おはようございます。
雪かきで腕と背中が筋肉痛の娘です
先日の大雪には本当にビックリしました。
雪かきは大変でしたが、街には沢山の雪だるまができてかわいいな~と思いました
もちろんわたしも、雪降る中一人でせっせと雪遊びをしました
その完成作品がこちらです
え!?よく見えない??
ではでは、左右からのアップをどうぞ
まずは左♪
そして右です☆
大雪が降ったら絶対に作ろう!!と思っていました。
その夢が叶い大満足なのですが
家族からは「ナニコレ?道祖神??」と不評です
家族からの理解は得られませんでしたが
大学院時代の恩師・先輩・同期は、すぐさま
「帝釈窟説法だね」とこれが何であるかを当ててくれました
「1700年ぶりの発見だね!」という祝福の言葉ももらいました笑
そうですこれは、ガンダーラ―(や、マトゥラーなど)で沢山作られた仏伝図のひとつ
帝釈窟説法という説話をもとにした図像なのです
あまり日本では知られていない説話(図像)ですが、ガンダーラの彫刻では
40例ほど確認されています。
上の写真じゃ、分からないよ・・・ と言う家族の要望を受け
どこに何が描かれているか、描き足してみましたどうぞ
まず、この「かまくら」のような形が仏陀のいる石窟(せっくつ)を表しています
そして・・・
中央で禅定しているのが仏陀
右で合掌しているのが、聴聞のためにやってきた帝釈天
頭の上にある、円筒形の宝冠が帝釈天の図像的特徴になります。
左で琵琶を抱え、演奏しているのがパンチャシカという楽神
楽器と、五つに結った髪型が特徴です。
以上の四つが帝釈窟説法図の基本要素になります
そして、仏陀の上にいる小さな人影のようなものは・・・
「禅定猴」です仏陀の真似をして、禅定する様子を表しています
(猿が禅定するお話は、帝釈窟説法説話とは別ソースになります)
さらに、仏陀の下には獅子が穴に隠れています
(雪でつくるのは忘れましたが描き加えてみました☆)
猿や獅子は、表されない作例もありますが今回はつくってみました
他にも、色々な人物が図像として表現されるのですが、寒さのため断念
他の仏伝図(誕生とか、梵天勧請、初転法輪、三道宝階、涅槃など)も作ってみたかったのですが、来年に持ち越しですね
この「帝釈窟説法」図に興味を持たれた方は、ぜひ龍谷ミュージアムへ
「帝釈窟説法」図が日本で見られる数少ないミュージアムです