今ここにプリンがあります
これを逆さにします。
ニョロリンとプリンが皿の上に落ちた。
揺れている、揺れている。
付属のままごとで使うような小さなスプーンの背で、プリンの横のあたりをぺんぺんする。
プリンはわざとらしくプルルンと揺れて、オジサンを挑発する。
第一撃、スプーンで上から下にすくい取る。
プリンのヌメヌメ、ニョロニョロに官能的なものを感じて、オジサンのアホ面度はいっそう強くなっていく。
揺れてこそのプリン。
容器のままほじり食いは、いかがなものか。
この食べ方では、揺れるお姿を見ることができないではないか。
オジサンは、揺れるふた山の女体プリンプリンに、遠い昔に思いをはせるのでした。