山椒の苗を買ってきました
山椒を腹いっぱい食べたいとは思わないが、ちらし寿司やウナギのかば焼きなどの薬味にピッタリ。
麻婆豆腐にも合うかな。
彩と香りを楽しみます。
小鉢に一本あれば嬉しいものですよね。
山椒の苗を買ってきました
山椒を腹いっぱい食べたいとは思わないが、ちらし寿司やウナギのかば焼きなどの薬味にピッタリ。
麻婆豆腐にも合うかな。
彩と香りを楽しみます。
小鉢に一本あれば嬉しいものですよね。
還暦を過ぎたジジババには昭和の時代が懐かしい。
物販の世界が穏やかだった。
物流の世界も静かだった。
デパートは繁盛し、八百屋さん、魚屋さんも威勢がよかった。
そのうち少しづつ世の中が変わり、昭和から平成に移った。
コンビニが出現したあたりから街の様子が変わってきた。
宅急便の会社が忙しくなり、物流が大きく変化した。
通販の時代がやってきたのだ。
えげつない時代がやってきたのだ。
通販の番組はなぜあのようにえげつないのか、不思議でならない。
あそこは普通の穏やかで、ときには知性に訴えユーモアで呼びかけたりすることが通用しない世界なのか。
誰がああいう世界に仕立て上げたのか。
通販の番組は次のように展開する。
まず司会者が商品を褒める。
絶賛しまくる。
これまでどこにもなかった製品である、まさにこういう製品を前から欲しがっていたのだ。
その待ちに待った製品が、いま、ここにこのように出現しました。
どうです、欲しいでしょ。
そうすると、どこでどう招集したのか、司会者の周辺に若くはない男女が集まって口々に「欲しい、欲しい」と言う。
そうしてお決まりの「でも」の段階になる。
「でも、お高いんでしょ」「さぞかしお高いんでしょ」
その表情はまさに不安、真顔で真剣に心の底から不安そうに不安がる。
周辺の人々の中の一人のおばさんの不安そのものの表情がクローズアップになる。
この不安はすぐ「でも、ご安心ください」で解消する。
なぜご安心かというと「このたび…」の段階になり、「皆様の長年のご愛願にこたえ、創業30周年を記念して全製品5割引きセールを」
ということになり、パールのネックレスが「なんと」ということになる。
この「なんと」は必殺パターンで、これまでの通販番組史上「なんと」なしで値段が発表されたことは一度もない。
「この大粒の真珠のネックレスが、なんと、3万9800円」
サンキュッパも通販番組の定番である。
サンキュッパが発表されたとたん、一同どよめく。
安すぎる。
大きく目を剥いて上半身をのけぞらせ、上の空のおばさんもいる。
中にはおじさんも混じっていて、おじさんものけぞってみせる(ネックレスなのに)
とにもかくにもここでは大袈裟が尊ばれる。
ここには真の人間の姿はない。
すべてが演技なのだ。
ここに集まっている人々のほとんどは、実をいうとプロの演技者たちなのである。
プロ、というか元プロというか…
話をサンキュッパのところに戻る。
ほとんどの人がのけぞったのに、一人しぶといおばさんがいる。
「もう一声」といつの間にか登場している業者に詰め寄る。
苦悶する業者。
更にナンダカンダ詰め寄るおばさん。
本当に一歩近づいて詰め寄り、腕を組んでハゲシク苦悶する業者。
そしてついに決断。
「サンマン…ゴセンエン」
「もう一声」
「サンマン…エン」
もうギリギリ、もうどんなことがあっても「サンマンエン」と業者は声を絞り出す。
真柏と言えば真柏、リアルといえばリアル。
なのだが、実はこれはすべて台本どおり。
そういえば昨日の夜の番組でもそのおばさんがその業者に詰め寄っていたし、その業者は昨日も苦悶していたのでした。