体の構図にはまり変化がないように思う・・。

 

 で、これは地域も神社も違う場所に奉納されている海難絵馬なんだけれど、波の形や、船の傾き具合とかが似ている・・・。全く同じだとは言えないにしても、似ているとは言えると思う。おそらく・・同じ大坂の絵馬屋さんで買ったものだと思う。右手の奉納年月日とか下の奉納者を書いた欄書きもほの同じような形に見える。おそらく・・同じ画家が書いたものではないのかと・・。

 で・・、「広島神社の絵馬を見せて欲しい」というと・・「明日、こういう講演会がありますからおいでてください。実物をお見せします」というではないかい・・瀬戸内海!

 ということで、さっそくに申し込みをしてきた。第二回れきみん瀬戸内講座。「江戸時代の海難について」という演題らしい・・。明日の午後13時半からなので行ってこようと思っている。

 そうこうしてるとおなかがすいた・・。最近は朝食を食べないからね。いや、貧しくて朝ご飯を食べられないのではなくて、お仕事をしないのに、朝ご飯を食べるとおなかが張って苦しくなる・・・。だから・・朝昼兼用のおうどんになってしまう。

 

 で、坂出市高屋町の一般店「はま弥」さんに寄った。ここは一般店。高松市から五色台を貫いて走る有料道路を降りてきたあたりにあるお店だ。ここでも・・「しっぽくうどん」を注文した。580円だったが、洗面器みたいなどんぶりに・・・野菜の具材がてんこ盛り。おうどんの姿なんぞ見えないくらい・・・。
 
 

 里芋はピンポンボールみたいだし、大根は私の親指位もあるし、にんじんだって、私の中指ほどもあるような大きさ・・・。食べても食べても減らないのだから・・少しばかり焦った・・・。

 

 で・・・見ての通り、お店の周囲は青空なんだし、暖かいおうどんを食べてほっかほっかだから・・・と、五色台の白峰寺に向かったんだわ・・・。坂出方面から・・・高松市方面へ逆戻りしたわけ・・・。

 だと・・・。

 

 だと・・、山は雪なんだ・・・。白峰寺では木枯らしが吹きまくり・・吹雪になって・・・。これじゃダメじゃん・・と・・ユーターン。みるみるあたりは真っ白になる・・・。木の葉が・・・木の枝が・・真っ白になるし、道ばたの草むらが白くなる・・・。

 

 もう・・大急ぎで山を下りる・・・。後ろからお遍路さんとかタクシーとか・・お遍路バスとかが大急ぎで山を駆け下る・・・。考えてみたら大騒ぎするほどのことでもないのだけれど、ああいう状況の中では・・・仕方がないのかなぁ・・。もう。。一目散だ・・・。

 でも・・・山を下りれば・・、そこは青空の世界。まるで・・タヌキにばかされたような不思議な気持ち・・・。なんじゃろうか・・、あの雪は・・・。なんじゃろうか、の・・吹雪は・・・。

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


 


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