来る・・・三月二十日に、丸亀市沖にある「さぬき広島」で、塩飽史談会という、歴史研究会の例会が行われる・・・。で、この私が・・・ガイド役を仰せつかったのだけれど、私は・・・塩飽の島に生まれた訳でもなく、さぬき広島で育った訳でもない・・・。それなりに・・島とは関わり合ってはきたのだけれど、どれだけ・・島のことをお話できるかだな・・。
陸上で生活してる人たちは見たことがないだろうと思うけれど、陸上には信号機や道路標識があるように、海には海の標識がある・・・。確か・・・船舶免許を受けるときには勉強したはずなんだけれど、免許を手にしたとたんに忘れてしまうのは・・・海も陸上も似たようなもんだ・・・。
一般的に・・燈台は白い色をしている。海から見れば・・・この白さがよく見えるかららしい・・。「燈台は白色」というのが・・・一つの標識だ。これは・・映画で有名になった・・「男木島燈台」・・。おいら・・みさきの~とうだいもりよ・・・」で有名になった。
ところが・・・海には・・・
こんな赤い燈台もあれば・・・・
緑色もあるし、黄色もある。
それだし、赤と白のブイもある・・・。
この色にも意味があって、赤と緑の間を通らなければならないとか、赤の右側を通ってはならないとか・・・という規則がある。
で・・だ。これが・・さぬき広島にある・・「はぶし燈台」正確には・・・「波節岩灯標」という。一概に・・「燈台」というても、「本家・燈台」と、「灯標」「浮標」などと・・ランクがあるらしい・・。その大きさとか規模とか役目とかで・・・。
この灯標は丸亀港約21キロメートル沖合の干岩礁上海抜約2.7メートルに円形石造りで建設されている。灯標の規模は地上から頂部まで約12.6メートル、平均水面上から灯火まで約14.8メートル。主な形状は地盤から約4.6~6.8メートルの範囲を石積みし、最も細い部分の外径は約2.8メートルである。
外装は黒地に赤色横帯1本が塗られて、標識上部には黒色球形が2個が掲げられており、これが「孤立障害標識」を表している。孤立障害というのは、見えている岩(干岩)や、見えない「暗岩」などの危険な場所を示して近寄らないように・・・という標識である。
海面以下の構造はこうなっている・・。こういう灯標をみたら近づかないことだ。私が免許を受けるときには、「この燈台は動かない!」という意味だ」とならった記憶があるが、多くの燈台は・・・動かないとおもうのだけれど。
この、波節岩灯標の点灯は明治28年(1895年)1月25日。建設費は当時で4,624円25銭01厘であったらしい。位置は、「香川県丸亀市(広島エンド鼻)」で、緯度:34°20′42″、経度:133°42′47″。光り方は、群閃白光 毎5秒に2閃光。光の強さ 1100カンデラ(実効光度)。光の届く距離は、17.5キロメートル。と、言われても・・・体感的には何の事やらわからない・・。
で、赤の燈台の右側を通ってはならない・・という規則だけれど、この「孤立障害」の場合には、「この灯標を左手に見て航行せよ」という規則になっている・・・。だから・・、大型船舶は・・・必ず、この灯標の右側を通ることになっている・・・。
これは・・・与島と陸続きになってしまった「鍋島燈台」。
ま、今回はどれだけ・・・お話する時間があるか・・・だな。「はぶし燈台」ばかりに時間を費やすわけにもいかないしね・・。
じゃぁ、また、明日、会えるといいね。