武田光弘画楽多製作日記

暇をもてあそび造形してます。作品として形としてまとめたものなどを見ていただきたい
と思っています。

赤絵の柿右衛門

2011年09月26日 | Weblog
豊臣秀吉は戦国のヒーローである。朝鮮征伐と言って朝鮮まで手を伸ばした。日本では加藤清正の虎退治とかの話もあって、なんか勇壮な事件だが・・・・朝鮮側にとっては悪の侵略者だ。
悪の権化だのだ。
現代史でも日本は侵略の歴史を持つ。
やった方は忘れがちだが、やられた方は簡単には消えない歴史だ。

この朝鮮征伐の時、朝鮮の多くの陶工をつれてきた。それが現在の九州の有田などの焼物のもととなった。当然、朝鮮の方の焼物は下火になった。
文化を奪ってきたと言うことだ。

写真は現在の韓国の焼物だ。お土産品だからたいした価値はない。

そんな歴史の後・・・・・陶工・酒井田喜三衛門という若者が朝鮮からの焼物ばけでなく、いろいろな工夫をし名をあげていた。
その頃、中国にあった「赤絵」に挑戦した。
長い年月の苦闘の末赤絵の染付けに成功し、殿様から「・・・日にはえる柿の実の色だ」とほめられ「柿右衛門」と言う名前をいただいた。・・・・こう書くと簡単に聞こえるが・・・どえらい苦労なのだ。

これが主にヨーロッパに輸出されていたので、日本人に知れわたったのは外国での評判からであった。・・・なんか浮世絵もそうだったみたい。

今日は堅い陶器の話でした。9月25日が柿右衛門の誕生日だそうです。